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第4幕 姉妹激突編(妖刀 闘々丸)
~~エピローグ~~ 殴りかかる現実(リアル)
しおりを挟む「うぅ~~~~~っ・・・やっと終わったねぇ~~~・・・。」
廊下を歩きながら背伸びをして、今までの疲れを吹き飛ばそうとする天凪《あまなぎ》。
「まったくノンキね・・・あなた、あの現場でも見てるだけだったって聞いたわよ。」
天凪の仕事した感をやんわりと否定するのは花魁《おいらん》のユウキ太夫。
「いやいや、ちゃんと働いたしっ!・・・曹兵衛《そうべえ》の伝達係でっ。」
仁王立ちで踏ん反り返りながら頬を振るくらまして抗議する天凪。
ここは霊界の中心部。
ネオ大江戸12人衆の本拠地である五重塔の廊下だった。天凪とユウキは今回の悪霊連合との戦いの最終報告の会議に出席していた帰りだった。今はちょうど、会議が終わって二人は帰路に着こうとしていた。
「天ちゃんはいつも通りだったもんねぇ~・・・それが逆によかったわ。」
何かトゲのある言い方で二人の間に入ってきたのは看護師のサユミ。
「12人衆のマスコットですからねっ・・・私は私なりに気を使ってんのよっ。」
天凪は分かっているのか、ポジティブなのか、サユミの皮肉も何処吹く風だった。
「サユミもお疲れ様・・・例の坊やとずっと一緒だったんでしょ・・・どうだった?」
マスコットの天凪を差し置いて、ユウキはサユミに善朗の事を尋ねた。
「・・・頼もしいって、もんじゃないわよ・・・恐ろしいっていう感情の方が圧倒的・・・。」
腕組みをして、深刻な顔でサユミはユウキに素直にそう話す。
「いいんじゃない?・・・どうせ、あのままなら霊界には居続けられないでしょ?今だって、上はカンカンなんじゃない?」
天凪は両手で鬼の角を表現しながら、そうニヤケル。
「・・・・・・そうね。」
天凪に賛同するサユミだったが、その表情は切なさと悲しみに支配されていた。
悲しい表情をしていたサユミだったが、サッと切り替えてユウキを方を見る。
「それより、ユウちゃん。ナルキさんと一緒だったんでしょ?どうだったの?結局、穏便には終わらなかったけど・・・。」
サユミは善朗の事を割り切り、ユウキに別行動だった時のことを尋ねた。
「そうね・・・ナルキさんは・・・。」
ユウキはサユミに聞かれた事を素直に話す。
「・・・すまねぇ大将、途中で悪霊達の攻勢が増しちまって、一時的とはいえ、目を離す隙を与えちまった。」
武城《むじょう》は腕組みをして、申し訳なさそうに目の前のデスクの椅子に座っている曹兵衛にそう謝る。
ここは五重塔の別室。筆頭の執務室のような個室だった。ここには今、曹兵衛と参謀のゴウチ、武城と相棒のノムラの4人が曹兵衛のデスクを囲むように話していた。
「・・・謝る必要はありません。悪霊連合の規模も強さも、こちらの予想を上回るものでした。ナルキが何を考えて、どう動くのかはこれから分かるでしょう・・・後ろ向きに考えすぎても、息苦しいだけです。それよりもターゲットを絞り込めた事を喜びましょう。」
曹兵衛は自分のデスクチェアに座り、デスクに両肘を突いて、組んだ両手に顔を乗せて、武城の報告にそう答えた。
「現在、申区のイワクサ爺の姿が完全に消息不明になっています。戌《いぬ》区の友人ガカクに事情を尋ねてみましたが、ガカク自体も探しているようでした。ナルキ自身は一時的に目を離したとはいえ、現在はさっきご覧になった通り、通常通り振舞っているようです。」
曹兵衛にそう話すのはゴウチ。
ゴウチは曹兵衛の隣に立って控えて、報告書をまとめた資料を見ながら、その場に居る全員に聞こえるようにそう話した。
「・・・サユミがナルキと連絡を取っていたのは間違いない。それ以外は変わった動きはないので、筆頭の動きを報告する係りだったのだろう。ユウキについては、一緒の部隊だったので常に見ていたが、ナルキと親しく話している以外は、その行動に特に目立つモノはなかった。」
ノムラが武城の隣で腕組みをしながら、自分の仕事の報告を丁寧にする。
「イワクサさんは穏やかな性格なようで、破天荒な一面もありますからね。部下には探らせますが、特に注意すべきなのは、ナルキさんでしょうね・・・。」
曹兵衛は椅子に座りなおして、武城とノムラ、ゴウチをイチベツしながら、今後の事について、そう話す。
「・・・それも大事だが・・・どうなんだい、大将?・・・あの少年は?」
武城は今まで我慢していたのを解き放つようにニヤケながら曹兵衛にそう尋ねる。
「・・・・・・貴方の考えは手に取るように分かりますが・・・善朗君は非常に危険な人物です。が、霊界に留まるか否かの方が当面の問題でしょう・・・それに・・・。」
曹兵衛は苦笑いしながら武城の問いに答え、最後に含みを持たせた。
「・・・なんだよっ?大将、何もったいぶってんだ?」
武城は含みを持たせた曹兵衛に気に食わないと、両手をデスクの上に置き、上体を前に出して、曹兵衛に迫った。
「武城っ・・・闘いたいのならば、然るべき舞台があるだろっ・・・今、焦る必要はない。もうすぐじゃないか・・・。」
ノムラは手に取るように分かる友人の考えを押さえ込むように諭す。
「なぁなぁ、大将・・・クジとか、どうにかなんねぇか?・・・ワクワクしすぎて待てねぇんだよっ。」
ノムラの言葉も届かないぐらい、武城は子供のように目を輝かせながら、さらに曹兵衛に詰める。
「出来ませんっ・・・厳選な抽選で対戦は決まりますっ。くれぐれも、早まって事を起こさないように頼みますよっ。」
曹兵衛は椅子からスッと立ち上がって、身を乗り出している武城と同じ様に両手をデスクに置いて、顔を武城に近付けて、くれぐれも注意するように告釘を刺す。
「・・・・・・。」
武城は曹兵衛の話を否定も肯定もせず、ニヤニヤを我慢しながらかみ殺して黙っている。
「・・・ノムラさん。」
「分かっております・・・大会までは、しっかり見張って起きます故。」
曹兵衛が武城の事をノムラに頼むと、ノムラは食い気味に了承する。
「武城っ・・・さぁ、いくぞ。」
ノムラは曹兵衛に任された仕事と武城のお守りに頭を抱えながら退室しようと武城を促す。
「分かった分かった・・・ところで、大将っ・・・少年は今、どこにいんだ?」
「お前っ・・・。」
「違う違うっ・・・姿が見えなかったからよぉ・・・。」
ノムラに引っ張れながらも曹兵衛に善朗の所在を確認しようと武城が足掻く。
「・・・知っていたとしても、貴方に言えるはずもありません・・・今は大人しくしていて下さいっ。」
曹兵衛は厳しく武城に接して、そう切り捨てた。
「ケチッ!」
最後の捨て台詞を大きな声で吐いて、武城はノムラと一緒に曹兵衛の執務室から姿を消した。
武城達が姿を消すと、曹兵衛は一息ついて、ゴウチのほうに視線を移す。
「善朗君は?」
曹兵衛はゴウチに善朗の所在を確認する。
「はい・・・今は、付喪神《つくもがみ》大前様と共に現世の病院に行っているようです。」
ゴウチは曹兵衛の問いに即答する。
「・・・そうですか・・・善朗君は確かに秘めた力は恐ろしいんですけどね・・・・・・菊の助さんは?」
曹兵衛はゴウチにそう呟いて、椅子に座りなおした。
「菊の助殿は自室にこもり、今尚、誰ともお会いしていないようです。」
再三の曹兵衛からの問いも次々と即答していくゴウチ。
「菊の助さんに限って、間違いはないでしょうが・・・どうにも事態が一向に落ち着きませんね・・・高天原《うえ》も黙っていないでしょうし・・・年端もいかない善朗君のことが、本当に気がかりですね・・・。」
曹兵衛は全身を椅子の背もたれに預けて、見慣れた天井を見上げる。
「・・・・・・。」
善朗は静かに病院の屋上から外の景色を眺めていた。
「・・・・・・。」
もちろん、善朗の隣には大前が静かに控えている。
「君は冥にどこまで話してもらっていたんだ?」
空柾《あきまさ》の疲れきった顔の口から気だるそうな声が発せられる。
善朗は断凱との戦いの後、冥のことを曹兵衛から聞かされて、居ても立ってもいられなくなり、霊界に帰ることもせずに、救霊会の関係者に冥の病院を教えてもらい、直行していた。善朗は無我夢中で病院を駆けずり回り、冥の病室に入った時に、空柾と再会する。
空柾はずっと冥と一緒に居たようで、いつもきれいに着こなしていたスーツはシワでヨレヨレになり、目の下にはクマが出来、目は虚ろだった。善朗はベッドに静かに眠る冥に安堵するも、異常なその空柾の様子に言葉が一切出てこなかった。
空柾の式霊のヒヒロももちろん同室に居たのだが、部屋の隅でボォ~ッと冥の顔を見ているだけで、善朗達の存在は目にも入っていないようだった。
「・・・妹は、君のおかげで今はぐっすり寝ているよ・・・。善朗君は知らなかったんだろ?・・・まさか、知っていたんじゃないだろうなっ!?」
空柾は虚ろな目のまま、ジッと善朗を見つつ、じりじりとゆっくり善朗との距離を詰め、突然カッと目を見開いたかと思うと、バッと善朗に飛び掛ってきた。
〔ドンッ!〕
「ぐわっ?!」
「空柾ッ?!」
善朗に飛びかかった空柾を強く跳ね除けたのは大前だった。
空柾は大前の鋭い突き飛ばしに少し飛ばされて、勢いよく尻餅をつく。
その様子にハッとして、空柾の名前を叫んだのはヒヒロだった。
「大前、やめてっ!空柾は・・・空柾は・・・。」
ヒヒロは床に倒れこんだ空柾を優しく包み込みながら、大前に涙を流しながら訴える。
「・・・分かっておる・・・ワシは主を守っただけだ・・・。」
いたって冷静な目で空柾達を見下ろす大前。
自分を守ってくれた大前を不安に見詰めるのは善朗。
「・・・だっ、大前・・・俺は・・・。」
目まぐるしく変化する目の前の現状に善朗は完全に置いてけぼりを食らい、自分がどうしていいか分からなくなっていた。
「・・・主よ・・・空柾を恐れないでやってくれ・・・この責任はワシにもある・・・。」
大前は目を曇らせて、悲しい表情で善朗を見て、そう話す。
「どっ・・・どういう・・・。」
善朗は今を持っても、何も分からずにいた。
それもそのはず、誰からも冥がどうしてこうなったのかを聞かされていなかったのだから。
「・・・善朗君、すまなかった・・・君は本当に何も知らなかったんだね・・・。」
空柾がヒヒロの腕の中で、尚も虚ろなまま、善朗に謝罪する。
「・・・・・・。」
善朗には空柾の謝罪の理由すら、理解できなかった。
〔ガチャッ〕
善朗達が異様な雰囲気に包まれる中、冥の病室の扉が静かに開く。
「・・・秦右衛門さん・・・。」
善朗が扉から入ってきた人物の名を口にした。
「・・・空柾殿・・・殿に代わって、今回の事態を謝罪に参りました・・・。」
秦右衛門は善朗に優しく微笑んでから、スッと視線を空柾の方に移し、部屋に入ってくるなり、空柾に対して土下座をして、謝罪した。秦右衛門はいつものダラッとした服装とは180度違う、キッチリとした着物を着こなし、ほのかに白檀香《びゃくだんこう》の香りを漂わせている。
「・・・・・・。」
空柾は床をジッと見ながら何も話さないし、何も見ようともしなかった。
「・・・・・・秦右衛門さん・・・冥は・・・大丈夫なんですか?」
静まり返る病室の中で、善朗がやっと聞きたい事を事情を知っているであろう人物に尋ねた。
「・・・今のところは、問題ないはずだ・・・。」
秦右衛門は正座したまま、空柾をジッと見つつ、善朗の問いにそう優しく答える。
「・・・そうだ・・・今のところは大丈夫だ・・・君さえ、消えてくれれば・・・。」
「ッ?!」
空柾はジッと床を見たまま、そう言葉を吐き捨てる。
空柾のその言葉に善朗は胸をえぐられる様な感覚を抱く。
「空柾殿・・・善朗は何も知らなかった・・・責めるなら私を責めてくれ・・・私はどうなってもいい・・・殿も貴殿が望むなら全てを受け入れると仰せ付かって参りました。」
秦右衛門は再び空柾に土下座して、床に額を擦りつけながらそう空柾に話す。
「・・・なら、善朗君を今すぐ滅消してくれ・・・それで、万事解決だろう・・・。」
空柾はゆっくりと目線を善朗に向けて、冷徹にそう言い放つ。
「それは出来ません。」
秦右衛門はジッと空柾の目と顔をしっかり見ながら、きっぱりとそう答える。もちろん、空柾は一切秦右衛門を見ていない。
「なら、今すぐ転生させろっ・・・妹を解放しろっ。」
空柾はヒヒロに抱かれたまま、善朗を睨み付け、強い口調で善朗を刺す。
「それも出来ません・・・善朗は高天原《たかまがはら》からの命により、保護観察の対象になりました・・・。」
秦右衛門は空柾に包み隠さず話し、再三の土下座をする。
「・・・あの人でなしの神《のうなし》どもめ・・・人に興味もないくせに・・・。」
秦右衛門の言葉にまた、生気を吸われて、目線を床に戻す空柾。
「・・・・・・空柾さん・・・俺は・・・俺は・・・。」
空柾のロウバイ振りに善朗は同情の念を抑えきれない。秦右衛門と空柾の話から、善朗にも何が原因なのかが分かってきていた。
空柾は善朗の同情の眼差しを不快そうに横目でチラリと見る。
「・・・君は本当に何も知らなかったんだろう?・・・なら、僕が話してあげるよ・・・妹はともかく、残酷な大人達が、妹を生贄に何をしようとしていたか・・・。」
「えっ?!」
空柾が善朗の表情を曇らせるように悪戯に話し出す。
その空柾の言葉に善朗は身構える。
「・・・・・・。」
秦右衛門達は空柾達の様子をジッと見守り、邪魔をする様なことはしなかった・・・否、出来なかった。
「・・・冥がこうなったのは、君が頑張って強くなったからだ・・・皮肉だよな・・・『式霊の契約』というのは、霊能力者と霊の魂を繋げる契約なんだ。本来は、術者と契約者と、相互関係に引っ張り合い切磋琢磨していくことが理想なんだが、現実はそう甘くない・・・力を持たない一方は相手の魂に消されたり、飲み込まれたり、取り込まれる。」
空柾は虚ろな目で、それでいてしっかりと善朗に言い聞かせる。
「・・・・・・。」
善朗は今まで知らなかった真実に顔を歪めていく。
「・・・大体は、霊能力者の方が圧倒的にリスクが高い・・・魂そのモノを鍛えられる霊とはどうしても力の差があるからね・・・だから、式霊は殆どの霊能力者は持たない・・・持てないんだよ・・・。」
空柾はそう言いながら、ゆっくりとヒヒロを押しのけて立ち上がる。
「君の周りの汚い大人達は、良い様に妹を言いくるめて、君を強くするための生贄にしようとしたんだ・・・悪霊連合を倒すためにね・・・君も・・・妹と同じように大人達に利用された犠牲者だな・・・。」
空柾は善朗に同情するような口ぶりをするが、そんな感情など一切なかった。
「君が力を使えば使うほど・・・君が強くなれば強くなるほど・・・妹は苦しみ・・・最後には廃人だよ・・・君は知らないだろ?・・・君が断凱達と戦っているときの妹の様子を・・・。」
空柾はそう言うと、ゆっくりと冥の方に近付く。
「・・・・・・僕はこれ以上見ていられない・・・妹が苦しみもがく姿を・・・見ていられないん・・・だよ・・・善朗君、妹を・・・助けてくれ・・・。」
空柾は冥の小さな手をスッと握ると、それを優しく両手で包み込み、自分の額に押し当てて、泣き崩れた。
その後、誰一人口を開く事無く病室を後にした。
ヒヒロはもちろん空柾の傍に今も寄り添っている。
秦右衛門は一言『すまなかった』と善朗に深く頭を下げるだけで、それ以上何も言わずにトボトボと帰って行った。善朗は大前と共に何をするわけもなく、フラフラと病院の屋上に足を伸ばし、悪霊連合の居なくなった本来の日常を取り戻した街並みに目をやっている。
「・・・大前も知ってたんだよね・・・。」
善朗が街並みを見ながら大前に向かって、そう呟く。
「・・・・・・。」
大前は沈黙をもって、善朗に答える。
「・・・・・・そっか・・・おれのせいだnっ・・・。」
「それは違うっ!・・・主の責任など一片たりとも有りはしないっ・・・空柾の言った様に、ワシを含めた汚い大人たちの都合があっただけだっ・・・。」
大前は悲痛な表情と強い口調で善朗の言葉を遮る。
「・・・大前・・・俺は・・・俺はどうしたらいいんだ・・・。」
善朗は夕日に照らされた自分の右手の手の平をジッと見たまま大前に尋ねる。
「・・・・・・。」
大前は答えない・・・答えられなかった。
(・・・・・・大前・・・俺はもう・・・お前を・・・。)
善朗は自分の右手を静かに握りこむと口を真一文字に結んだ。
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