記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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「ばあちゃん、この子の服を乾かしてあげてくれないかな」

「あら、こんにちは。どうしたの?」

優しい目と柔らかい口調は冷え切った私の心に安心感を与えてくれた。

「川に突き落とされたんだ」

「まぁ、こんなに可愛い子に何て酷い事をするんだい。許せないねぇ」

おばあちゃんは私の背中をさすりながら、優しく抱きしめてくれた。

「さぁ、家の中にお入り」

家の中に入り、持ってきてくれた服に着替えると囲炉裏の前で暖を取った。
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