記憶屋2

卯月青澄

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生徒会長

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いじめはなくなってはいたものの、佐藤さんを2年3組の中に放り出す訳にはいかなかった。

校長や担任と話し合い、彼女の靴と上履きは職員用の下駄箱をそのまま使わせてもらう事になった。

休み時間は教師が各学年のフロアを見回る事になった。

私は前と変わらず彼女のクラスに立ち寄った。

昼休みは彼女と一緒に食事を取った。

学校が終わると職員用の玄関まで見送った。

生徒会の集まりがない日は、駅まで一緒に帰った。

過保護と思われるかもしれないけど、それくらいしなければ彼女を守れないし、彼女が安心して学校に来る事は出来ないだろう。
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