記憶屋2

卯月青澄

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いじめられっ子

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下駄箱の上や周辺を探しても見つからなかった。

近くにあるゴミ箱を覗いてみると、私のと思われる上履きが捨てられていた。

私のだ。

「お~い、貞子がゴミ箱あさってるぞ」

「きったねぇ」

どうやらこの男子の仕業らしい。

上履きに履き替え廊下を歩いていると鞄を引ったくられた。

さっきとは別の男子だった。
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