記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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それから10分ぐらいして生徒会長はやって来た。

ガバッ!

私の所まで走って来ると、間髪入れずに抱き締められた。

「ゴメンな。私が一緒にいてあげれば、こんな事にはならなかったのに」

「でも、直ぐに来てくれました」

「怖かっただろ?」

「少し…」

「もう大丈夫だからな」

生徒会長はそう言うと、私の体を毛布で包んでくれた。

「学校に戻ろう。風邪引いちゃうから」

「行きたくないです」

「じゃあどうしたいんだ?」

「生徒会長と一緒ならどこでも…」

私はそう言うと、再び生徒会長に抱きついた。
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