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新妻・卯月の仙台暮らし
3.持て余しています。
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暇を持て余した私は現在、ネット社会に暮らしています。と言うか部屋でネット探索ばかりしています。うータン不足でうさぎ日照り。失われたうさぎ成分を求めてうさぎ画像を検索する日々なのです。
「はわぁ……かわいい……」
溜息が出るほど可愛らしい写真の数々に、思わず独り言を口走ってしまうくらいです。特に成兎になる前の子うさぎ達がっ……!もーあの愛くるしさが溜まりません!あっ見ているだけでヨダレが……。
大人になったうータンも変わらず可愛らしいし魅力的だけど、やはり大人になる前の小振りな子は最高に可愛い!これってほぼ、ぬいぐるみじゃない?!うわーん、可愛いよぉ。ツルツルあの柔らかな毛並みを触りたいよ~!
うさぎ成分を渇望している私は、まるで若い女子高生を眺めて目を細めるオジサンのようにジロジロと子うさぎの画像を眺める。しかしその傍ら、チラリとうータンのケージに視線を向けたりもします。たぶんハタから見たらその光景は、キッパリ振られたのに未練がましく彼女をチラ見する元カレのようなもの。こうやって他所の子を褒めていたら、ひょっとして嫉妬とかしてくれないかな?……なんて半分くらいは思ってしまうんだ。残り半分はもちろん、ただ単に本当にうさぎ画像が可愛い!って心の叫びなんだけど。
いいなぁ、いいなぁ……!
膝に乗せたり、抱っこしたり。ナデナデしてうっとりセクシーポーズして貰ったり……!最近全然して貰ってないよ……!せめてあのシットリとしてそれでいてツルっとしたレッキスの毛並みをひと撫でしたい。でもでもうータンに無理はさせたくないし、うータンがこの環境に慣れるのが先決だし……。と言う訳で悶々とした日々を過ごしているのです。
うさぎ飼いさん達のブログを眺めていると、雑誌で見るよりずっと彼等の生活が近く感じられる。私はおじいちゃん以外のうさぎ飼いと接触したことが無かったから、意外とこれが新鮮な感覚だった。おじいちゃんちは昔ながらの飼い方……と言うか、どっちかと言うと小学校のうさぎ小屋で飼育しているようなイメージで、つまりうさぎはうさぎの社会があって、その場所と環境をおじいちゃんが提供しているって状態。改めて考えると、本当はそれぐらいの距離がうさぎにとっては幸せなのかも?とも思う。何より土に触れて日に当たり、風にそよそよ吹かれる暮らしって自然に近くて彼等の健康に良さそうだ。
だけどそうは言っても、やっぱりこうして触れ合う距離で暮らすって言うのは楽しいんだよね。独り暮らしの時は本当に私はうータンに依存していた。救われたって言ってもおかしくないかも。もし彼女がいなかったら、ひょっとして心折れて潰れてしまうこともあったかもしれない。だから一緒に暮らした経験を有難く思っても、後悔はしていない。うータン自身はもし一度外暮らしを経験したら、そっちの方が断然良い!って訴えて来るかもしれないけれど。
実際はうさぎ小屋を庭に作れる環境を手に入れるのって都会では大変なことだし、部屋でケージ飼いするは普通だと思う。だからこそ、その制約の中で出来るだけ良い環境を提供したいと思っているんだ。
ブログを投稿している人達は、私と同じように飼っているうさぎのことを家族のように思っている人が多い気がする。食事とか運動場の工夫とか目から鱗が落ちるようなものもあるし、病気になった子や高齢で動けなくなった子のお世話に苦労しつつも愛情を持って接している様子が見て取れたり。もうこれは家族だよね、なんて画面を見ながら思わず頷いてしまう。
おじいちゃん世代とペットとの距離感が違うのは、現実的な距離の近さが心の近さになっている所為だろうか?それともただ単に、時代が変わったと言うことなんだろうか?……なんてことをつらつら考えて過ごしていたら、ムクムクと衝動が湧き上がって来た。
私もこんなブログを作りたい!そして可愛いうータンの写真をお披露目したい……!
寂しく暇を持て余していた私は―――なんと、見ているだけでは飽き足らす先日思い余ってうさぎブログを開設してしまったのです……!
だってホントに暇なんだもん。
でもブログの写真は、ほぼ全て布を被せた四角いケージで埋められていて―――いつになったら他のうさぎ飼いさん達のように、正しいうさぎブログの形態に辿り着けるのだろうか、と遠い目をしてしまう。……せめてうータンの全身が写った写真をアップしたい。それが今のところの目標です。目標、低っ……!
そんなこんなで何となく自宅に引き籠り気味になっていた私なのだけれど、引越の時持参したうータン用のペレットと牧草のストックがそろそろ底をつきそうな気がしたので、ペットショップに買い出しに行くことを思い立った。
見たカンジまだまだ大丈夫そうなんだけど、うさぎごとに好みが別れるから前もってお試しでいろいろ買って試してみないと食べて貰えるかどうか分からない。だから早めに行動しないといけないのだ。もし近くのお店でうータン好みの餌が手に入らなかったらネットショップで手に入れるしかない。だけど私はなるべくお店で飼いたいのだ。
だってね。宅配とか郵送で買い物をすると……なぜかそう言う時に限って「あ!あれ買わなきゃ!」とか思い着いて出掛けちゃったりするのよ、ホントなんでだろう?そんなうっかりで配達員さんに再配達して貰うのが申し訳ない。最近人手不足だって聞いているし。
あとそう!包装の段ボールの処理がなにげに負担なの。無料で回収して貰えるものだけど収集日をうっかり逃して溜め込んじゃうことが多かった。全部自分がしっかりしていないのが悪いんだけど―――なかなかそう言うのが治らないので、結局店頭購入が基本になってしまった。
と言うことで、まずスマホで市内のペットショップを検索する。
……えーと、近くのショッピングモールにも結構大きな店舗があるみたい。あ、ホームセンターも駅前にあるからペット用品が買えるな。うーんでも今うータンが食べているペレットはあんまり一般的なお店には置いて無いんだよね。
検索方法を『うさぎ 牧草 餌……』と変えてみる。するとずらっと新しいリストが現れた。
あれ?うさぎの専門店がある、しかも街なかだ。これなら歩いて行けそう!
これって結構私にとって重要!実はママが使っていた車を譲ってくれたんだけど、私は自動車の免許を持っていない。だから公共交通機関と徒歩で、気軽に通える範囲に購入場所がある方が助かるのだ。本当は丈さんの休みに合わせて一緒に車で行った方が荷物もたくさん運べるんだけど……どんなお店なのかやっぱり雰囲気を見てみたいから、まずは私一人で偵察に行こうかな?
……うん、そうしよう!
目的があると、やる気が違う。それにうさぎ専門店って、ひょっとしてひょっとしなくてもお店の中はうさぎだらけってことだよね?触るのは無理でも近くで眺めることはできるかもしれない。……クフフ、なんだか楽しみになって来た!
よーし、うさぎ成分たっぷり補充しまくるぞ~!
「はわぁ……かわいい……」
溜息が出るほど可愛らしい写真の数々に、思わず独り言を口走ってしまうくらいです。特に成兎になる前の子うさぎ達がっ……!もーあの愛くるしさが溜まりません!あっ見ているだけでヨダレが……。
大人になったうータンも変わらず可愛らしいし魅力的だけど、やはり大人になる前の小振りな子は最高に可愛い!これってほぼ、ぬいぐるみじゃない?!うわーん、可愛いよぉ。ツルツルあの柔らかな毛並みを触りたいよ~!
うさぎ成分を渇望している私は、まるで若い女子高生を眺めて目を細めるオジサンのようにジロジロと子うさぎの画像を眺める。しかしその傍ら、チラリとうータンのケージに視線を向けたりもします。たぶんハタから見たらその光景は、キッパリ振られたのに未練がましく彼女をチラ見する元カレのようなもの。こうやって他所の子を褒めていたら、ひょっとして嫉妬とかしてくれないかな?……なんて半分くらいは思ってしまうんだ。残り半分はもちろん、ただ単に本当にうさぎ画像が可愛い!って心の叫びなんだけど。
いいなぁ、いいなぁ……!
膝に乗せたり、抱っこしたり。ナデナデしてうっとりセクシーポーズして貰ったり……!最近全然して貰ってないよ……!せめてあのシットリとしてそれでいてツルっとしたレッキスの毛並みをひと撫でしたい。でもでもうータンに無理はさせたくないし、うータンがこの環境に慣れるのが先決だし……。と言う訳で悶々とした日々を過ごしているのです。
うさぎ飼いさん達のブログを眺めていると、雑誌で見るよりずっと彼等の生活が近く感じられる。私はおじいちゃん以外のうさぎ飼いと接触したことが無かったから、意外とこれが新鮮な感覚だった。おじいちゃんちは昔ながらの飼い方……と言うか、どっちかと言うと小学校のうさぎ小屋で飼育しているようなイメージで、つまりうさぎはうさぎの社会があって、その場所と環境をおじいちゃんが提供しているって状態。改めて考えると、本当はそれぐらいの距離がうさぎにとっては幸せなのかも?とも思う。何より土に触れて日に当たり、風にそよそよ吹かれる暮らしって自然に近くて彼等の健康に良さそうだ。
だけどそうは言っても、やっぱりこうして触れ合う距離で暮らすって言うのは楽しいんだよね。独り暮らしの時は本当に私はうータンに依存していた。救われたって言ってもおかしくないかも。もし彼女がいなかったら、ひょっとして心折れて潰れてしまうこともあったかもしれない。だから一緒に暮らした経験を有難く思っても、後悔はしていない。うータン自身はもし一度外暮らしを経験したら、そっちの方が断然良い!って訴えて来るかもしれないけれど。
実際はうさぎ小屋を庭に作れる環境を手に入れるのって都会では大変なことだし、部屋でケージ飼いするは普通だと思う。だからこそ、その制約の中で出来るだけ良い環境を提供したいと思っているんだ。
ブログを投稿している人達は、私と同じように飼っているうさぎのことを家族のように思っている人が多い気がする。食事とか運動場の工夫とか目から鱗が落ちるようなものもあるし、病気になった子や高齢で動けなくなった子のお世話に苦労しつつも愛情を持って接している様子が見て取れたり。もうこれは家族だよね、なんて画面を見ながら思わず頷いてしまう。
おじいちゃん世代とペットとの距離感が違うのは、現実的な距離の近さが心の近さになっている所為だろうか?それともただ単に、時代が変わったと言うことなんだろうか?……なんてことをつらつら考えて過ごしていたら、ムクムクと衝動が湧き上がって来た。
私もこんなブログを作りたい!そして可愛いうータンの写真をお披露目したい……!
寂しく暇を持て余していた私は―――なんと、見ているだけでは飽き足らす先日思い余ってうさぎブログを開設してしまったのです……!
だってホントに暇なんだもん。
でもブログの写真は、ほぼ全て布を被せた四角いケージで埋められていて―――いつになったら他のうさぎ飼いさん達のように、正しいうさぎブログの形態に辿り着けるのだろうか、と遠い目をしてしまう。……せめてうータンの全身が写った写真をアップしたい。それが今のところの目標です。目標、低っ……!
そんなこんなで何となく自宅に引き籠り気味になっていた私なのだけれど、引越の時持参したうータン用のペレットと牧草のストックがそろそろ底をつきそうな気がしたので、ペットショップに買い出しに行くことを思い立った。
見たカンジまだまだ大丈夫そうなんだけど、うさぎごとに好みが別れるから前もってお試しでいろいろ買って試してみないと食べて貰えるかどうか分からない。だから早めに行動しないといけないのだ。もし近くのお店でうータン好みの餌が手に入らなかったらネットショップで手に入れるしかない。だけど私はなるべくお店で飼いたいのだ。
だってね。宅配とか郵送で買い物をすると……なぜかそう言う時に限って「あ!あれ買わなきゃ!」とか思い着いて出掛けちゃったりするのよ、ホントなんでだろう?そんなうっかりで配達員さんに再配達して貰うのが申し訳ない。最近人手不足だって聞いているし。
あとそう!包装の段ボールの処理がなにげに負担なの。無料で回収して貰えるものだけど収集日をうっかり逃して溜め込んじゃうことが多かった。全部自分がしっかりしていないのが悪いんだけど―――なかなかそう言うのが治らないので、結局店頭購入が基本になってしまった。
と言うことで、まずスマホで市内のペットショップを検索する。
……えーと、近くのショッピングモールにも結構大きな店舗があるみたい。あ、ホームセンターも駅前にあるからペット用品が買えるな。うーんでも今うータンが食べているペレットはあんまり一般的なお店には置いて無いんだよね。
検索方法を『うさぎ 牧草 餌……』と変えてみる。するとずらっと新しいリストが現れた。
あれ?うさぎの専門店がある、しかも街なかだ。これなら歩いて行けそう!
これって結構私にとって重要!実はママが使っていた車を譲ってくれたんだけど、私は自動車の免許を持っていない。だから公共交通機関と徒歩で、気軽に通える範囲に購入場所がある方が助かるのだ。本当は丈さんの休みに合わせて一緒に車で行った方が荷物もたくさん運べるんだけど……どんなお店なのかやっぱり雰囲気を見てみたいから、まずは私一人で偵察に行こうかな?
……うん、そうしよう!
目的があると、やる気が違う。それにうさぎ専門店って、ひょっとしてひょっとしなくてもお店の中はうさぎだらけってことだよね?触るのは無理でも近くで眺めることはできるかもしれない。……クフフ、なんだか楽しみになって来た!
よーし、うさぎ成分たっぷり補充しまくるぞ~!
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