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番外編
俺の大切な人side :アーサー
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エマと結婚式を挙げてから、俺は自分が独身だった頃、どうやって一日を過ごしていたのか思い出せなくなった
エマと一緒にいるのが当たり前で楽しくて、もうそれ以前のことなど考えられなくなったんだ
今、エマは大学を休学して俺の秘書をしてくれている。初めは私設秘書だったのだが、今では財閥関係も含め、仕事関係からプライベートまで俺の全てをエマが管理してくれている
とにかく四六時中一緒にいるんだ
はぁ~、俺はなんて幸せなんだ
初めはお互いのために、少しは一人になる時間を持った方が良いとソフィア様からアドバイスを受けてたんだけどな。でもエマの仕事の手腕が素晴らし過ぎて俺が手放せなくなってしまったんだ
エマは俺のスケジュール管理のほか、仕事上必要な貴族同士の、およそ平民ではこなせないような絶妙な駆け引きまでも、ごく自然に熟してくれている。それは、今まで俺の側にいた、どの秘書よりも優秀でソツがない。そしてそれは俺が仕事をする上でとても重要なことだった。エマと一緒に仕事をするようになって、変に気遣うことをしなくてもよくなった分、俺が楽になった。それと、仕事中でも少し余裕ができればエマとスキンシップが取れる。うん、良いことずくめだな。えっ?スキンシップが何かって?まぁ、キスをはじめとしたやつさ(思い切りどや顔!)
そして結婚後はプライベートでも本当に充実している。そのせいか俺の表情が以前と比べて豊かになったらしい。後は子供ができれば良いだけなのだが、こればかりは神様のみ知るというやつだな。俺は何人でもいいぞ。それくらいの甲斐性は実際にあるしな
おっと、忘れるところだった。結婚したことをマスコミを通じて世界中に知らせたにもかかわらず、例の貴族の豚共が懲りもせずエマに言い寄ってきやがった。ふふん!手筈通り返り討ちにしてやったぜ。この俺を敵に回したことを後悔させてやった。皆一様に、身分剥奪、全財産没収の上、国外追放になったのだが、これまでの常識を逸脱した執着ぶりを考えれば、やはりそれだけでは物足りない気がしてね。ひょっとすると国外に隠し財産なんかを持っている可能性もあるしな。性格の悪い奴らに付き添う女子供は居ないと言う報告を受けていた俺は、それぞれが国境を越えたのを確認してから、諜報部員に奴らの乗る車のタイヤをパンクさせて移動手段を取り上げる嫌がらせをしてやった。その序でに車から降りて来た豚が人気のないところに移動した所で、暗殺部隊が俺の指示通りに奴の両脚の腱を切って歩けなくしてくれたぜ。豚は豚らしく四つ脚で歩くのがお似合いだ。ふん!ザマアミロ!結婚後も俺のエマに色目を使ってくるから、そんな目に合うんだ。俺の可愛いエマに色目を使うなど言語道断!暗に始末してやろうかと思ったが、寝覚めが悪いので、これくらいで許してやった。これで今までエマが受けてきた被害に対する報復になったかどうかはわからないが、少しは溜飲が下がった気がする
これらのことは、エマがずっと側にいるにもかかわらず、大胆にもその目をかい潜って実行に移したので、エマは気づいていないようだが、母上は流石に俺との付き合いが長い分、口にはしないが、何かしら感づいているような気がする。が、お互い決してそれを口に出すことはないだろうな。それはお互いの平穏のためにもね
エマと結婚してから、俺は社交界のパーティに出なくなった。元々あまり参加に積極的ではなかったしな。しかしこの間その事で友人のレオから嫌味を言われた。世界の妹のエマを独り占めにするなとか何とか言っていたけど、バカヤロウ!エマはもう世界の妹ではなくて、俺だけのエマになったんだ。俺以外の男が、エマの顔を見る必要などないと逆に返り討ちにしてやった。何故自分の妻を他の男と共有しなければならない?それ、おかしいだろ⁈
ただなぁ、俺たちのキューピットである国王陛下主催のパーティは流石に断れなくて、それだけはエマと二人で顔を出すようにしている。そう、正しく顔を出すだけ。参加するのと顔を出すのは違うからね!エマが「ちゃんと会話をしている相手の方を見てから話してください」だなんて言ってるけど、俺たちは顔を出しに来ただけなんだから、そんなことをする必要がどこにある?ないよね?あっ!一応陛下には出席の挨拶はキチンとしてるぞ。でも、それが終われば、ここにいなければならない理由はないからね。だから、ダンスが始まる前に帰ることにしてるんだ。だってダンスタイムになれば、エマと踊りたい男共が群がってくることはわかってるじゃないか。そんなの、この俺が許すと思う?思わないよね?だいたい俺以外の男がエマに触れるなんて、絶対に許さない。だからこの間、公爵家の主治医を女性に変えたんだ。この俺に抜かりはないさ。顔は笑ってても目は笑ってないという感じで終始過ごした後、今回もダンスタイムが始まる前に自宅へ帰ってきたけど、何か問題でも?
結婚してから暫くして、うちの両親がアトランティスのエマの実家を訪ねて行った
我が家と比べても見劣りすることの無い外観と内装やその調度品を見て安心したと言っていた
特にあのガラス張りのサロンが素晴らしいと絶賛していた。また、この日に伺いますと予め連絡しておいたので、当日はサロンで歓迎の音楽会が開かれたらしい。我が家の両親がリンドールへ戻ってきてから、興奮してその模様を話してくれた
そういえば、あそこのサロンはちょっとした演奏会を開けるようになっていたな。我が家のサロンも同じような仕様に改装してみようか
両親があちらの義両親から、エマがピアノとバイオリンを嗜むと聞いてきた。エマはプロ級の腕前だとか。身分は平民になったとは言え、やってる事は普通の貴族と何ら変わらない。いや、それ以上か。今度サロンの改装が終わったら、エマに俺だけの演奏会を開いて貰おうかな。まぁ、100歩譲ってうちの両親だけは招待してやってもいいかな。俺ってば何て心が広いんだろ
俺たちが結婚してから、暫くして我が家にエマの兄であるユーゴが訪ねてきた。また、リンドール国内で試合があるのだとか
以前、こいつの腹の中をオスカーから聞いていたので、俺は全力で身構える
俺と結婚してから、エマがテニスの試合を観に来なくなったとちくちく嫌味を言われた
でも、こいつの試合にエマを一人で行かせるわけにはいかない。なにせこいつは妹のエマに恋しているのだから。エマを一人で行かせたら最後、それこそ監禁でもしかねない。エマに言い寄っていた貴族の豚共がいなくなった今、一番の危険人物はこいつかもしれない。
俺のそんな気持ちも知らないで、エマはユーゴが自分を訪ねてきてくれたと、手放しで喜んでいる。我が家に宿泊する気満々で来たようだったが、こんな危険な奴を自宅に泊めるわけにはいかない。俺は現在のエマが俺の秘書として毎日忙しく働いている事を強調し、できればエマのために余分な気を遣わせたく無いと言い張って体良く追い返した
もう、二度と来るなよ!
とは言ってみたものの、多分また試合がある度にやってくるんだろうなぁ
はぁ、憂うつだ
そして、結婚してからもうすぐ1年
今、エマのお腹はその膨らみが目立つようになってきた。俺はとうとう親父になる!
これから生まれてくる子供とエマを、俺の全てで愛すると誓うよ
エマ、愛してるよ
********************
エマとアーサーの話を読んでくださってありがとうございました
一応これで区切りをつけますが、時々番外編を投稿するかもしれません
次はエマの両親の話を書きたいと思っています。この話を考えた時に、そちらの話も全て作ってたので、描いてみようかなと思っています
エマのママのシャーロットのはちゃめちゃぶりを見てやってください
エマと一緒にいるのが当たり前で楽しくて、もうそれ以前のことなど考えられなくなったんだ
今、エマは大学を休学して俺の秘書をしてくれている。初めは私設秘書だったのだが、今では財閥関係も含め、仕事関係からプライベートまで俺の全てをエマが管理してくれている
とにかく四六時中一緒にいるんだ
はぁ~、俺はなんて幸せなんだ
初めはお互いのために、少しは一人になる時間を持った方が良いとソフィア様からアドバイスを受けてたんだけどな。でもエマの仕事の手腕が素晴らし過ぎて俺が手放せなくなってしまったんだ
エマは俺のスケジュール管理のほか、仕事上必要な貴族同士の、およそ平民ではこなせないような絶妙な駆け引きまでも、ごく自然に熟してくれている。それは、今まで俺の側にいた、どの秘書よりも優秀でソツがない。そしてそれは俺が仕事をする上でとても重要なことだった。エマと一緒に仕事をするようになって、変に気遣うことをしなくてもよくなった分、俺が楽になった。それと、仕事中でも少し余裕ができればエマとスキンシップが取れる。うん、良いことずくめだな。えっ?スキンシップが何かって?まぁ、キスをはじめとしたやつさ(思い切りどや顔!)
そして結婚後はプライベートでも本当に充実している。そのせいか俺の表情が以前と比べて豊かになったらしい。後は子供ができれば良いだけなのだが、こればかりは神様のみ知るというやつだな。俺は何人でもいいぞ。それくらいの甲斐性は実際にあるしな
おっと、忘れるところだった。結婚したことをマスコミを通じて世界中に知らせたにもかかわらず、例の貴族の豚共が懲りもせずエマに言い寄ってきやがった。ふふん!手筈通り返り討ちにしてやったぜ。この俺を敵に回したことを後悔させてやった。皆一様に、身分剥奪、全財産没収の上、国外追放になったのだが、これまでの常識を逸脱した執着ぶりを考えれば、やはりそれだけでは物足りない気がしてね。ひょっとすると国外に隠し財産なんかを持っている可能性もあるしな。性格の悪い奴らに付き添う女子供は居ないと言う報告を受けていた俺は、それぞれが国境を越えたのを確認してから、諜報部員に奴らの乗る車のタイヤをパンクさせて移動手段を取り上げる嫌がらせをしてやった。その序でに車から降りて来た豚が人気のないところに移動した所で、暗殺部隊が俺の指示通りに奴の両脚の腱を切って歩けなくしてくれたぜ。豚は豚らしく四つ脚で歩くのがお似合いだ。ふん!ザマアミロ!結婚後も俺のエマに色目を使ってくるから、そんな目に合うんだ。俺の可愛いエマに色目を使うなど言語道断!暗に始末してやろうかと思ったが、寝覚めが悪いので、これくらいで許してやった。これで今までエマが受けてきた被害に対する報復になったかどうかはわからないが、少しは溜飲が下がった気がする
これらのことは、エマがずっと側にいるにもかかわらず、大胆にもその目をかい潜って実行に移したので、エマは気づいていないようだが、母上は流石に俺との付き合いが長い分、口にはしないが、何かしら感づいているような気がする。が、お互い決してそれを口に出すことはないだろうな。それはお互いの平穏のためにもね
エマと結婚してから、俺は社交界のパーティに出なくなった。元々あまり参加に積極的ではなかったしな。しかしこの間その事で友人のレオから嫌味を言われた。世界の妹のエマを独り占めにするなとか何とか言っていたけど、バカヤロウ!エマはもう世界の妹ではなくて、俺だけのエマになったんだ。俺以外の男が、エマの顔を見る必要などないと逆に返り討ちにしてやった。何故自分の妻を他の男と共有しなければならない?それ、おかしいだろ⁈
ただなぁ、俺たちのキューピットである国王陛下主催のパーティは流石に断れなくて、それだけはエマと二人で顔を出すようにしている。そう、正しく顔を出すだけ。参加するのと顔を出すのは違うからね!エマが「ちゃんと会話をしている相手の方を見てから話してください」だなんて言ってるけど、俺たちは顔を出しに来ただけなんだから、そんなことをする必要がどこにある?ないよね?あっ!一応陛下には出席の挨拶はキチンとしてるぞ。でも、それが終われば、ここにいなければならない理由はないからね。だから、ダンスが始まる前に帰ることにしてるんだ。だってダンスタイムになれば、エマと踊りたい男共が群がってくることはわかってるじゃないか。そんなの、この俺が許すと思う?思わないよね?だいたい俺以外の男がエマに触れるなんて、絶対に許さない。だからこの間、公爵家の主治医を女性に変えたんだ。この俺に抜かりはないさ。顔は笑ってても目は笑ってないという感じで終始過ごした後、今回もダンスタイムが始まる前に自宅へ帰ってきたけど、何か問題でも?
結婚してから暫くして、うちの両親がアトランティスのエマの実家を訪ねて行った
我が家と比べても見劣りすることの無い外観と内装やその調度品を見て安心したと言っていた
特にあのガラス張りのサロンが素晴らしいと絶賛していた。また、この日に伺いますと予め連絡しておいたので、当日はサロンで歓迎の音楽会が開かれたらしい。我が家の両親がリンドールへ戻ってきてから、興奮してその模様を話してくれた
そういえば、あそこのサロンはちょっとした演奏会を開けるようになっていたな。我が家のサロンも同じような仕様に改装してみようか
両親があちらの義両親から、エマがピアノとバイオリンを嗜むと聞いてきた。エマはプロ級の腕前だとか。身分は平民になったとは言え、やってる事は普通の貴族と何ら変わらない。いや、それ以上か。今度サロンの改装が終わったら、エマに俺だけの演奏会を開いて貰おうかな。まぁ、100歩譲ってうちの両親だけは招待してやってもいいかな。俺ってば何て心が広いんだろ
俺たちが結婚してから、暫くして我が家にエマの兄であるユーゴが訪ねてきた。また、リンドール国内で試合があるのだとか
以前、こいつの腹の中をオスカーから聞いていたので、俺は全力で身構える
俺と結婚してから、エマがテニスの試合を観に来なくなったとちくちく嫌味を言われた
でも、こいつの試合にエマを一人で行かせるわけにはいかない。なにせこいつは妹のエマに恋しているのだから。エマを一人で行かせたら最後、それこそ監禁でもしかねない。エマに言い寄っていた貴族の豚共がいなくなった今、一番の危険人物はこいつかもしれない。
俺のそんな気持ちも知らないで、エマはユーゴが自分を訪ねてきてくれたと、手放しで喜んでいる。我が家に宿泊する気満々で来たようだったが、こんな危険な奴を自宅に泊めるわけにはいかない。俺は現在のエマが俺の秘書として毎日忙しく働いている事を強調し、できればエマのために余分な気を遣わせたく無いと言い張って体良く追い返した
もう、二度と来るなよ!
とは言ってみたものの、多分また試合がある度にやってくるんだろうなぁ
はぁ、憂うつだ
そして、結婚してからもうすぐ1年
今、エマのお腹はその膨らみが目立つようになってきた。俺はとうとう親父になる!
これから生まれてくる子供とエマを、俺の全てで愛すると誓うよ
エマ、愛してるよ
********************
エマとアーサーの話を読んでくださってありがとうございました
一応これで区切りをつけますが、時々番外編を投稿するかもしれません
次はエマの両親の話を書きたいと思っています。この話を考えた時に、そちらの話も全て作ってたので、描いてみようかなと思っています
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もう幼馴染とのことは終わったことでやり直し求めたくせに、すぐ後にアーサーが刺された時自業自得やんって思っちゃった...。エマって簡単に落とせる女だったのが残念(´-`).。oO
感想ありがとうございます
本当はもっと長いお話なんですが、人気がなかったので最速で終了した途端に人気が出て驚きました。本当ならエマはもっと周りを巻き込んでピシャリと公爵様の鼻っ柱を折っていく予定で逆に公爵様はひたすら努力をして結ばれる予定だったのですが、作者がヘタレなもんで予定変更しちゃいました。次作は頑張りたいと思います。と言っても読み専で、一年に一度書きたくなる衝動に駆られる輩なので、自分が書き手だと言う自覚が不足してますが…ただ、書き始めたら最後まで完結を目指してます。また、次回作書いて出すことがあったら、よろしくお願いします
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