20 / 161
20
しおりを挟む
パパの匂い、最高♡
気持ち悪がられるかもしれないけど、私はやめなかった。
抱き合っている私とパパの横をマンションの住人が通り過ぎるのがわかったけどやめなかった。
次に会う時の分まで吸い尽くしてやる。
私はしばらくの間、抱きついたままパパから離れなかった。
「香澄、パパの住所をメールで送るからちょっといいかな?」
「うん」
パパの胸から顔を離して見上げると、パパは優しく微笑んでくれた。
そして、パパは家の住所をメールで送ってくれた。
それから少ししてからパパと別れた。
家に帰ると、パジャマ姿のママが玄関まで出迎えてくれた。
「ただいま」
「おかえり。お風呂入っちゃえば」
「うん、調べ物をしたら入る」
「そう、ママはリビングでテレビ観てるから」
「わかった」
部屋に入ると、ベッドに横になりスマホでGoogleマップのアプリを開いた。
そして先程パパから送られてきた住所を入力してみると、パパの家が表示された。
意外にもパパの家は私の家からさほど離れてはいなかった。
というより、むしろ近かった。
歩きで20分の距離に住んでいた。
ずっとそこに住んでいたのだろうか?
それとも最近引っ越して来たのだろうか?
私に突然会いに来たことを考えると、もしかしたら最近のことなのかもしれない。
パパの生活環境に何かしらの変化があったのかも…。
《パパもう家に着いた?》
Googleマップの画面を閉じて、パパにメールを送った。
《あと2分くらいで着くよ》
《電話してもいい?》
プルルルル――プルルルル――
パパが電話をしてきてくれた。
『もしもし』
『今、マンションの入口に着いたよ』
『おかえり~。って変だよね』
『ただいま』
『メールありがとう。パパ、結構近くに住んでるんだね?』
『最近引っ越して来たんだ』
『そうなんだ。私に会いたかったから?』
自分で言って恥ずかしくなった。
本当の理由なんてわからないし、聞くつもりもないし、きっと知らない方が良いことだってある訳だから…。
『香澄の近くにいようと思ったんだ』
『ずっと?』
気持ち悪がられるかもしれないけど、私はやめなかった。
抱き合っている私とパパの横をマンションの住人が通り過ぎるのがわかったけどやめなかった。
次に会う時の分まで吸い尽くしてやる。
私はしばらくの間、抱きついたままパパから離れなかった。
「香澄、パパの住所をメールで送るからちょっといいかな?」
「うん」
パパの胸から顔を離して見上げると、パパは優しく微笑んでくれた。
そして、パパは家の住所をメールで送ってくれた。
それから少ししてからパパと別れた。
家に帰ると、パジャマ姿のママが玄関まで出迎えてくれた。
「ただいま」
「おかえり。お風呂入っちゃえば」
「うん、調べ物をしたら入る」
「そう、ママはリビングでテレビ観てるから」
「わかった」
部屋に入ると、ベッドに横になりスマホでGoogleマップのアプリを開いた。
そして先程パパから送られてきた住所を入力してみると、パパの家が表示された。
意外にもパパの家は私の家からさほど離れてはいなかった。
というより、むしろ近かった。
歩きで20分の距離に住んでいた。
ずっとそこに住んでいたのだろうか?
それとも最近引っ越して来たのだろうか?
私に突然会いに来たことを考えると、もしかしたら最近のことなのかもしれない。
パパの生活環境に何かしらの変化があったのかも…。
《パパもう家に着いた?》
Googleマップの画面を閉じて、パパにメールを送った。
《あと2分くらいで着くよ》
《電話してもいい?》
プルルルル――プルルルル――
パパが電話をしてきてくれた。
『もしもし』
『今、マンションの入口に着いたよ』
『おかえり~。って変だよね』
『ただいま』
『メールありがとう。パパ、結構近くに住んでるんだね?』
『最近引っ越して来たんだ』
『そうなんだ。私に会いたかったから?』
自分で言って恥ずかしくなった。
本当の理由なんてわからないし、聞くつもりもないし、きっと知らない方が良いことだってある訳だから…。
『香澄の近くにいようと思ったんだ』
『ずっと?』
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる