記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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「この中に入ってるのは一体誰でしょう?」

男は白い布を縛っている紐をほどき始めた。

「えっ」

私はあまりのショックに膝から砕け落ちた。

言葉にならなかった。

「嫌ぁぁぁぁぁ~」

めくれ上がった白い布から顔を出したのは…

生徒会長だった。

息が出来なかった。

体の力が抜けてしまい、立っていられなかった。

バタッ!

気付いたら地面が目の前にあった。

意識が遠のいていくのがわかった。
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