記憶屋2

卯月青澄

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生徒会長

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「そんな、お礼を言われるような事は…私こそ色々と連れて行ってもらってありがとうございました」

「まっ‥また今度どこかに行かないか? よっ‥予定があるなら仕方ないけど…」

今まで普通に言えてた事が、普通に出来なくなっていた。

彼女と目を合わせる事さえ出来なかった。

「私でいいんですか? 生徒会長ならもっと他にいくらでも素敵な人がいるじゃないですか?」

「それは…」

どうしてハッキリ言えないんだ。

君じゃなきゃダメなんだって。

「私は…」

しばらくの間、ボートの上の私たちの間には変な沈黙の時間が流れていた。
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