記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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青毛堀という川に差し掛かっていた。

後ろからクラスの男子が数人いるのはわかっていた。

いくら何でも川に突き落とされる事はないだろうと高を括っていた。

橋の中ほどまで歩いていた。

するとクラスの男子数人が近付いて来る気配を感じた。

ドンッ!

「えっ」

気付くと私は突き飛ばされて高欄にぶつかり、その勢いで橋の上から10メートル下にある水の中に落ちていった。

体は回転し、頭から川に着水した。

ほんの数秒の出来事だった。
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