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冒険者編
第90話 大規模災害の発生 A
しおりを挟む犯罪組織『夜の鷹の爪』が、壊滅した。
就寝前に、そのような情報がもたらされた。
ボスを始めとした幹部級は全滅────
構成員も、大半が殺害されたそうだ。
犯人は『白銀の竜の翼』という、シルバーランクの冒険者グループだ。
「……厄介なことをしてくれたな」
ベルティン伯爵家の当主が、吐き捨てるように呟いた。
────犯罪組織の構成員が、何人死のうがどうでもいい。
だが奴らは、スラム街を取り仕切り、労働力の供給と秩序をもたらしていた。
それが無くなった。
ベルティン伯爵家にとっても、手持ちの壁外戦力の喪失だ。
かなりの痛手と言っていい。
自分たちの戦力が、ごっそりと減ったのだ。
「さて、どうしたものか……」
男は思考を巡らしていく。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「んー」
俺は最近仲間になった荷物持ちの少女、サユリンの尻を眺めながら嫌な予感を覚えた。
……なんだろう?
「ちょっと、人のお尻見ながら、何唸ってるのよ」
「いや、ちょっと、嫌な予感がしてさ」
こっちを振り向いて文句を言ってくるサユリンに、俺が答える。
「嫌な予感って……? 汚れは付いてないはずよ。新しく買ったんだもの」
「……ああ、そう言う心配じゃない。────ちゃんと綺麗だぞ」
彼女はスカートをめくって、俺に下着を見せている。
俺は彼女から頼まれて、新しく買った下着をチェックしているところだった。
下着は白い布をふんどしのように巻きつけているだけなので、後ろは殆どTバック状態だ。
俺は『汚れては、いない』、と言ってやって安心させる。
俺とサユリンは、教会の敷地の拠点にいる。
ナーズとリコリンはお昼寝中で、サリシアが二人を寝かしつけていた。他の皆は出払っている。
事実上、サユリンと二人きりだった。
彼女が下着を新調したと言っていたのを思い出し、見せてくれと頼んでみた。
地面に座る俺に、サユリンは尻を向け、腰をくねらせてスカートをめくる。
意外とノリがいい。
彼女は次第に大胆になり、俺に見せつけるように尻を振る。
俺が彼女の尻に、手を伸ばそうとしたところで────
「ちょっと、あんた達!! こんな時に何やってるのよ!!」
外出していたアカネル達が、帰ってきた。
大変な時────?
……慌てて帰ってきたようだが、何かあったのか?
俺が確認するようにサユリンの方を見ると、彼女は真っ赤になった顔を手で隠し、座り込んで丸まっていた。
人に見られるのは、恥ずかしいようだ。
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