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悪目立ち
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ついに編入試験当日を迎えた。この9年間勉強よりも妖力の取り扱いに力を入れて来たから、違和感なく思い通りに使えるはず。
「カイラ様準備はよろしいですか?出発しますよ」
ニアが迎えに来てくれていた。
「では、母様行って参ります。それと、父様のことは....」
「ええ、気おつけてね。あの人の事は気にしなくてもいいわ」
母に見送られ学校に向かうため家を出た。
学校に向かう途中、当然ニアに父のことを聞かれた。
「旦那様どうなされたんですか?」
「僕に負けただろ?あの日以来父様は食事以外部屋を出ず、ずっと魔力の研究をしていたんだよ。母様に仕事を押し付けてね」
「それ、奥様大変じゃないですか?」
「僕がの手が空いてる時は手伝ってたけど、これからが1番大変になると思うんだよね」
「でしたら、カイラ様がいない間は私が手伝いに伺います!」
「そんな、悪いよ。家のことなのに」
「いえ、私も働かせてもらってる身なので無関係ではございませんよ!」
「そう?じゃあお願いするよ」
正直助かる。それにニアならしっかりしてるし安心だ。
気がつけば学校についていた。
「着きましたよ、ここがスペライズ学校、国直属の学校です!」
「ここがスペライズ、この学校を好成績で卒業した3人が、次の王選抜戦に立候補できるって本当?」
「本当ですよ。ただ、現国王が強すぎてここ数十年王が変わってませんけどね」
「そんなに強いの?」
「かなり強いらしいですよ。ここ数年選抜戦に立候補する人がいないくらい」
「その場合王が死んだら次の王は誰がなるんだ?」
「多分、現国王の家族でしょうね。。カイラ様!?」
「流石の僕でもそんな物騒なこと考えてないよ。ただ気になっただけだから」
「怖いこと言わないでくださいね、誰が聞いてるのかわからないんですから!」
「ごめんごめん」
「じゃあ、私は教室に行きますので、受付忘れないでくださいよ。忘れてて失格とかただのバカですからね!」
「わかってるよ、また後で」
俺はニアと分かれ受付に向かった。
「ここが受付場所?随分古い建物だな」
本校舎と比べて小さく年季の入った校舎だった。
「あのー、今日試験を受けるはずになってる者なんですけど」
「カイラ君だね、君の父上から話は聞いてるよ。兄2人を追いかけるなんて流石ティア家の人だね」
父がどこまで話してるかは謎だが、あの人の性格上、魔力が無いことは話してなさそうだな。
「それじゃあ試験の前にまず今の魔力量を測定してもらうよ。やり方は覚えてるよね?」
目の前に水晶が置かれた。
やっぱりか、俺が魔力無しって分かったらどんな反応をするんだろう?
恐る恐る手をかざした
「ん?どうなっている?」
何回やっても水晶は光らない。
受付の人の柔らかかった表情が一気に険しくなった。
「見ての通りです....はい....」
「魔力無し?だが、ティア家の子をこのまま返すわけにも、すこし待ってなさい」
受付の人が誰かを呼びに行き、数人の先生らしき人と共に帰ってきた。
「待たせてしまったね。試験はするが、筆記はやらず実技だけをする事になったよ。他の先生はそれでよろしいですかな?」
周りの人は頷いた。
なるほど、どうせ実技で何もできないから筆記試験をするのは無駄ってこんたんだな。
「挨拶がまだだったね、私はこの学校の校長だよ」
「よろしくお願いします」
「じゃあ試験会場に移動しようか、先生方は全生徒にアリーナに来るように伝えてください」
後で文句を言われないための目撃者ってことか、父と戦った時と一緒だな。
「あの、先生ひとつよろしいでしょうか?」
「なにかな?」
「試験内容は何なんです?」
「あぁ言ってなかったね、我が校の生徒との模擬戦だよ」
「そこで勝てば合格なんですね?」
「そのとおりだよ、勝者こそが正しい。この世界はそうやって出来たのだからね」
「は、はぁ」
分かってはいたが弱者に厳しい世界だな。
「ここが試験会場のアリーナだよ」
これがアリーナ?闘技場の間違えだろ。
「では、君はここで呼ばれるまで待機を。私はやる事があるから失礼するよ」
校長はアリーナの真ん中で説明をし始めた。
「君たちに集まってもらったのは、愚かにも魔力が無いのに編入試験を受けるものの末路だ。そこで君たちには魔力無しがどのように扱うかを学んでもらいたい。」
さっきまで普通に話してた校長がこんなこと思ってたとわ。人って怖いわ。
「では、早速試験に移ろう。カイラ君来たまえ!」
校長の元へ行くまでに周りから軽蔑の視線を向けられている事がすぐ分かった。
真ん中まで行くと一斉に非難の声があがった。
「何しに来た!帰れ!」とか「生きてて恥ずかしく無いのか!」とかボロクソに言われてるんだよな。それなら、こっちも猫被らなくて済むから助かる。
「カイラです。ギャーギャー言ってる人よりは強いと思いますので、合格して格の違いを見せつけたいと思います」
挨拶が終わる頃には罵詈雑言の嵐だった。流石に先生方は怒ってないよなー。キレてるわ、面白いぐらいにキレてる。
「この愚か者の相手をするのは、我が校の実践担当の教師にお願いしよう!」
おい、校長よ。行きしに生徒って言ってなかったか?変えやがったなこいつ。
「カイラ君よろしく頼むよ。怪我するかもしれないから頑張ってたえてね」
俺を狙う気満々だな。
「こちらこそよろしくお願いします先生。今のうちに負けた時の言い訳考えておいてくださいね」
物すっごい睨んでくるし、周りはうるさいし。魔力が無いだけでこんなにも差別されるんだから理不尽よな。
「勝敗は、使い魔が召喚できなくなる又は術者が戦闘続行不可能のどちらかです。それでは勝負開始!」
普通なら圧倒的に不利な戦いが始まった。
「カイラ様準備はよろしいですか?出発しますよ」
ニアが迎えに来てくれていた。
「では、母様行って参ります。それと、父様のことは....」
「ええ、気おつけてね。あの人の事は気にしなくてもいいわ」
母に見送られ学校に向かうため家を出た。
学校に向かう途中、当然ニアに父のことを聞かれた。
「旦那様どうなされたんですか?」
「僕に負けただろ?あの日以来父様は食事以外部屋を出ず、ずっと魔力の研究をしていたんだよ。母様に仕事を押し付けてね」
「それ、奥様大変じゃないですか?」
「僕がの手が空いてる時は手伝ってたけど、これからが1番大変になると思うんだよね」
「でしたら、カイラ様がいない間は私が手伝いに伺います!」
「そんな、悪いよ。家のことなのに」
「いえ、私も働かせてもらってる身なので無関係ではございませんよ!」
「そう?じゃあお願いするよ」
正直助かる。それにニアならしっかりしてるし安心だ。
気がつけば学校についていた。
「着きましたよ、ここがスペライズ学校、国直属の学校です!」
「ここがスペライズ、この学校を好成績で卒業した3人が、次の王選抜戦に立候補できるって本当?」
「本当ですよ。ただ、現国王が強すぎてここ数十年王が変わってませんけどね」
「そんなに強いの?」
「かなり強いらしいですよ。ここ数年選抜戦に立候補する人がいないくらい」
「その場合王が死んだら次の王は誰がなるんだ?」
「多分、現国王の家族でしょうね。。カイラ様!?」
「流石の僕でもそんな物騒なこと考えてないよ。ただ気になっただけだから」
「怖いこと言わないでくださいね、誰が聞いてるのかわからないんですから!」
「ごめんごめん」
「じゃあ、私は教室に行きますので、受付忘れないでくださいよ。忘れてて失格とかただのバカですからね!」
「わかってるよ、また後で」
俺はニアと分かれ受付に向かった。
「ここが受付場所?随分古い建物だな」
本校舎と比べて小さく年季の入った校舎だった。
「あのー、今日試験を受けるはずになってる者なんですけど」
「カイラ君だね、君の父上から話は聞いてるよ。兄2人を追いかけるなんて流石ティア家の人だね」
父がどこまで話してるかは謎だが、あの人の性格上、魔力が無いことは話してなさそうだな。
「それじゃあ試験の前にまず今の魔力量を測定してもらうよ。やり方は覚えてるよね?」
目の前に水晶が置かれた。
やっぱりか、俺が魔力無しって分かったらどんな反応をするんだろう?
恐る恐る手をかざした
「ん?どうなっている?」
何回やっても水晶は光らない。
受付の人の柔らかかった表情が一気に険しくなった。
「見ての通りです....はい....」
「魔力無し?だが、ティア家の子をこのまま返すわけにも、すこし待ってなさい」
受付の人が誰かを呼びに行き、数人の先生らしき人と共に帰ってきた。
「待たせてしまったね。試験はするが、筆記はやらず実技だけをする事になったよ。他の先生はそれでよろしいですかな?」
周りの人は頷いた。
なるほど、どうせ実技で何もできないから筆記試験をするのは無駄ってこんたんだな。
「挨拶がまだだったね、私はこの学校の校長だよ」
「よろしくお願いします」
「じゃあ試験会場に移動しようか、先生方は全生徒にアリーナに来るように伝えてください」
後で文句を言われないための目撃者ってことか、父と戦った時と一緒だな。
「あの、先生ひとつよろしいでしょうか?」
「なにかな?」
「試験内容は何なんです?」
「あぁ言ってなかったね、我が校の生徒との模擬戦だよ」
「そこで勝てば合格なんですね?」
「そのとおりだよ、勝者こそが正しい。この世界はそうやって出来たのだからね」
「は、はぁ」
分かってはいたが弱者に厳しい世界だな。
「ここが試験会場のアリーナだよ」
これがアリーナ?闘技場の間違えだろ。
「では、君はここで呼ばれるまで待機を。私はやる事があるから失礼するよ」
校長はアリーナの真ん中で説明をし始めた。
「君たちに集まってもらったのは、愚かにも魔力が無いのに編入試験を受けるものの末路だ。そこで君たちには魔力無しがどのように扱うかを学んでもらいたい。」
さっきまで普通に話してた校長がこんなこと思ってたとわ。人って怖いわ。
「では、早速試験に移ろう。カイラ君来たまえ!」
校長の元へ行くまでに周りから軽蔑の視線を向けられている事がすぐ分かった。
真ん中まで行くと一斉に非難の声があがった。
「何しに来た!帰れ!」とか「生きてて恥ずかしく無いのか!」とかボロクソに言われてるんだよな。それなら、こっちも猫被らなくて済むから助かる。
「カイラです。ギャーギャー言ってる人よりは強いと思いますので、合格して格の違いを見せつけたいと思います」
挨拶が終わる頃には罵詈雑言の嵐だった。流石に先生方は怒ってないよなー。キレてるわ、面白いぐらいにキレてる。
「この愚か者の相手をするのは、我が校の実践担当の教師にお願いしよう!」
おい、校長よ。行きしに生徒って言ってなかったか?変えやがったなこいつ。
「カイラ君よろしく頼むよ。怪我するかもしれないから頑張ってたえてね」
俺を狙う気満々だな。
「こちらこそよろしくお願いします先生。今のうちに負けた時の言い訳考えておいてくださいね」
物すっごい睨んでくるし、周りはうるさいし。魔力が無いだけでこんなにも差別されるんだから理不尽よな。
「勝敗は、使い魔が召喚できなくなる又は術者が戦闘続行不可能のどちらかです。それでは勝負開始!」
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