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01:あてのない未来
01-01:崩壊した世界
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昔、科学が発達して戦争が起こった。
誰の為の何の目的の戦争だったのか謎のまま。
戦争の際に研究所から細菌が漏れたとか、生物兵器が使われたとかで大気が汚染されている。
戦争が終わって崩壊した世界で人は生き続けた。
何かのきっかけで魔法が生まれたらしい。
機械の反乱を戦争の原因だと考える思想が強くて科学に頼る人と魔法に頼る人に分かれた。
そんな世界で私は旅をしている。
---
私の先祖が・・・300年くらい前だろうか?そこにいたらしい国に来ている。
その街に不思議な話があってなんとなく立ち寄ろうと思って。
もうガレキしか残っていないと思っていたが、何かしらの施設が残っていると話を聞いた。
その場所に行ってみると確かに研究施設のような建物が残されていた。
建物に入ると出迎えがあった
「なるほど」
そこにはゴーレム(ロボット)がいた。
手足は攻撃的な無骨な機械で、中央の本体になる胴体は女性の形をしている。
ご丁寧にかわいらしい顔までついてこちらを見ている。
創った人の趣味か、ゴーレムの自己防衛本能の嫌がらせか・・・どちらにしろ悪趣味なガラクタでしかない。
わざわざ危険に向かう必要もないので立ち去ろうとした時
「お待ちしておりました」
冷たい声がゴーレムの方から聞こえた。
意味が分からない。
ゴーレムが近づいてくる。
「あなたが戻るのを」
たぶん、人違いだろう。
「リサ様」
「私はリズです、残念ながら人違いのようですね」
「顔認証が一致しました」
精度の悪いカメラとシステムなのだろうか?・・・マスクしてるし・・・
「あなたの創られたのはいつですか?」
「200年ほど前になります」
「残念だけど私はまだ24年しか生きてない」
「・・・そうですか」
「私がリサだったらどうしていたの?」
「次の指示をもらいます」
「それは・・・」
「リサ様は私が戻るまでここを守るようにと私に」
それで破壊兵器みたいなことになってるのか・・・
「多分そのリサさんはもう戻らない」
「人間の寿命を考えるとそうですね」
あ・・・わかっていってるんだ・・・このゴーレム。
「ここには何があるの?」
「リサ様が研究されていたアンドロイドの資料が残されています、彼女が戻らないのならもう必要ないのかもしれませんが・・・」
・・・200年前のゴーレムにしては性能がよさそうだけれど・・・
「中を見せてもらうことはできる?」
「・・・」
「無理なら帰るだけだからいいけど」
「交換条件があります」
「何?」
「中を見た後、私を外に連れて行ってもらえませんか?」
不思議な事を言い出した
「あなたの顔が認証されているので、あなたの指示を聞くことができます」
なるほど
「いかがでしょうか?」
「そうだな・・・その手足はどうにかならない?」
ゴーレムは首をかしげた。
誰の為の何の目的の戦争だったのか謎のまま。
戦争の際に研究所から細菌が漏れたとか、生物兵器が使われたとかで大気が汚染されている。
戦争が終わって崩壊した世界で人は生き続けた。
何かのきっかけで魔法が生まれたらしい。
機械の反乱を戦争の原因だと考える思想が強くて科学に頼る人と魔法に頼る人に分かれた。
そんな世界で私は旅をしている。
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私の先祖が・・・300年くらい前だろうか?そこにいたらしい国に来ている。
その街に不思議な話があってなんとなく立ち寄ろうと思って。
もうガレキしか残っていないと思っていたが、何かしらの施設が残っていると話を聞いた。
その場所に行ってみると確かに研究施設のような建物が残されていた。
建物に入ると出迎えがあった
「なるほど」
そこにはゴーレム(ロボット)がいた。
手足は攻撃的な無骨な機械で、中央の本体になる胴体は女性の形をしている。
ご丁寧にかわいらしい顔までついてこちらを見ている。
創った人の趣味か、ゴーレムの自己防衛本能の嫌がらせか・・・どちらにしろ悪趣味なガラクタでしかない。
わざわざ危険に向かう必要もないので立ち去ろうとした時
「お待ちしておりました」
冷たい声がゴーレムの方から聞こえた。
意味が分からない。
ゴーレムが近づいてくる。
「あなたが戻るのを」
たぶん、人違いだろう。
「リサ様」
「私はリズです、残念ながら人違いのようですね」
「顔認証が一致しました」
精度の悪いカメラとシステムなのだろうか?・・・マスクしてるし・・・
「あなたの創られたのはいつですか?」
「200年ほど前になります」
「残念だけど私はまだ24年しか生きてない」
「・・・そうですか」
「私がリサだったらどうしていたの?」
「次の指示をもらいます」
「それは・・・」
「リサ様は私が戻るまでここを守るようにと私に」
それで破壊兵器みたいなことになってるのか・・・
「多分そのリサさんはもう戻らない」
「人間の寿命を考えるとそうですね」
あ・・・わかっていってるんだ・・・このゴーレム。
「ここには何があるの?」
「リサ様が研究されていたアンドロイドの資料が残されています、彼女が戻らないのならもう必要ないのかもしれませんが・・・」
・・・200年前のゴーレムにしては性能がよさそうだけれど・・・
「中を見せてもらうことはできる?」
「・・・」
「無理なら帰るだけだからいいけど」
「交換条件があります」
「何?」
「中を見た後、私を外に連れて行ってもらえませんか?」
不思議な事を言い出した
「あなたの顔が認証されているので、あなたの指示を聞くことができます」
なるほど
「いかがでしょうか?」
「そうだな・・・その手足はどうにかならない?」
ゴーレムは首をかしげた。
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