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・番外編・仮初めの恋人
1.恋人の条件(★)
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以前別作として公開設定していた『仮初めの恋人』を再掲載します。
清美のバスケ部の先輩、高坂蓮が登場します。フラフラしていた時期の高坂先輩と付き合った女の子が主人公となります。
好感の持てる登場人物が全くいない可能性もありますし、いろいろ痛い内容で読了後の後味に関しては保証できません。本編では紳士な高坂先輩が下種く感じるかもしれませんので、閲覧にはご注意願います。全く気にならないよ~と言う方だけこのままお読み下さい。
なお、こちらを飛ばしても以降のお話を理解するのに支障のないように書くつもりですので、回避しても問題はありません。
※大人っぽい表現がありますので、苦手な方は回避願います。
※なお、本作については別サイトには掲載しておりません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『俺、好きな人いるから君の事一番にはできないよ。それでもいいなら付き合ってもいいけど』
ヒドイ事を言われているのは、分かっていた。
でも本当に身をもって理解しているのかというと、そういう訳では無かった。
今やっと、そういう意味で私は彼の言葉を理解したのだった。
「疲れたんです……先輩とはもう、付き合えません。別れてください」
「うん、わかった」
あっさりと受け入れられた事実が、私をザックリと切りつけた。
ほんのちょっとでも、彼が渋ってくれたら。
そう思って、キリキリ痛む胸を抑えつけながら勇気を出して放った私の切り札なのに。
「じゃあ、今までありがと。楽しかったよ」
そう言って笑った顔は、極上にカッコ良くて。
付き合う時と同じ、寸分たがわぬキラキラした眩しい笑顔を彼は惜しみなく与えてくれたのだった。
彼と付き合ったのは、ほんの2ヵ月足らず。
例え好きな人がいたとしても、それが叶わない恋だとしたら。身近に触れ合う相手に愛情を感じて絆されるかもしれない。密かにずっと……心の底で夢見ていた。
けれども彼にとって私は―――
そう、最初からただの『仮初めの恋人』だったのだ。
** ** **
「みゆ、可愛い」
「先輩……」
耳元で囁く低い声に、背筋を何かが這い上がるような快感を感じる。
いつも彼は、声だけで私を骨抜きにしてしまう。
最初は羽が触れるようにそっと触れ徐々に焦らす様にゆっくりと深くなる口付けに、すぐに私は夢中になってしまう。これから始まる夢のような時間への期待に、私の心臓は容易く早鐘を打ち始め下腹部にじんっとムズムズする感情が染み渡って行く。
このラブホテルを使うのは、何度目だろうか。
いつも誘うのは私。
だけどこの場所を知っていたのは先輩だった。
慣れているらしく、迷いも無く連れ込まれた。
口腔内をまさぐる先輩の舌に翻弄されながら、シャワーの後巻いたバスタオルがそっと大きな手によって剥がされるのを感じた。
左手に背中を支えられながら、ゆっくりとベッドに押し倒される。彼の大きな右手が絶妙な力加減で私の胸を弄ぶ。
優しく肝心な処を避けたまま、私の色んな処を撫でまわす掌。その手によって体の中に籠った熱が、どんどん高められて行く。
その仕草はとっても丁寧で……私はいつも、まるで自分が宝物のように愛されていると、感じてしまう。
もっと核心に触れて欲しい。
ジリジリと焦らされるのは、堪らない。
宝物のように大切に扱われていると感じる一方で、意地悪くお預けされている状態に興奮を煽られる。
先輩はいつもそう。
たっぷりと優しくギリギリまで高めてから、私を快楽の底へ突き落す。それは『奉仕』と名付けることができるくらい執拗で、容赦ない。
散々快楽に喘がされこれ以上無いってくらい追い詰められる。頭が焼ききれる程の快楽に、思わず溜息が出てしまうほどに。
「はぁ……」
息をついて目を合わせる。
すると彼はいつもその野性的な美しい顔を綻ばせて、微笑んでくれるのだ。
その瞬間―――幸福感が私の全身を包み込む。
この手の中に確かに大事なものを掴んでいる……そんな気がして私の中にぽっかりと開いていた穴が満たされるのだ。
彼が辛そうに眉を顰めて、快楽を逃がそうとしている表情を見るのが好きだ。
私が彼を支配している―――手に入れていると実感できるから。
―――今は私が、先輩の『彼女』だから。
確実に、彼の他の女友達の誰よりも、彼の近くにいる。
彼にセックスの快楽を与える権利は今、私だけにある。
そのことに優越感を感じるから。
平等に優しくされる彼女達と、私だけが違う存在なのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※このお話は18歳以下の法定ラブホテルの利用を推奨するものではありません。風営法によるラブホテルは18歳未満の宿泊を認めておりませんので、文章中出てくるのは厳密には法定上のラブホテルと違う、という設定です。
清美のバスケ部の先輩、高坂蓮が登場します。フラフラしていた時期の高坂先輩と付き合った女の子が主人公となります。
好感の持てる登場人物が全くいない可能性もありますし、いろいろ痛い内容で読了後の後味に関しては保証できません。本編では紳士な高坂先輩が下種く感じるかもしれませんので、閲覧にはご注意願います。全く気にならないよ~と言う方だけこのままお読み下さい。
なお、こちらを飛ばしても以降のお話を理解するのに支障のないように書くつもりですので、回避しても問題はありません。
※大人っぽい表現がありますので、苦手な方は回避願います。
※なお、本作については別サイトには掲載しておりません。
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『俺、好きな人いるから君の事一番にはできないよ。それでもいいなら付き合ってもいいけど』
ヒドイ事を言われているのは、分かっていた。
でも本当に身をもって理解しているのかというと、そういう訳では無かった。
今やっと、そういう意味で私は彼の言葉を理解したのだった。
「疲れたんです……先輩とはもう、付き合えません。別れてください」
「うん、わかった」
あっさりと受け入れられた事実が、私をザックリと切りつけた。
ほんのちょっとでも、彼が渋ってくれたら。
そう思って、キリキリ痛む胸を抑えつけながら勇気を出して放った私の切り札なのに。
「じゃあ、今までありがと。楽しかったよ」
そう言って笑った顔は、極上にカッコ良くて。
付き合う時と同じ、寸分たがわぬキラキラした眩しい笑顔を彼は惜しみなく与えてくれたのだった。
彼と付き合ったのは、ほんの2ヵ月足らず。
例え好きな人がいたとしても、それが叶わない恋だとしたら。身近に触れ合う相手に愛情を感じて絆されるかもしれない。密かにずっと……心の底で夢見ていた。
けれども彼にとって私は―――
そう、最初からただの『仮初めの恋人』だったのだ。
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「みゆ、可愛い」
「先輩……」
耳元で囁く低い声に、背筋を何かが這い上がるような快感を感じる。
いつも彼は、声だけで私を骨抜きにしてしまう。
最初は羽が触れるようにそっと触れ徐々に焦らす様にゆっくりと深くなる口付けに、すぐに私は夢中になってしまう。これから始まる夢のような時間への期待に、私の心臓は容易く早鐘を打ち始め下腹部にじんっとムズムズする感情が染み渡って行く。
このラブホテルを使うのは、何度目だろうか。
いつも誘うのは私。
だけどこの場所を知っていたのは先輩だった。
慣れているらしく、迷いも無く連れ込まれた。
口腔内をまさぐる先輩の舌に翻弄されながら、シャワーの後巻いたバスタオルがそっと大きな手によって剥がされるのを感じた。
左手に背中を支えられながら、ゆっくりとベッドに押し倒される。彼の大きな右手が絶妙な力加減で私の胸を弄ぶ。
優しく肝心な処を避けたまま、私の色んな処を撫でまわす掌。その手によって体の中に籠った熱が、どんどん高められて行く。
その仕草はとっても丁寧で……私はいつも、まるで自分が宝物のように愛されていると、感じてしまう。
もっと核心に触れて欲しい。
ジリジリと焦らされるのは、堪らない。
宝物のように大切に扱われていると感じる一方で、意地悪くお預けされている状態に興奮を煽られる。
先輩はいつもそう。
たっぷりと優しくギリギリまで高めてから、私を快楽の底へ突き落す。それは『奉仕』と名付けることができるくらい執拗で、容赦ない。
散々快楽に喘がされこれ以上無いってくらい追い詰められる。頭が焼ききれる程の快楽に、思わず溜息が出てしまうほどに。
「はぁ……」
息をついて目を合わせる。
すると彼はいつもその野性的な美しい顔を綻ばせて、微笑んでくれるのだ。
その瞬間―――幸福感が私の全身を包み込む。
この手の中に確かに大事なものを掴んでいる……そんな気がして私の中にぽっかりと開いていた穴が満たされるのだ。
彼が辛そうに眉を顰めて、快楽を逃がそうとしている表情を見るのが好きだ。
私が彼を支配している―――手に入れていると実感できるから。
―――今は私が、先輩の『彼女』だから。
確実に、彼の他の女友達の誰よりも、彼の近くにいる。
彼にセックスの快楽を与える権利は今、私だけにある。
そのことに優越感を感じるから。
平等に優しくされる彼女達と、私だけが違う存在なのだ。
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※このお話は18歳以下の法定ラブホテルの利用を推奨するものではありません。風営法によるラブホテルは18歳未満の宿泊を認めておりませんので、文章中出てくるのは厳密には法定上のラブホテルと違う、という設定です。
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