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西島彰
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「君のことが…君を……」
「・・・・・・」
「ぼっ‥僕には…すっ‥好きな人がいるんだ。同じクラスで隣の席に座っている櫻井泉水さんが好きなんだ。泣きたいくらい好きなんだ」
「・・・・・・」
僕は最低の人間だ。
こんなにも僕を想ってくれているコナンくんを傷つけている。
コナンくんの想いを踏みにじっている。
恐る恐る顔をあげてコナンくんを見ると、僕の目をとてもキレイな澄んだ瞳で見つめていた。
そして目に溜まった涙が溢れ出した瞬間、コナンくんは僕に抱きつきキスをしてきた。
花火の音が消え去り、時が止まってしまっているような錯覚に陥った。
ゆっくりと唇を離してコナンくんと向き合ったけど、花火を背にしたコナンくんの顔は逆光で見えなかった。
そして再び花火が真っ暗な空に打ち上がった瞬間、僕の唇はコナンくんの唇に包まれた。
花火を見終わり、最後に金魚すくいをやった。
何故ならコナンくんが【思い出づくりのために金魚すくいがしたい】と僕にメモを書いて渡してきたから。
コナンくんは予想外にも金魚すくいが得意で、5匹をすくうことが出来た。
それからは意味もなく神社の中を行ったり来たりした。
露天商が連なる道、ろうそくの火に照らされて光り輝く無数の提灯、笑顔で祭りを楽しんでいる人、浴衣を着ているキレイな人たちを見ているだけでも祭りに来ていると実感を味わうことが出来た。
コナンくんと素晴らしい時間を共有できているという幸せを感じることが出来た。
この時間を終わらせたくなくてそうしていた。
そして神社を出ると駅までの道のりを手を繋いで歩いた。
きっとコナンくんと僕が一緒にいられるのは、これが最後だと思った。
僕が櫻井さんを好きだと打ち明けたから、コナンくんは今までのようには僕に接することは出来なくなるだろう。
もしかしたら2度と僕には会いに来てくれなくなってしまうかもしれない。
これが2人でいられる最後の夜になってしまうかもしれない。
そんなことを考えながら歩いていたら、胸が苦しくて悲しくて涙が溢れてきた。
涙が幾度となく頬を伝って流れていった。
だから彼女に気付かれないように人差し指で何度も涙を拭った。
そうこうしているうちに駅に着いた。
「じゃあ、ここで」
彼女は僕を見つめて頷いた。
「気を付けて帰って」
コナンくんに2度と会えない思ったら、握った手を離すことが出来なかった。
コナンくんを見ていたら再び涙が溢れていた。
そんな姿を見られたくなくて、気付いたらコナンくんを抱きしめていた。
「・・・・・・」
「ぼっ‥僕には…すっ‥好きな人がいるんだ。同じクラスで隣の席に座っている櫻井泉水さんが好きなんだ。泣きたいくらい好きなんだ」
「・・・・・・」
僕は最低の人間だ。
こんなにも僕を想ってくれているコナンくんを傷つけている。
コナンくんの想いを踏みにじっている。
恐る恐る顔をあげてコナンくんを見ると、僕の目をとてもキレイな澄んだ瞳で見つめていた。
そして目に溜まった涙が溢れ出した瞬間、コナンくんは僕に抱きつきキスをしてきた。
花火の音が消え去り、時が止まってしまっているような錯覚に陥った。
ゆっくりと唇を離してコナンくんと向き合ったけど、花火を背にしたコナンくんの顔は逆光で見えなかった。
そして再び花火が真っ暗な空に打ち上がった瞬間、僕の唇はコナンくんの唇に包まれた。
花火を見終わり、最後に金魚すくいをやった。
何故ならコナンくんが【思い出づくりのために金魚すくいがしたい】と僕にメモを書いて渡してきたから。
コナンくんは予想外にも金魚すくいが得意で、5匹をすくうことが出来た。
それからは意味もなく神社の中を行ったり来たりした。
露天商が連なる道、ろうそくの火に照らされて光り輝く無数の提灯、笑顔で祭りを楽しんでいる人、浴衣を着ているキレイな人たちを見ているだけでも祭りに来ていると実感を味わうことが出来た。
コナンくんと素晴らしい時間を共有できているという幸せを感じることが出来た。
この時間を終わらせたくなくてそうしていた。
そして神社を出ると駅までの道のりを手を繋いで歩いた。
きっとコナンくんと僕が一緒にいられるのは、これが最後だと思った。
僕が櫻井さんを好きだと打ち明けたから、コナンくんは今までのようには僕に接することは出来なくなるだろう。
もしかしたら2度と僕には会いに来てくれなくなってしまうかもしれない。
これが2人でいられる最後の夜になってしまうかもしれない。
そんなことを考えながら歩いていたら、胸が苦しくて悲しくて涙が溢れてきた。
涙が幾度となく頬を伝って流れていった。
だから彼女に気付かれないように人差し指で何度も涙を拭った。
そうこうしているうちに駅に着いた。
「じゃあ、ここで」
彼女は僕を見つめて頷いた。
「気を付けて帰って」
コナンくんに2度と会えない思ったら、握った手を離すことが出来なかった。
コナンくんを見ていたら再び涙が溢れていた。
そんな姿を見られたくなくて、気付いたらコナンくんを抱きしめていた。
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