パイロットロスト

Olivia

文字の大きさ
上 下
8 / 13

08:接続

しおりを挟む
オペレータ4「そのまま戻れる?」

シャルロット「・・・待って」

AI10「損傷状況を確認します」

ライラ「やっぱAIはちがうね」

マリア「何が?」

ライラ「私だったら「ちょっと待って」っていう気がする」

マリア「・・・それは人によるんじゃない?」

ライラ「そう?」

シャルロット「ノイズがのる・・・AI10、アームの制御切れる?」

ライラ「ノイズ?」

AI10「アームの制御は遮断しました・・・ショルダーまで損傷があります」

オペレータ4「パイロット4はロボットに自分をつないでAI10はサブになってる」

シャルロット「接続切るから操縦をお願い」

AI10「了解」

ライラ「へ~つながるんだ」

シャルロット「自分の体を動かしているのと変わりません」

ライラ「なるほど・・・すごいね」

マリア「興味あるんだ?」

ライラ「私ロボット工学が専門だからね」

マリア「そうなんだ、それで、どうしたらいい?」

オペレータ4「損傷状態でも稼働データを取りたいから可能な範囲で戻って

シャルロット「了解」

演習場の側道にロボットを運搬できるサイズのトレーラーが待機している

3機がならんで歩く

マリア「なんでパイロットになったの?」

ライラ「ん?本当はパイロットになりたくて・・・ロボットを造るつもりだったんだけど、先にできちゃったからね、この子たちの中身はだいたい把握してるよ」

マリア「なるほどね・・・選考理由がそっちか」

ライラ「そういえばマリアは」

マリア「ん・・・ちょっとね、けがをして前線には出れなくなった・・・そんな時にこの話があってね」

ライラ「そっか」

ルカ「戻ってきたらモニター直すから・・・午後の演習は中止かな」

シャルロット「予備の機体はありますか?」

オペレータ4「あるけど・・・システムを積み替えるのに時間がかかるから午後は中止だね」

シャルロット「すいません」

オペレータ4「ん、これも含めてデータ収集だから問題はないよ午後は1~3と5の機体でいいでしょう」

シャルロット「はい」

ライラ「午後は・・・なんだっけ?」

オペレータ6「連続稼働テストだからこのままバッテリーが切れるまで行動して充電して戻るだけ」

ライラ「ん・・・そっか」

オペレータ6「4機分テストできれば十分でしょう」

ライラ「戻ったらなんかある?」

オペレータ4「ちょうどいいからシャルロットとコミュニケーションをとってくれる?」

ライラ「はぁ?」

オペレータ4「それも今回のテストに入ってるからよろしくね」

ライラ「はぁ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

静寂の星

naomikoryo
SF
【★★★全7話+エピローグですので軽くお読みいただけます(^^)★★★】 深宇宙探査船《プロメテウス》は、未知の惑星へと不時着した。 そこは、異常なほど静寂に包まれた世界── 風もなく、虫の羽音すら聞こえない、完璧な沈黙の星 だった。 漂流した5人の宇宙飛行士たちは、救助を待ちながら惑星を探索する。 だが、次第に彼らは 「見えない何か」に監視されている という不気味な感覚に襲われる。 そしてある日、クルーのひとりが 跡形もなく消えた。 足跡も争った形跡もない。 ただ静かに、まるで 存在そのものが消されたかのように──。 「この星は“沈黙を守る”ために、我々を排除しているのか?」 音を発する者が次々と消えていく中、残されたクルーたちは 沈黙の星の正体 に迫る。 この惑星の静寂は、ただの自然現象ではなかった。 それは、惑星そのものの意志 だったのだ。 音を立てれば、存在を奪われる。 完全な沈黙の中で、彼らは生き延びることができるのか? そして、最後に待ち受けるのは── 沈黙を破るか、沈黙に飲まれるかの選択 だった。 極限の静寂と恐怖が支配するSFサスペンス、開幕。

塾の帰り道「火星にまで行った少年

HAHAH-TeTu
SF
じゅくの帰り道にUFOと遭遇して週末には火星に連れて行って貰っていた中学生の交遊録、

Tokyo2100

SF
西暦2100年 衰退した日本のもしかしたら本当にそうなるかもしれない未来予想

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

トモコパラドクス

武者走走九郎or大橋むつお
SF
姉と言うのは年上ときまったものですが、友子の場合はちょっと……かなり違います。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?

俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。 この他、 「新訳 零戦戦記」 「総統戦記」もよろしくお願いします。

銀河戦国記ノヴァルナ 第3章:銀河布武

潮崎 晶
SF
最大の宿敵であるスルガルム/トーミ宙域星大名、ギィゲルト・ジヴ=イマーガラを討ち果たしたノヴァルナ・ダン=ウォーダは、いよいよシグシーマ銀河系の覇権獲得へ動き出す。だがその先に待ち受けるは数々の敵対勢力。果たしてノヴァルナの運命は?

処理中です...