記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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そして生徒会長が2年3組の教室を見回るようになって数日がたったある日、私の下駄箱を教師が使用している下駄箱に移してくれた。

私の靴と上履きがイタズラにあっているのを生徒会長は知ったのかもしれない。

学校が終わり教室を出て廊下を歩いていた。

「死ね貞子!」

ドッ!

「うっ…」

男子のかけ声とともに背中にもの凄い衝撃が走った。

その勢いで私は前に吹き飛ばされ倒れ込んだ。

両膝を地面に打ち付けてしまった。

倒れる瞬間、手をとっさに出したので手のひらは擦りむき、膝からは出血していた。

痛いよ…ママ…
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