80 / 80
EX.エンドロール
しおりを挟む
たったひとりの、大切な弟が死んだ。
大学に向かう途中、交差点に突っ込んできた信号無視の車に轢かれたらしい。
ちょっと生意気なところもあったけど、優しくて思いやりのある子だった。
亡くなってから随分経った今でも、私はふとした瞬間にあの子のことを思い出す。
今日は雨降りの休日だったから、久しぶりに物置部屋の掃除をした。そうしたら私が学生だった頃にドハマりしていた『セカ愛』って乙女ゲームが出てきて、芋づる式に弟のことを思い出した。
あの子は別にオタクじゃなかったけど、私が興奮しながらゲームのシナリオとかキャラクターについて話すのをのんびり相槌を打ちながら聞いててくれたっけ。懐かしいな。
私はパッケージにもいちばん大きく描かれているメイン攻略対象の王太子・エドワードが推しで、弟にも彼のルートの攻略法や感想などを散々聞かせた覚えがある。
思いがけず、亡くなった弟との思い出にあふれたものが出てきたので、掃除をした甲斐があった。
自分でもなんでそうしようと思ったのか上手く説明できないけど、なんとなく今夜は『セカ愛』のソフトを枕元に置いて眠ろうと思った。
明日は仕事だから早めに寝なきゃいけない。
私はお風呂に入って寝支度を整えると、ベッドに入って目を閉じる。
眠りに落ちる瞬間、あの子が「姉さん」と優しく私を呼んだ気がした。
❖❖❖
夢を、見ている。
私は幽霊みたいに宙を浮いていて、目の前の光景を眺めることしかできない。
そこは大きな城の中庭みたいな場所だった。
透き通るような青色の瞳をした小さな男の子が、ふわふわの黒髪を揺らしながら蝶々を追いかけてよちよち歩いている。
それを少し離れたところから、男の子と同じ色の瞳とさらさらの艶やかな金髪を持った美しい男性が、優しい眼差しで見守っていた。
ガーデンチェアにゆったりと腰掛けている彼は、よく見ると『セカ愛』の攻略対象である王太子・エドワードだった。
ゲームで描かれてたよりも未来の時間軸なのか、その甘やかな顔立ちは、少し大人びて落ち着いた印象を与える。
蝶々を追いかけている男の子は、きっとエドワードの息子なのだろう。ふたりを見比べてみると、瞳の色だけでなく、目の形や鼻筋のあたりがよく似ている。
ヒロインとの子供かなぁ、と考えたところで、彼女の髪と瞳はピンク色という設定だったことに気付く。
じゃあ、この子のもう一人の親は誰?
私が不思議に思っていると、向こうの方から、垂れ目がちな瞳が優しそうな印象を与える男性がふわふわの黒髪を揺らしながら歩いてきた。
彼はすらりと背が高く、上品ながらも妖艶な雰囲気を纏っている。エドワードとはタイプの異なる美青年だ。
私は彼を認識した瞬間、ハッと息を呑んだ。どうしてわかったのか自分でもわからないけど、彼の魂は亡くなった私の弟のそれと同じ形をしていることがわかったから。
この美しい青年は、私の大切な弟の生まれ変わりだ。
理屈ではなく本能みたいなもので理解した。その瞬間、上手く言葉にできない感情が胸いっぱいに込み上げてきて、私は無性に泣きたくなった。
そして、その端正な顔立ちを眺めているうちに、私は彼がエドワードの学友として『セカ愛』にも登場していたウィリアム・エバンス公爵令息だということにも気付いた。
こちらもゲームで描かれていたより、幾分か大人びた顔つきになっている。
「待たせてごめんね、エディ……」
「いいよ、気にしないで。仕事が忙しかったんだろう?お疲れさま、リアム」
ウィリアムは優雅に腰掛けているエドワードに近付いていき、長身を屈めて彼の唇にそっと触れるだけのキスをした。エドワードも顔を上向かせ、自然に優しい口付けを受け入れている。
「リチャードは?」
「あそこで蝶々を追いかけてるよ。捕まえたら、私に見せにきてくれるそうだ」
「ふふ、可愛いね。あの子はあなたが大好きだから、きっと褒められたいんだ。あんよもすっかり上手になって……子供の成長は早いなぁ」
「本当に。リチャードが健やかに育ってくれて、嬉しいよ」
彼らは仲睦まじい様子で語らい、寄り添うようにしながら、蝶々を追いかけて遊ぶ小さな男の子を見守っている。
リチャードと呼ばれた男の子の容姿や会話の内容から、あの子はウィリアムとエドワードの息子なのだろう。
どうしてそうなったのかとか詳しいことは私には全然わからないけど、ウィリアムとエドワードが結婚して伴侶になっていて、彼らの間には息子が一人いるってことはわかった。
幸せな家族だなぁ、と思った。ちょっと目にしただけでもわかるくらい、彼らは互いに愛し合っていて、心から満たされた表情をしている。
『どうか末永く、お幸せに』
祈るようにそっと心の中で呟くと、春の柔らかな風が花を揺らすように視界が揺らぎ、プツンと意識が途切れた。
❖❖❖
ハッ、と目が覚める。
まるで奇跡みたいな、そんな夢を見ていた。
カーテンの隙間から窓の外を見れば、すでに夜は明けている。
私の目からは、ぼろぼろと大粒の涙が零れ落ちて頬を伝っていた。
枕元には物置部屋から発掘した『セカ愛』のゲームソフトが置いてあって、ここは紛れもなく私が生きてきた世界で。
何もかもが、いつも通りの現実だった。
それでも、さっきまで私が見ていた光景はただの夢なんかじゃないと信じている。
証拠もないし理屈の通った説明もできないけど、あれはどこか遠くのこことは全く違う世界の現実なんだって、私は確信していた。
私の、大切な弟。生意気なところもあったけど、とても優しくて思いやりがあった子。
あの子は死んでしまったけれど、異世界に生まれ変わって、愛しい人と出会い、あたたかな家庭を築いて幸せな毎日を送っている。
元気にしてるみたいで、良かった。
あなたが亡くなったばかりの頃は、どうしてこんなに早く死んじゃったの?って毎日泣いてたし、もう何年も経った今でも、あなたのこと思い出してたまに泣いちゃう日があった。
だからさ。お姉ちゃん、たとえ夢の中でも、あなたが愛する人たちと幸せに生きてるって知ることができて、本当に嬉しかったんだ。
あなたが幸せなら、それでいいの。それだけで良かったの。
私は晴れやかな気持ちで起き上がると、いつものようにテキパキと朝の準備を始めた。
朝食をとって、顔と歯を磨き、スーツに着替えて髪を綺麗に整える。
さぁ、今日も仕事だ。気合いを入れて頑張ろう。
「いってきます」
私はそっと唇を綻ばせながら、朝日が降りそそぐアスファルトをお気に入りのヒールでしっかりと踏みしめて歩き出した。
━━━━━━━━━━━━━━━
これにて「悪役令息に転生したから断罪ルート回避しようとした結果、王太子殿下を溺愛してる」は完結です。
読者の皆さまにおかれましては、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます!
無事に完結を迎えることができて良かったと、作者としてもホッとしております。書いていて本当に楽しかったです!
ウィリアムとエドワードのまっすぐでひたむきな愛の物語を、皆さまにも楽しんでいただけましたでしょうか。そうだと嬉しいです。
またいつかお目にかかることができますように。
最後になりますが、寒くなって参りましたので、皆さまどうぞご自愛くださいませ。
琥月ルル
大学に向かう途中、交差点に突っ込んできた信号無視の車に轢かれたらしい。
ちょっと生意気なところもあったけど、優しくて思いやりのある子だった。
亡くなってから随分経った今でも、私はふとした瞬間にあの子のことを思い出す。
今日は雨降りの休日だったから、久しぶりに物置部屋の掃除をした。そうしたら私が学生だった頃にドハマりしていた『セカ愛』って乙女ゲームが出てきて、芋づる式に弟のことを思い出した。
あの子は別にオタクじゃなかったけど、私が興奮しながらゲームのシナリオとかキャラクターについて話すのをのんびり相槌を打ちながら聞いててくれたっけ。懐かしいな。
私はパッケージにもいちばん大きく描かれているメイン攻略対象の王太子・エドワードが推しで、弟にも彼のルートの攻略法や感想などを散々聞かせた覚えがある。
思いがけず、亡くなった弟との思い出にあふれたものが出てきたので、掃除をした甲斐があった。
自分でもなんでそうしようと思ったのか上手く説明できないけど、なんとなく今夜は『セカ愛』のソフトを枕元に置いて眠ろうと思った。
明日は仕事だから早めに寝なきゃいけない。
私はお風呂に入って寝支度を整えると、ベッドに入って目を閉じる。
眠りに落ちる瞬間、あの子が「姉さん」と優しく私を呼んだ気がした。
❖❖❖
夢を、見ている。
私は幽霊みたいに宙を浮いていて、目の前の光景を眺めることしかできない。
そこは大きな城の中庭みたいな場所だった。
透き通るような青色の瞳をした小さな男の子が、ふわふわの黒髪を揺らしながら蝶々を追いかけてよちよち歩いている。
それを少し離れたところから、男の子と同じ色の瞳とさらさらの艶やかな金髪を持った美しい男性が、優しい眼差しで見守っていた。
ガーデンチェアにゆったりと腰掛けている彼は、よく見ると『セカ愛』の攻略対象である王太子・エドワードだった。
ゲームで描かれてたよりも未来の時間軸なのか、その甘やかな顔立ちは、少し大人びて落ち着いた印象を与える。
蝶々を追いかけている男の子は、きっとエドワードの息子なのだろう。ふたりを見比べてみると、瞳の色だけでなく、目の形や鼻筋のあたりがよく似ている。
ヒロインとの子供かなぁ、と考えたところで、彼女の髪と瞳はピンク色という設定だったことに気付く。
じゃあ、この子のもう一人の親は誰?
私が不思議に思っていると、向こうの方から、垂れ目がちな瞳が優しそうな印象を与える男性がふわふわの黒髪を揺らしながら歩いてきた。
彼はすらりと背が高く、上品ながらも妖艶な雰囲気を纏っている。エドワードとはタイプの異なる美青年だ。
私は彼を認識した瞬間、ハッと息を呑んだ。どうしてわかったのか自分でもわからないけど、彼の魂は亡くなった私の弟のそれと同じ形をしていることがわかったから。
この美しい青年は、私の大切な弟の生まれ変わりだ。
理屈ではなく本能みたいなもので理解した。その瞬間、上手く言葉にできない感情が胸いっぱいに込み上げてきて、私は無性に泣きたくなった。
そして、その端正な顔立ちを眺めているうちに、私は彼がエドワードの学友として『セカ愛』にも登場していたウィリアム・エバンス公爵令息だということにも気付いた。
こちらもゲームで描かれていたより、幾分か大人びた顔つきになっている。
「待たせてごめんね、エディ……」
「いいよ、気にしないで。仕事が忙しかったんだろう?お疲れさま、リアム」
ウィリアムは優雅に腰掛けているエドワードに近付いていき、長身を屈めて彼の唇にそっと触れるだけのキスをした。エドワードも顔を上向かせ、自然に優しい口付けを受け入れている。
「リチャードは?」
「あそこで蝶々を追いかけてるよ。捕まえたら、私に見せにきてくれるそうだ」
「ふふ、可愛いね。あの子はあなたが大好きだから、きっと褒められたいんだ。あんよもすっかり上手になって……子供の成長は早いなぁ」
「本当に。リチャードが健やかに育ってくれて、嬉しいよ」
彼らは仲睦まじい様子で語らい、寄り添うようにしながら、蝶々を追いかけて遊ぶ小さな男の子を見守っている。
リチャードと呼ばれた男の子の容姿や会話の内容から、あの子はウィリアムとエドワードの息子なのだろう。
どうしてそうなったのかとか詳しいことは私には全然わからないけど、ウィリアムとエドワードが結婚して伴侶になっていて、彼らの間には息子が一人いるってことはわかった。
幸せな家族だなぁ、と思った。ちょっと目にしただけでもわかるくらい、彼らは互いに愛し合っていて、心から満たされた表情をしている。
『どうか末永く、お幸せに』
祈るようにそっと心の中で呟くと、春の柔らかな風が花を揺らすように視界が揺らぎ、プツンと意識が途切れた。
❖❖❖
ハッ、と目が覚める。
まるで奇跡みたいな、そんな夢を見ていた。
カーテンの隙間から窓の外を見れば、すでに夜は明けている。
私の目からは、ぼろぼろと大粒の涙が零れ落ちて頬を伝っていた。
枕元には物置部屋から発掘した『セカ愛』のゲームソフトが置いてあって、ここは紛れもなく私が生きてきた世界で。
何もかもが、いつも通りの現実だった。
それでも、さっきまで私が見ていた光景はただの夢なんかじゃないと信じている。
証拠もないし理屈の通った説明もできないけど、あれはどこか遠くのこことは全く違う世界の現実なんだって、私は確信していた。
私の、大切な弟。生意気なところもあったけど、とても優しくて思いやりがあった子。
あの子は死んでしまったけれど、異世界に生まれ変わって、愛しい人と出会い、あたたかな家庭を築いて幸せな毎日を送っている。
元気にしてるみたいで、良かった。
あなたが亡くなったばかりの頃は、どうしてこんなに早く死んじゃったの?って毎日泣いてたし、もう何年も経った今でも、あなたのこと思い出してたまに泣いちゃう日があった。
だからさ。お姉ちゃん、たとえ夢の中でも、あなたが愛する人たちと幸せに生きてるって知ることができて、本当に嬉しかったんだ。
あなたが幸せなら、それでいいの。それだけで良かったの。
私は晴れやかな気持ちで起き上がると、いつものようにテキパキと朝の準備を始めた。
朝食をとって、顔と歯を磨き、スーツに着替えて髪を綺麗に整える。
さぁ、今日も仕事だ。気合いを入れて頑張ろう。
「いってきます」
私はそっと唇を綻ばせながら、朝日が降りそそぐアスファルトをお気に入りのヒールでしっかりと踏みしめて歩き出した。
━━━━━━━━━━━━━━━
これにて「悪役令息に転生したから断罪ルート回避しようとした結果、王太子殿下を溺愛してる」は完結です。
読者の皆さまにおかれましては、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます!
無事に完結を迎えることができて良かったと、作者としてもホッとしております。書いていて本当に楽しかったです!
ウィリアムとエドワードのまっすぐでひたむきな愛の物語を、皆さまにも楽しんでいただけましたでしょうか。そうだと嬉しいです。
またいつかお目にかかることができますように。
最後になりますが、寒くなって参りましたので、皆さまどうぞご自愛くださいませ。
琥月ルル
236
お気に入りに追加
2,126
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(36件)
あなたにおすすめの小説
モブ兄に転生した俺、弟の身代わりになって婚約破棄される予定です
深凪雪花
BL
テンプレBL小説のヒロイン♂の兄に異世界転生した主人公セラフィル。可愛い弟がバカ王太子タクトスに傷物にされる上、身に覚えのない罪で婚約破棄される未来が許せず、先にタクトスの婚約者になって代わりに婚約破棄される役どころを演じ、弟を守ることを決める。
どうにか婚約に持ち込み、あとは婚約破棄される時を待つだけ、だったはずなのだが……え、いつ婚約破棄してくれるんですか?
※★は性描写あり。
シャルルは死んだ
ふじの
BL
地方都市で理髪店を営むジルには、秘密がある。実はかつてはシャルルという名前で、傲慢な貴族だったのだ。しかし婚約者であった第二王子のファビアン殿下に嫌われていると知り、身を引いて王都を四年前に去っていた。そんなある日、店の買い出しで出かけた先でファビアン殿下と再会し──。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
母の再婚で魔王が義父になりまして~淫魔なお兄ちゃんに執着溺愛されてます~
トモモト ヨシユキ
BL
母が魔王と再婚したルルシアは、義兄であるアーキライトが大の苦手。しかもどうやら義兄には、嫌われている。
しかし、ある事件をきっかけに義兄から溺愛されるようになり…エブリスタとフジョッシーにも掲載しています。
【BL】【完結】序盤で殺される悪役王子だと気づいたので、全力でフラグを壊します!
まほりろ
BL
【完結】自分がゲームの序盤で殺される悪役王子だと気づいた主人公が破滅フラグを壊そうと奮闘するお話。
破滅フラグを折ろうと頑張っていたら未来の勇者に惚れられてショタ同士でキスすることになったり。
主人公の愛人になりたいといういとこのフリード公子に素またされたり。エッチな目に会いながらも国を救おうと奮闘する正義感の強い悪役王子様の物語。
ショタエロ有り、Rシーンはぬるいです。
*→キス程度の描写有り
***→性的な描写有り
他サイトにもアップしています。
過去作を転載しました。
全34話、全84000文字。ハッピーエンド。
「Copyright(C)2020-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
病弱モブは推しのサポキャラを助ける為に、お金も積むし、ゲームのシナリオも改変します
あやまみりぃ
BL
病気療養中のフォンデルク辺境伯爵家三男のリューイは突然、今いる世界が”前世で何度もやったRPGゲームの世界”と同じ世界だという事に気が付いた。
前世の自分の事は何も思いだぜなかったリューイだが、何度もゲームを繰り返していた理由は”ゲームが好きだから”というだけではなく、リューイが好きだった”シルバリウス”というサポートキャラクター(冤罪で奴隷身分にされている)が最終決戦で亡くなった後に冤罪が晴れるというストーリーで納得出来なかったから。
ゲームでは名前すら出てこないモブのリューイだが、今はどうやらゲームが始まる前のよう。どうせ晴れない冤罪ならばストーリーが始まる前にシルバリウスを奴隷から開放してしまおうと決め、ゲームの強制力?に抗いながら推しを幸せにしようと奮闘する物語。本編完結しました。番外編も考えています。
※冤罪奴隷(銀髪美形24歳)×辺境伯爵家三男(水色髪美形15歳)。
【完結】総受け主人公のはずの推しに外堀を埋められた!?
抹茶らて
BL
ソノア=ベルデ、子爵家次男でサムソン公爵家嫡男サムソン=シガンの護衛騎士であり、シガンを総受けとした小説『僕は総受けなんかじゃない!』の攻め要員の一人。そして、その作者である『俺』が転生した登場人物でもある。
最推しのシガンたんを見守るべく、奮闘する『俺』。シガンの総受けのはずの物語が、何故か書いたストーリー通りに進まず…
どうして攻め要員がシガたんンを攻めないんだ?シガンたんはどうしてこっちへ迫って来るんだ?
『俺』は…物語は…どうなるんだ!?
*R18は保険です(書き上げていないため…)
*ノリと勢いで書いています
*予告なくエロを入れてしまいます
*地雷を踏んでしまったらごめんなさい…
*ストックが無くなったら毎日更新出来ないかもしれないです
前世の愛が重かったので、今世では距離を置きます
曙なつき
BL
五歳の時、突然前世の記憶を取り戻した僕は、前世で大好きな魔法研究が完遂できなかったことを悔いていた。
常に夫に抱きつぶされ、何一つやり遂げることができなかったのだ。
そこで、今世では、夫と結婚をしないことを決意した。
魔法研究オタクと番狂いの皇太子の物語。
相愛ですが、今世、オタクは魔法研究に全力振りしており、皇太子をスルーしようとします。
※番認識は皇太子のみします。オタクはまったく認識しません。
ハッピーエンド予定ですが、前世がアレだったせいで、現世では結ばれるまで大変です。
第一章の本文はわかりにくい構成ですが、前世と今世が入り混じる形になります。~でくくるタイトルがつくのは前世の話です。場面の切り替えが多いため、一話の話は短めで、一回に二話掲載になることもあります。
物語は2月末~3月上旬完結予定(掲載ペースをあげ当初予定より早めました)。完結まで予約投稿済みです。
R18シーンは予告なしに入ります。なお、男性の妊娠可能な世界ですが、具体的な記述はありません(事実の羅列に留められます)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
朝から頑張って一話から読んで今、丁度読み終わりました。
とても面白くて、全体的に雰囲気がふわふわしていたので読んでいて和みました。
最終話のエンドロールなどは少し涙腺が緩んでしまって授業中だというのに目頭を押さえる羽目に、、、(笑)
初めて読むタイプの小説でしたが、とても綺麗で甘くて、意図せず微笑んでしまうような仲睦まじい様子が描かれていて、凄いなと思いました。素晴らしい小説をありがとうございました。
ウィリアムとエドワードの物語を最終話まで見届けていただき、素敵なご感想もありがとうございます。
まさに優しくて甘くて綺麗な雰囲気になったらいいなと思いながら書いた作品なので、そのように言っていただけて、とても嬉しくなりました。
ふたりの物語を楽しんでいただけたなら幸いです。こちらこそ、この物語に出会ってくださりありがとうございました!
神作でした‼️悪役令息転生モノでこんなに純愛で幸せで綺麗な物語を読んだことがありません。もし次作の予定があるなら嬉しいです✨
ウィリアム、エドワード、お幸せに🙏
ご感想ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*)♡ウィリアムとエドワードの物語を楽しんでいただけてすごく嬉しいです!いつか次回作を連載する際には、どうぞよろしくお願いします✨
今日初めてこの作品を知り一気に読了。とても甘々な幼馴染カップルで溺愛もの、というすごくステキなお話でした。続編やまた他の作品楽しみにしています。
ご感想ありがとうございます♪ウィリアムとエドワードの物語を楽しんでいただけたようで嬉しいです!新作の連載など開始した際は、よろしければお付き合いいただけたら幸いです!