記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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「どうしろって言うんですか?」

「ひと思いに殺しちゃおうよ。生かしておくとろくな事ないよ。大好きな生徒会長も危険な目にあっちゃうからさ」

男はナイフを無理矢理に私の手に握らせた。

そうだ、コイツを殺せば生徒会長は何もされない。

コイツを殺せば、もう誰もいじめられる事はない。

コクっ。

私は男に向かい黙って頷いた。

「いいねぇ。そしたら、この辺が腹だからここを刺しちゃいなよ」

「わかりました」
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