パイロットロスト

Olivia

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オペレータ4「そのまま戻れる?」

シャルロット「・・・待って」

AI10「損傷状況を確認します」

ライラ「やっぱAIはちがうね」

マリア「何が?」

ライラ「私だったら「ちょっと待って」っていう気がする」

マリア「・・・それは人によるんじゃない?」

ライラ「そう?」

シャルロット「ノイズがのる・・・AI10、アームの制御切れる?」

ライラ「ノイズ?」

AI10「アームの制御は遮断しました・・・ショルダーまで損傷があります」

オペレータ4「パイロット4はロボットに自分をつないでAI10はサブになってる」

シャルロット「接続切るから操縦をお願い」

AI10「了解」

ライラ「へ~つながるんだ」

シャルロット「自分の体を動かしているのと変わりません」

ライラ「なるほど・・・すごいね」

マリア「興味あるんだ?」

ライラ「私ロボット工学が専門だからね」

マリア「そうなんだ、それで、どうしたらいい?」

オペレータ4「損傷状態でも稼働データを取りたいから可能な範囲で戻って

シャルロット「了解」

演習場の側道にロボットを運搬できるサイズのトレーラーが待機している

3機がならんで歩く

マリア「なんでパイロットになったの?」

ライラ「ん?本当はパイロットになりたくて・・・ロボットを造るつもりだったんだけど、先にできちゃったからね、この子たちの中身はだいたい把握してるよ」

マリア「なるほどね・・・選考理由がそっちか」

ライラ「そういえばマリアは」

マリア「ん・・・ちょっとね、けがをして前線には出れなくなった・・・そんな時にこの話があってね」

ライラ「そっか」

ルカ「戻ってきたらモニター直すから・・・午後の演習は中止かな」

シャルロット「予備の機体はありますか?」

オペレータ4「あるけど・・・システムを積み替えるのに時間がかかるから午後は中止だね」

シャルロット「すいません」

オペレータ4「ん、これも含めてデータ収集だから問題はないよ午後は1~3と5の機体でいいでしょう」

シャルロット「はい」

ライラ「午後は・・・なんだっけ?」

オペレータ6「連続稼働テストだからこのままバッテリーが切れるまで行動して充電して戻るだけ」

ライラ「ん・・・そっか」

オペレータ6「4機分テストできれば十分でしょう」

ライラ「戻ったらなんかある?」

オペレータ4「ちょうどいいからシャルロットとコミュニケーションをとってくれる?」

ライラ「はぁ?」

オペレータ4「それも今回のテストに入ってるからよろしくね」

ライラ「はぁ」
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