記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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鞄は突き飛ばされた時に手から放したおかげて水没せずに済んだ。

鞄に入れておいたスマホを取り出し電話をかけた。

プルルルル…プルルルル…

『もしもし、どうした?』

その声を聞いた瞬間、再び涙が溢れ出してきた。

『川に突き落とされちゃって…』

『・・・・・』

『生徒会長…』

『何て事だ…いっ‥今から行くから、そこから離れるんじゃない。直ぐに行くから』

生徒会長はそう言うと、電話を切った。
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