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転生先は異世界でした
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「やっと休みだ。3ヶ月休みなしは流石にしんどい。明日は久々に最近出来てなかったことしたいし、そろそろ寝るか....」
仕事疲れのせいか俺はすぐ眠りについた。寝ている中、突然赤ん坊の泣き声が耳に響いた。
(どこの家だよ、赤ん坊をほったらかしにしてるのは。)
気にせず寝ようと思ったが、泣き声がうるさくて眠るに眠れない。それどころか、泣き声はだんだん大きくなっていた。
(この泣き声、なんで俺の近くから聞こえるんだ?)
恐る恐る目を開けると、そこには見知らぬ天井があった。
(どこだここ?それどころか、体が動かないし、
喋れない!?)
体が思うように動かないので、周りを見渡して鏡に映る自分の姿を見た俺は目を疑った。
(赤ん坊になってる....そしてこの泣き声は俺だったのか)
状況を整理し、ある結論に至った。
(仕事の疲れで眠り、目を覚ますと赤ん坊になってるってことは、転生したって事か....あれ?俺死んでね?)
俺こと、斎藤 直樹(26)は仕事の疲れで眠った後そのまま息を引き取った。いわゆる過労死だ。
そしてここが異世界ってことはすぐにわかった。だって、変な生き物いるし。
しばらくして、2人の人物がやって来た。
「あなた、カイラが目を開けたわ!」
俺の両親だ。服装を見る限り、かなり位の高い家だってことはすぐ分かった。
「長男、次男は優秀だったが完璧では無かった。この子はあの2人の優秀なところを引き継ぎ、ティア家をこの国の王家にするための子だ。7年後が楽しみだな」
産まれたばかりの赤ん坊になんて期待してんだこの父は。
しばらくして分かった事がある。この世界は、魔力量と使い魔の強さが全てらしい。使い魔の強さで国王が決まるくらいなのだから。
5年後、俺は家庭教師から教育を受けていた。
「カイラ様いいですか?魔力とはこの世における最も大切なモノ。魔力量が多ければ多いほど自身が召喚する使い魔の強さが決まるのです。」
この人はニア、若くして兄2人も教育したティア家専属の家庭教師だ。
「魔力の多さがその人物を表す、言わば個人情報のような物です」
「先生、僕の魔力はないみたいですけど?」
「あなたのお兄様たちも同じ事を言っていたわ」
ニアは続けた。
「7歳になれば魔力を得られます。最初の魔力が多ければ多いほど将来強いサモナーになれるの」
だからあの時、父は7歳になるのが楽しみと言ったのか。
「7歳の時に魔力量を測定し、測定と同時に初めて使い魔を召喚するの。でも、そこで魔力が少ない事がわかれば、大変な一生を送る事になるわ」
「魔力が無い人間も居るんですか?」
「ええ、存在しているわ。ただし、魔力の無い人間は奴隷や犯罪者達、元々魔力があったのを消されたた人たちだけどね」
魔力がなければ使い魔の召喚、維持ができない。俺にとっては魔力が無い方が普通だったが、この世界は逆で魔力がなければ人権もないらしい。
「カイラ様は大丈夫だと思いますよ。お兄様達の魔力量は普通の子供より飛び抜けてますから」
長男のアースが7歳の時は上級騎士と同等又はそれ以上の魔力があり、次男のリウムは兄より魔力はすこし少ないが2体召喚を行ったらしい。
つまり俺は兄2人の優秀なとこを引き継ぎ、この家を王家にすることを期待されているのだ....まだ子供ですよ?期待が重すぎないですかね?あぁ趣味の妖怪探しがしたい。
この世界について色々調べていくうちに2年が経ち、7歳になった俺はいよいよ魔力測定をする日が来た。
仕事疲れのせいか俺はすぐ眠りについた。寝ている中、突然赤ん坊の泣き声が耳に響いた。
(どこの家だよ、赤ん坊をほったらかしにしてるのは。)
気にせず寝ようと思ったが、泣き声がうるさくて眠るに眠れない。それどころか、泣き声はだんだん大きくなっていた。
(この泣き声、なんで俺の近くから聞こえるんだ?)
恐る恐る目を開けると、そこには見知らぬ天井があった。
(どこだここ?それどころか、体が動かないし、
喋れない!?)
体が思うように動かないので、周りを見渡して鏡に映る自分の姿を見た俺は目を疑った。
(赤ん坊になってる....そしてこの泣き声は俺だったのか)
状況を整理し、ある結論に至った。
(仕事の疲れで眠り、目を覚ますと赤ん坊になってるってことは、転生したって事か....あれ?俺死んでね?)
俺こと、斎藤 直樹(26)は仕事の疲れで眠った後そのまま息を引き取った。いわゆる過労死だ。
そしてここが異世界ってことはすぐにわかった。だって、変な生き物いるし。
しばらくして、2人の人物がやって来た。
「あなた、カイラが目を開けたわ!」
俺の両親だ。服装を見る限り、かなり位の高い家だってことはすぐ分かった。
「長男、次男は優秀だったが完璧では無かった。この子はあの2人の優秀なところを引き継ぎ、ティア家をこの国の王家にするための子だ。7年後が楽しみだな」
産まれたばかりの赤ん坊になんて期待してんだこの父は。
しばらくして分かった事がある。この世界は、魔力量と使い魔の強さが全てらしい。使い魔の強さで国王が決まるくらいなのだから。
5年後、俺は家庭教師から教育を受けていた。
「カイラ様いいですか?魔力とはこの世における最も大切なモノ。魔力量が多ければ多いほど自身が召喚する使い魔の強さが決まるのです。」
この人はニア、若くして兄2人も教育したティア家専属の家庭教師だ。
「魔力の多さがその人物を表す、言わば個人情報のような物です」
「先生、僕の魔力はないみたいですけど?」
「あなたのお兄様たちも同じ事を言っていたわ」
ニアは続けた。
「7歳になれば魔力を得られます。最初の魔力が多ければ多いほど将来強いサモナーになれるの」
だからあの時、父は7歳になるのが楽しみと言ったのか。
「7歳の時に魔力量を測定し、測定と同時に初めて使い魔を召喚するの。でも、そこで魔力が少ない事がわかれば、大変な一生を送る事になるわ」
「魔力が無い人間も居るんですか?」
「ええ、存在しているわ。ただし、魔力の無い人間は奴隷や犯罪者達、元々魔力があったのを消されたた人たちだけどね」
魔力がなければ使い魔の召喚、維持ができない。俺にとっては魔力が無い方が普通だったが、この世界は逆で魔力がなければ人権もないらしい。
「カイラ様は大丈夫だと思いますよ。お兄様達の魔力量は普通の子供より飛び抜けてますから」
長男のアースが7歳の時は上級騎士と同等又はそれ以上の魔力があり、次男のリウムは兄より魔力はすこし少ないが2体召喚を行ったらしい。
つまり俺は兄2人の優秀なとこを引き継ぎ、この家を王家にすることを期待されているのだ....まだ子供ですよ?期待が重すぎないですかね?あぁ趣味の妖怪探しがしたい。
この世界について色々調べていくうちに2年が経ち、7歳になった俺はいよいよ魔力測定をする日が来た。
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