パイロットロスト

Olivia

文字の大きさ
上 下
2 / 13

02:演習

しおりを挟む
ライラ「ちょっと休憩、酔った、お尻痛い」

AI「了解」

ライラ「ほかの人たちは」

ルカ「もうすぐポイント2に到着します」

ライラ「そっか・・・ほかに女の子2人いたでしょう?」

ルカ「そうですね・・・一人は身体能力が高くて、もう一人は・・・アンドロイドですね」

ライラ「はぁ?ロボットにアンドロイドが乗るの?」

ルカ「それも実験みたいですね」

ライラ「ん・・・ちょっとまってその機体ってAIとAIが会話してるってこと」

ルカ「そうなりますね、オペレータと3人になりますが」

ライラ「アンドロイドのAIに決定権はないんじゃない」

ルカ「はい、オペレータの指示で動いているようです」

ライラ「人いらないじゃん」

ルカ「それも含めてテストみたいですね」

ライラ「それにしてもコクピット狭いな~息苦しい。空気いれかえて」

AI「了解」

ハッチが空く

ライラ「4点式のシートベルトもきついんだよね」

お腹の真ん中にロックがあって左右の腰と肩からベルトが伸びていて胸が潰される

ライラ「この肩から伸びるベルト胸の真ん中で交差して腰に固定できるやつとかないの」

ルカ「きいてみます」

ライラ「あ~けついて」

ベルトを外してコクピットから顔を出して深呼吸をする

ライラ「さてと、いきますか」

AI「了解」

ライラ「それで、ポイント2はなにするの?」

ルカ「機体のジャンプと着地の衝撃とダッシュです」

ライラ「は?尻が砕けるじゃん」

ルカ「ん・・・あれシートって両足の太もものあいだにコンソールユニットありますよね」

ライラ「うん、邪魔くさいのがいるね」

ルカ「それを、太ももで挟んでお尻を浮かせてください、バイクのタンク挟むニーグリップみたいなやつです」

ライラ「バイクはスクーターしか乗ったことない・・・あ、なるほど、って最初にいってよ」

ルカ「やってるもんだと思ってました」

ライラ「これつらい」

ルカ「よく試験通りましたね」

ライラ「たしかに、人選間違えてる感がハンパないね」

ポイント2で機体に振り回されて必死に耐えた

ライラ「あ~だめ、吐きそう」

AI「・・・」

ルカ「中で吐くのはがまんしてくださいね」

ライラ「ごめん、ハッチ開けて」

AI「・・・了解」

ライラ「あ~死ぬ」

ルカ「・・・」

AI「・・・」

ライラ「さてと、いきますか」

ルカ「大丈夫ですか?」

ライラ「ほかの人は?」

ルカ「もうポイント3の演習を開始したみたいです」

ライラ「だよね」

ルカ「データを取ることが目的なので気にしないでください」

ライラ「そっすか、でポイント3でなにするの?」

ルカ「自動制御の機体があるので戦闘をしてください」

ライラ「は?どうやって」

ルカ「なんでもいいみたいですよ、機体同士で近接戦闘ですかね?装備があるので確認してください」

ライラ「了解ってAI頼みか・・・」

ルカ「パイロットとAIがコミュニケーションを取る練習みたいですね、指示しないと攻撃しませんよ、その子」

ライラ「でしたね・・・武器は・・・ロッド?」

ルカ「ロッド?」

ライラ「棒?」

ルカ「棒ですね・・・それで殴るんでしょうか」

ライラ「でしょね」

ポイント3に到着して目に入ったのは壊れた機体だった。

ライラ「ん」

自動制御の機体はカラーリングが違うのですぐにわかったがテスト用の機体が2機が転がっていた

ライラ「ガチなの?」

ルカ「みたいですね」

6機目の機体が目に光を灯して動き出すのが見えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

我ら新興文明保護艦隊

ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら? もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら? これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。 ※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!

Another Japan Online(アナザージャパンオンライン) ~もう一つの日本~

むねじゅ
SF
この物語は、20XX年 AI技術が発達し、失業率90%を超えた時代の日本が舞台である。 日本政府は、この緊急事態を脱する提案を行う。 「もし生活に困窮している方がいるならば、暮らしに何も不自由が無い仮想現実の世界で生活しましょう」と… 働かなくて良いと言う甘い誘いに国民達は、次々に仮想現実の世界へ行く事を受け入れるのであった。 主人公は、真面目に働いていたブラック会社を解雇されてしまう。 更に追い打ちをかけるようにある出来事が起こる。 それをきっかけに「仮想現実の世界」に行く事を決意するのであった。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

トモコパラドクス

武者走走九郎or大橋むつお
SF
姉と言うのは年上ときまったものですが、友子の場合はちょっと……かなり違います。

エスカレーター・ガール

転生新語
SF
 永遠不変の一八才である、スーパーヒロインの私は、決戦の直前を二十代半ばの恋人と過ごしている。  戦うのは私、一人。負ければ地球は壊滅するだろう。ま、安心してよ私は勝つから。それが私、エスカレーター・ガールだ!  カクヨム、小説家になろうに投稿しています。  カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330660868319317  小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5833ii/

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?

俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。 この他、 「新訳 零戦戦記」 「総統戦記」もよろしくお願いします。

銀河戦国記ノヴァルナ 第3章:銀河布武

潮崎 晶
SF
最大の宿敵であるスルガルム/トーミ宙域星大名、ギィゲルト・ジヴ=イマーガラを討ち果たしたノヴァルナ・ダン=ウォーダは、いよいよシグシーマ銀河系の覇権獲得へ動き出す。だがその先に待ち受けるは数々の敵対勢力。果たしてノヴァルナの運命は?

処理中です...