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西島香澄
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しおりを挟む「いらっしゃいませ。今、ご案内しまっ‥」
「こんばんは」
「あっ…」
「本当にここでバイトしてるんだ」
三枝先輩だった。
いつかは来ると思ってたけど本当に来るとは…。
どうやら部活帰りのようで、たった1人で来たようだった。
「はい。1名様ですか?」
「1人で来たんだ。他の人には西島さんが働いてる姿を見せたくなかったから」
「はぁ?」
いつものように意味のわからないことを言っていた。
私は学校の人に制服姿を見られるのはイヤ。
でも何で三枝先輩が私の働いている姿を他の人間に見せるのは嫌なのかは理解出来ない。
相変わらず変な人だ。
「空いているお好きな席にどうぞ」
「うん、ありがとう」
そして私がパパにビールを運ぼうと歩いていると三枝先輩があとをついて来た。
何でついてくるの?
ホントやめて欲しい。
「パパ、お待たせ。ビールだよ」
「ありがとう」
「じゃあまたね」
パパは頑張ってと笑顔でガッツポーズをしてくれた。
チョーカッコいい♡
「すいませ~ん」
うしろから声をかけられたので振り返ると三枝先輩がパパの隣の席に座っていた。
「はぁ…」
三枝先輩の顔を見たら自然とため息が出た。
何でパパの近くに座ってんの。
「ご注文はお決まりでしたらタブレットから注文して下さい」
「西島さんのオススメのメニューを教えてもらってもいい?」
「全部おすすめです」
「そうなの? じゃあ西島さんに決めてもらおうかな?」
「何で私が?」
イラッとして気付いたら無愛想な顔になっていた。
ふと視線をパパに向けると、こちらを向いてニコニコ笑っていた。
だから私も笑顔で応えた。
するとそのやりとりを見ていた三枝先輩が不思議そうな顔をして見ていた。
「おっ‥お父さん、ステキな人だね。カッコいいよ」
「ですよね。ホント、カッコいいんです」
パパが褒められるのは自分のことのように嬉しく、気付いたらニヤついていた。
「こんばんは」
「あっ…」
「本当にここでバイトしてるんだ」
三枝先輩だった。
いつかは来ると思ってたけど本当に来るとは…。
どうやら部活帰りのようで、たった1人で来たようだった。
「はい。1名様ですか?」
「1人で来たんだ。他の人には西島さんが働いてる姿を見せたくなかったから」
「はぁ?」
いつものように意味のわからないことを言っていた。
私は学校の人に制服姿を見られるのはイヤ。
でも何で三枝先輩が私の働いている姿を他の人間に見せるのは嫌なのかは理解出来ない。
相変わらず変な人だ。
「空いているお好きな席にどうぞ」
「うん、ありがとう」
そして私がパパにビールを運ぼうと歩いていると三枝先輩があとをついて来た。
何でついてくるの?
ホントやめて欲しい。
「パパ、お待たせ。ビールだよ」
「ありがとう」
「じゃあまたね」
パパは頑張ってと笑顔でガッツポーズをしてくれた。
チョーカッコいい♡
「すいませ~ん」
うしろから声をかけられたので振り返ると三枝先輩がパパの隣の席に座っていた。
「はぁ…」
三枝先輩の顔を見たら自然とため息が出た。
何でパパの近くに座ってんの。
「ご注文はお決まりでしたらタブレットから注文して下さい」
「西島さんのオススメのメニューを教えてもらってもいい?」
「全部おすすめです」
「そうなの? じゃあ西島さんに決めてもらおうかな?」
「何で私が?」
イラッとして気付いたら無愛想な顔になっていた。
ふと視線をパパに向けると、こちらを向いてニコニコ笑っていた。
だから私も笑顔で応えた。
するとそのやりとりを見ていた三枝先輩が不思議そうな顔をして見ていた。
「おっ‥お父さん、ステキな人だね。カッコいいよ」
「ですよね。ホント、カッコいいんです」
パパが褒められるのは自分のことのように嬉しく、気付いたらニヤついていた。
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