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西島香澄
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プルルルル――プルルルル――
『お電話ありがとうございます。わたくっ‥』
『店長、私です。西島です』
店長を不憫に思った私は、スマホからお店に電話をしていた。
『あれ? どうしたの? さっ‥』
『店長黙ってて下さい。目の前の遠藤さんに「大事な電話だから」って言って下さい』
すると店長は遠藤さんに「ごめんね、大事な電話がかかってきちゃったからあとでね」と声をかけていた。
『事務所を出て行ったよ』
『良かったです』
『気を遣ってくれたんだね』
『遠藤さんて、面倒くさい人だから』
『ありがとう』
『いえ、別に。店長、いつもああいう人の相手をしていて大変だなって思っていたので』
『そっか、情けない店長で申し訳ないね』
『店長は頑張ってます。悪いのは我慢の出来ない自分勝手で成長しないああいう従業員です』
『そう言ってもらえると嬉しいよ』
『また、変なのに絡まれてたら助けますよ』
『嬉しいけど、あまり無理はしないでよ』
『わかってます。じゃあ仕事に入るので電話切りますね』
『うん、頑張って』
それから出退勤用の端末で出勤処理をして仕事に入った。
平日のディナーの時間帯は土日とは違って客数もだいぶ少ない。
少ないけどスタッフの人数もギリギリでやっているので、それほど余裕もない。
私はバイトを初めて数ヶ月が経ち、ある程度の仕事は覚えて任されている部分はある。
それでも突発的なことが起きた時は対応出来ないことも沢山ある。
まだまだバイトリーダーの星来さんの足元にも及ばない。
それでも成長している自分が誇らしく、責任を持って仕事にあたっている。
つまり、ファミレスの仕事は楽しいし好きだしやりがいをもっている。
いつものようにお客様からオーダーを取って、料理を提供し、テーブルの片付けをしていると時計の針は20時を回っていた。
『お電話ありがとうございます。わたくっ‥』
『店長、私です。西島です』
店長を不憫に思った私は、スマホからお店に電話をしていた。
『あれ? どうしたの? さっ‥』
『店長黙ってて下さい。目の前の遠藤さんに「大事な電話だから」って言って下さい』
すると店長は遠藤さんに「ごめんね、大事な電話がかかってきちゃったからあとでね」と声をかけていた。
『事務所を出て行ったよ』
『良かったです』
『気を遣ってくれたんだね』
『遠藤さんて、面倒くさい人だから』
『ありがとう』
『いえ、別に。店長、いつもああいう人の相手をしていて大変だなって思っていたので』
『そっか、情けない店長で申し訳ないね』
『店長は頑張ってます。悪いのは我慢の出来ない自分勝手で成長しないああいう従業員です』
『そう言ってもらえると嬉しいよ』
『また、変なのに絡まれてたら助けますよ』
『嬉しいけど、あまり無理はしないでよ』
『わかってます。じゃあ仕事に入るので電話切りますね』
『うん、頑張って』
それから出退勤用の端末で出勤処理をして仕事に入った。
平日のディナーの時間帯は土日とは違って客数もだいぶ少ない。
少ないけどスタッフの人数もギリギリでやっているので、それほど余裕もない。
私はバイトを初めて数ヶ月が経ち、ある程度の仕事は覚えて任されている部分はある。
それでも突発的なことが起きた時は対応出来ないことも沢山ある。
まだまだバイトリーダーの星来さんの足元にも及ばない。
それでも成長している自分が誇らしく、責任を持って仕事にあたっている。
つまり、ファミレスの仕事は楽しいし好きだしやりがいをもっている。
いつものようにお客様からオーダーを取って、料理を提供し、テーブルの片付けをしていると時計の針は20時を回っていた。
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