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農場奴隷編
第27話 モラトリアムの終焉 B
しおりを挟む既存の魔力を反転させて、それぞれの効果を検証してみた。
火の反転は冷気、土の反転は風化、水の反転は乾燥、風の反転は停滞。俺の感覚でやっているので、これが正解かは解らないが──
反転の風魔法は停滞と静止、空気を動かないようにする効果があり、透明な盾や足場として使える。
反転の土魔法の風化は、硬い物質を脆くして破壊しやすく出来る。
冷気と乾燥は、文字通りの効果だ。
魔法の効果を一つ一つ、確認することが出来た。
さらに魔力の色を白と黒にして具現化してみる。
白の魔力は、光を放つ魔法だった。
ただ光るだけで攻撃には使えない。
目くらましや視覚を歪ませるなどの使い方が出来る。
今まで使ってきた隠密結界も自分で意識していなかったが、無属性から光属性の魔力に変換して使っていたようだ。
光の反転は闇の魔力、効果は光を遮る黒い靄のようなものを作れる。
魔法を使えることをアカネルとモミジリに話して、実際に使って見せた。
自分達にも教えて欲しいと頼まれたので教えてみたが、最初の『魔力を感じる』ところから苦戦している。
才能が無いと難しいのだろうか──
イルギットに話してみたら、やはり魔法はレア能力で貴重らしい。
あまり人に話さない方がいいと忠告された。
安心しろ。
お前たち以外に話す気はない。
イルギットも交えて、魔法の練習をする。
まずは魔力を感じ取れなければ話にならない。
俺は三人の胸をさわりながら、相手の魔力を操作したりこちらの魔力を流し込んだりして、魔力を感じ取れないか試してみる。
魔法を使えるようになるのは、まだまだ先のことになるだろうと思っていたが、三人とも少しずつ、魔力を知覚出来るようになってきた。
ひょっとしたら──
俺の奴隷になったことで、才能もある程度は共有されているのかもしれない。
冬が終わり、春になり、日差しが少し暑く感じるようになった。
魔物退治は西の森で行うことが増えた。
職業のレベルが上がってきて、冒険者としてやっていくうえで十分なステータスになったと思う。
*************************
名前 ユージ
HP 189/189 MP 230/230 FP 185/185
幸運力
058~-011×2
スキル
空間移動 危険感知
所持品
魔石値 0062388
回復薬 6個
所有奴隷
アカネル モミジリ イルギット
預金 金貨15枚 銀貨8枚 銅貨89枚
才能
大魔導士の卵 戦神の欠片 強欲な器
職業
労働奴隷Lv17(従順-86) 農夫Lv15 薬草採取者Lv16
戦士Lv29 剣士Lv28 武闘家Lv24 弓使いLv22 槍使いLv25
魔法使いLv32 魔術師Lv34 魔物使いLv18
探索者Lv27 斥候Lv26 隠密Lv29 暗殺者Lv30
遊び人Lv34 ギャンブラーLv30 ハーレムマスターLv33
薬師Lv22 錬金術師Lv29 鍛冶師Lv30
*************************
*************************
専用装備
はがねの短剣 はがねの剣 はがねの槍 はがねのこん棒 複合弓
魔導士の杖
旅人の服 旅人のマント
革の兜 革の籠手 革の胸当て 革の腰当 革の膝当て 革の靴
革の盾
腕輪 指輪 耳飾り 首飾り
*************************
専用にしていない装備も──
はがねの鉤爪、はがねのメイス、はがねの斧、などがある。
女神歴1012年──
この世界で前世の記憶を思い出して、二年が経過した。
漠然とした目標として、農場を出て冒険者の町へ行こうというのはあるが、一緒に連れていきたいアカネルは渋っていて、モミジリも尻込みしている。
安全に生活できているこの環境から、わざわざ飛び出すのはぬるま湯から出るようなものだ。
すぐに踏ん切りがつくものでもない。
俺のように差し迫った必要もないのに、魔物退治をしている方が異端なのである。
俺も最初の頃は蛮勇を振り絞って行動していたところもあったが、繰り返すうちに慣れてしまっていた。
二人とは感覚がずいぶん離れているのだ。
だが、人の多く集まる町には、魅力があるはずだ。
おいしい食事があるかもしれないし、女の子なんだからオシャレもしたいだろう。
風呂で身体を洗えたり出来るだろうか?
出来たらとても魅力を感じるだろう。
よし──
何とか説得してみよう。
そう思っていた春の日に──
この農場での生活は、唐突に終ることになった。
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