記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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休み時間になる度に生徒会長は見回りに来てくれた。

昼休みは食堂で一緒に食事をとった。

学校が終わると昇降口まで見送りに来てくれた。

駅までの足取りも軽く、スキップをしたい気分だった。

「佐藤さん、ちょっといい?」

しばらく歩いていると後ろから声をかけられた。

振り返ると、同じクラスの井上さんと溝口さんだった。

嫌な予感がした。

なぜなら2人は二階堂さんと親しくしている女子だったから。

それから私は2人に荒川大橋の高架下に連れられて来た。
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