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1年生
2話 遭遇
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入学式はつつがなく終わりました。
校歌は讃美歌のような曲調で合唱部のお姉様方が美しかったぁ。
次はオリエンテーションなのですが、困りましたねぇ。迷いました。
トイレに行っている間に新入生はみんな移動したようで
歩き回っていたら入学式の会場に戻ってきてしまいました。
「とりあえず引き返してみるしかな」
「ひゃっ」
振り返りざまに誰かにぶつかってしまいました。
後ろから歩いてきていたようです。
「すみません!」
ヴァーガンディのチェック柄の制服、ということは2年生の方ですね。
それよりもこの人は!
「ついてないわぁ、あ、新入生の方ですね。失礼いたしました。お怪我はないですか?」
「はい、大丈夫です。あの、あなたはさっき校歌を歌われた方ですよね!その銀髪が印象的で、大変かわいかったです!」
「そ、そんなことないわ、でもありがとう。ところであなたはここでなにをしていたの?」
「それが、視聴覚室に行きたいのですが迷ってしまって…」
「オリエンテーションね、じゃあ楽譜を拾ったら案内するからちょっと待ってね。」
ぶつかったときに落としてしまったようです。
この量だと合唱部員全員のを集めたのでしょうか。
「私も拾います!」
「イタっ、はぁーついてないわぁ」
「大丈夫ですか!」
「ええ、大丈夫、ちょっと紙で切っちゃっただけよ」
「ちょっと見せてください」
先輩の手を取って見てみると親指の付け根あたりが少し切れて血が出ています。
「今、絆創膏貼りますね」
白くほっそりした手にポケットから取り出した絆創膏を丁寧に貼ります。
「これで大丈夫ですね、先輩?」
どうしたんでしょうか。手を見つめて動きません。
「はっ、いえ、ありがとう。私、昔から不幸体質でこういうことはよくあるの
視聴覚室だったわね、案内するわ」
不幸体質とはまた大変な…ですがこの容姿で不幸体質はかわいさ倍増ですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それなりに大きい校舎なので、視聴覚室につくまでにそれなりに時間がかかりそうですが、
さっきから先輩はスタスタと私の前を歩き一言もしゃべりません。
特に人見知りということもなさそうでしたから、次の授業が迫っているんですかね
顔が少し赤い気がするのは気のせいでしょうか。
「あとはここをまっすぐ行った左手の部屋よ」
「お忙しい中、ありがとうございました」
無事たどり着けました。私もオリエンテーションが始まってしまいますからね
急がないと、
「あ、ちょっと」
「はい?」
「あなたお名前はなんていうの」
「申し遅れました。白百合万莉香です。」
「白百合さんね、私は琴宮史音よ。白百合さん、明日のお昼に音楽科準備室に来てもらえる?」
「はい、わかりました」
「それじゃ」
といって、銀髪の先輩、琴宮先輩は行ってしまいました。
はて、なぜ音楽科準備室に呼ばれたのでしょか。
理由はわかりませんが、かわいい先輩に呼ばれたのに行かないわけないですよね!
校歌は讃美歌のような曲調で合唱部のお姉様方が美しかったぁ。
次はオリエンテーションなのですが、困りましたねぇ。迷いました。
トイレに行っている間に新入生はみんな移動したようで
歩き回っていたら入学式の会場に戻ってきてしまいました。
「とりあえず引き返してみるしかな」
「ひゃっ」
振り返りざまに誰かにぶつかってしまいました。
後ろから歩いてきていたようです。
「すみません!」
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「ついてないわぁ、あ、新入生の方ですね。失礼いたしました。お怪我はないですか?」
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「そ、そんなことないわ、でもありがとう。ところであなたはここでなにをしていたの?」
「それが、視聴覚室に行きたいのですが迷ってしまって…」
「オリエンテーションね、じゃあ楽譜を拾ったら案内するからちょっと待ってね。」
ぶつかったときに落としてしまったようです。
この量だと合唱部員全員のを集めたのでしょうか。
「私も拾います!」
「イタっ、はぁーついてないわぁ」
「大丈夫ですか!」
「ええ、大丈夫、ちょっと紙で切っちゃっただけよ」
「ちょっと見せてください」
先輩の手を取って見てみると親指の付け根あたりが少し切れて血が出ています。
「今、絆創膏貼りますね」
白くほっそりした手にポケットから取り出した絆創膏を丁寧に貼ります。
「これで大丈夫ですね、先輩?」
どうしたんでしょうか。手を見つめて動きません。
「はっ、いえ、ありがとう。私、昔から不幸体質でこういうことはよくあるの
視聴覚室だったわね、案内するわ」
不幸体質とはまた大変な…ですがこの容姿で不幸体質はかわいさ倍増ですね。
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それなりに大きい校舎なので、視聴覚室につくまでにそれなりに時間がかかりそうですが、
さっきから先輩はスタスタと私の前を歩き一言もしゃべりません。
特に人見知りということもなさそうでしたから、次の授業が迫っているんですかね
顔が少し赤い気がするのは気のせいでしょうか。
「あとはここをまっすぐ行った左手の部屋よ」
「お忙しい中、ありがとうございました」
無事たどり着けました。私もオリエンテーションが始まってしまいますからね
急がないと、
「あ、ちょっと」
「はい?」
「あなたお名前はなんていうの」
「申し遅れました。白百合万莉香です。」
「白百合さんね、私は琴宮史音よ。白百合さん、明日のお昼に音楽科準備室に来てもらえる?」
「はい、わかりました」
「それじゃ」
といって、銀髪の先輩、琴宮先輩は行ってしまいました。
はて、なぜ音楽科準備室に呼ばれたのでしょか。
理由はわかりませんが、かわいい先輩に呼ばれたのに行かないわけないですよね!
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