3 / 211
おとうとが私にかまい過ぎる
3.おとうとは過保護?
しおりを挟む
ここへ来ると約束した頃には、心はもう飛び立っていて、その場所に体がやっと辿り着いた。晶はウキウキと沸き立つ心を抱えながら、スタバの自動扉を潜ってショウケースに小走りで近づいた。
「シナモンロールも捨てがたいけど……チョコレートチャンクスコーンも捨てがたい……」
ガラスケースと睨めっこしている晶に清美が「2つ頼めばいーじゃん」と、大らかな言葉を掛ける。高い位置から降り注ぐその言葉は、天啓のように晶に降り注いだ。
目を輝かせながら晶は素晴らしい弟を振り仰いだ。
「でも……いいの?」
「俺部活ばっかでお小遣い使わないから、無くならないんだよね」
「!……そう?じゃあ、お言葉に甘えて……」
晶は感激して提案された通り、チャイティーラテと一緒に2つとも注文する事にした。普段大抵の事に遠慮深い晶だが、甘い物に関しては別だ。清美の好意に感謝しつつ(今度夕飯に清美の好きなハンバーグ、作ってあげよう)そう心に決めたのだった。
受け取り口でトレーを受け取ろうとすると、頭の上からひょいと長い腕が伸びて来てそれを奪った。清美はトレーを2つ持って、そのまま空いている席へ歩いて行く。晶は大きなスライドのその背中を小走りに追った。
運良くソファ席が空いている。
テーブルにトレーを置いた清美に「ありがと」と言うと「ん」と返事をする。それから2人で向かい合ったソファに深く腰掛けると、同時にほうっと息を吐いたのだ。
思わず笑いが込み上げて来てクスクス笑ってしまう晶を、清美が怪訝な顔で見つめた。
「何?」
「いや、リアクションがハモってて……可笑しくなっちゃった」
「確かに。温泉に同時に入ったみたいに、息ついてたもんね」
清美もぷっと噴き出して、2人で一頻(ひとしき)り笑い合った。
その波が落ち着いた頃、真顔に戻った清美がポツリと呟くように言った。
「そういえば……今日の『おーじ』って奴、何?あれ、渾名?」
「苗字だよ。王子基っていうの。私と同じ3年生だから、先輩だよ?呼び捨てにしないでね」
清美がいつもの『過保護』機能を発動させたと気付いたが、敢えて晶は年長者らしく真面目な表情を作って応えた。しかしすぐに、華奢な王子の気障なくらいスマートな物腰が思い浮かび、顔が綻ぶ。
「確かに―――王子様みたいな外見だけれどもね。清美よりは小柄だし女の子みたいに綺麗な顔をしているから、知らない人が見たら、清美の方が年上に見えちゃうかもね」
「……」
清美が不機嫌に黙り込んだ。いつもの事なので、晶はそれほど気にしない。表情に乏しい晶と違って、清美は感情がすぐ顔に出るからだ。割と短気でカッとなりやすいが、暫く経つとケロリとしている事が多い。だから彼女は弟の不機嫌は受け流す事にしている。
「今日は夏休み合宿の準備をしてたの。ホラ、ウチ部員少ないから3年生が率先しないと」
「えっ合宿?……それって、泊まり?」
何故か慌てた様子で、清美が身を乗り出した。
「あいつも一緒?王子のヤツ」
「王子先輩」
清美の言葉尻を訂正して晶は答えた。
「部員だもん、当たり前でしょ。泊まり―――にあたるのかな?夜11時集合、朝4時解散なんだ。ペルセウス流星群、楽しみだなあ……、あー絶対、晴れて欲しいっ」
空いっぱいに雨のように降る流れ星を脳裏に描いて、晶がちょっとうっとりしていると、その書割をバリバリ破って、腰を上げた清美がテーブルに手を付き更に身を乗り出した。
「泊りなんて反対!行くの、止めなよ」
「部員4人しかいないのに、副部長の私が行かないなんてあり得ないよ。だいたい、家って集合場所の学校まで歩いて10分ちょっとでしょ?危ない事なんてある訳無い」
通常営業の冷静な表情で、小姑を諭す晶。
小姑清美はテーブルに手を付いて身を乗り出したまま、じぃっと探るような視線を貼りつけている。
「学校からは観測場所の藻岩山まで先生の車で移動するし。もし、どうしても帰り危なそうだったら、近い人に送ってもらうから大丈夫だよ」
「それって、『おーじ』?」
「まあ……王子になる、かな?」
清美の目が剣呑に細められた。
そんな目で見られると、後ろ暗い処は何もない筈なのに、晶はちょっと怯んでしまう。
「反対!アイツは、危ないって」
「え……はぁ?」
晶はあんぐりと口を開けた。
ここまで来ると妄想が酷すぎる。
王子は気の置けない同好の士で、仕草は(ちょっと)気障かもしれないが、基本素直な好青年だ。彼とは中学校の頃から付き合いがある。高校では地学部でずっと協力し合ってきた、人見知りの晶の数少ない友人だ。彼の事は昨日一瞬会話を交わしただけの清美よりずっと判っている。彼は決して『危ない』という謂れのない非難を受けるべき人物では無い。
晶は腹に据え兼ねて、低い声を放った。
通常運転の無表情に重ねた黒縁眼鏡が、冷たくキラリと光る。
「清美だって、バスケ部の合宿行くでしょう?当然女子もいるよね、どこが違うのよ」
「だってアイツと親しそうだから……」
「王子は大事な友達なの。親しいのは当り前なの。長い付き合いで合宿だって観測だって何度も行ってる。今までだって王子は親切だった。酷い事なんかされた事ないよ」
「いや、その親切が問題……」
晶が目を細めると、清美は口籠った。
晶はいつも清美に甘い。小姑のようにケンケン干渉されても、マイペースにのほほんとスルーするだけだった。けれども数少ない友人を貶されて、黙っている訳には行かなかった。
「ただの友達同士で危ないって言うなら、清美を気に入ってる女子マネが一緒だったら、もっと危ないよね?つまり清美の論理では、一晩同じ宿舎に泊まったら、清美が彼女に何するか判らないって言っているのと同じだよ」
清美は一瞬、うっと詰まってから若干力を弱めて反駁した。
普段おっとりとしている晶を怒ることは滅多に無い。清美にはもう白旗を上げるしか道は無かった。
「俺はマネの事何とも思ってないし……」
「私だって、王子だって、何とも思ってないよ。第一私の友達をそんな風に言うなんて、失礼だよ」
清美は乗り出していた長身を折り曲げるようにソファに押し込んで、溜息をついた。そうして暫しの沈黙の後、一度ゆっくり細く息を吐いてから体勢を立て直し、口を開いた。
「じゃあ、迎えに行くよ」
「1人で帰れる。駄目なら送ってもらう」
清美は、ぐっと眉を寄せて晶を睨んだ。
「早朝に遠回りしてもらうのって、結構大変でしょ。ウチは近いんだから、絶対迎えに行く。これは譲れないよ」
「うっ……」
王子を慮る事を理由されると、反論はできず唸るしかなかった。
「……子供じゃないのに」
と俯いて晶が呟くと、清美は低い声で駄目押しした。
「子供じゃないから、だよ」
声音に有無を言わせぬ色を滲ませて、『これで話は終い』というように、清美はカフェラテに口を付けた。
「シナモンロールも捨てがたいけど……チョコレートチャンクスコーンも捨てがたい……」
ガラスケースと睨めっこしている晶に清美が「2つ頼めばいーじゃん」と、大らかな言葉を掛ける。高い位置から降り注ぐその言葉は、天啓のように晶に降り注いだ。
目を輝かせながら晶は素晴らしい弟を振り仰いだ。
「でも……いいの?」
「俺部活ばっかでお小遣い使わないから、無くならないんだよね」
「!……そう?じゃあ、お言葉に甘えて……」
晶は感激して提案された通り、チャイティーラテと一緒に2つとも注文する事にした。普段大抵の事に遠慮深い晶だが、甘い物に関しては別だ。清美の好意に感謝しつつ(今度夕飯に清美の好きなハンバーグ、作ってあげよう)そう心に決めたのだった。
受け取り口でトレーを受け取ろうとすると、頭の上からひょいと長い腕が伸びて来てそれを奪った。清美はトレーを2つ持って、そのまま空いている席へ歩いて行く。晶は大きなスライドのその背中を小走りに追った。
運良くソファ席が空いている。
テーブルにトレーを置いた清美に「ありがと」と言うと「ん」と返事をする。それから2人で向かい合ったソファに深く腰掛けると、同時にほうっと息を吐いたのだ。
思わず笑いが込み上げて来てクスクス笑ってしまう晶を、清美が怪訝な顔で見つめた。
「何?」
「いや、リアクションがハモってて……可笑しくなっちゃった」
「確かに。温泉に同時に入ったみたいに、息ついてたもんね」
清美もぷっと噴き出して、2人で一頻(ひとしき)り笑い合った。
その波が落ち着いた頃、真顔に戻った清美がポツリと呟くように言った。
「そういえば……今日の『おーじ』って奴、何?あれ、渾名?」
「苗字だよ。王子基っていうの。私と同じ3年生だから、先輩だよ?呼び捨てにしないでね」
清美がいつもの『過保護』機能を発動させたと気付いたが、敢えて晶は年長者らしく真面目な表情を作って応えた。しかしすぐに、華奢な王子の気障なくらいスマートな物腰が思い浮かび、顔が綻ぶ。
「確かに―――王子様みたいな外見だけれどもね。清美よりは小柄だし女の子みたいに綺麗な顔をしているから、知らない人が見たら、清美の方が年上に見えちゃうかもね」
「……」
清美が不機嫌に黙り込んだ。いつもの事なので、晶はそれほど気にしない。表情に乏しい晶と違って、清美は感情がすぐ顔に出るからだ。割と短気でカッとなりやすいが、暫く経つとケロリとしている事が多い。だから彼女は弟の不機嫌は受け流す事にしている。
「今日は夏休み合宿の準備をしてたの。ホラ、ウチ部員少ないから3年生が率先しないと」
「えっ合宿?……それって、泊まり?」
何故か慌てた様子で、清美が身を乗り出した。
「あいつも一緒?王子のヤツ」
「王子先輩」
清美の言葉尻を訂正して晶は答えた。
「部員だもん、当たり前でしょ。泊まり―――にあたるのかな?夜11時集合、朝4時解散なんだ。ペルセウス流星群、楽しみだなあ……、あー絶対、晴れて欲しいっ」
空いっぱいに雨のように降る流れ星を脳裏に描いて、晶がちょっとうっとりしていると、その書割をバリバリ破って、腰を上げた清美がテーブルに手を付き更に身を乗り出した。
「泊りなんて反対!行くの、止めなよ」
「部員4人しかいないのに、副部長の私が行かないなんてあり得ないよ。だいたい、家って集合場所の学校まで歩いて10分ちょっとでしょ?危ない事なんてある訳無い」
通常営業の冷静な表情で、小姑を諭す晶。
小姑清美はテーブルに手を付いて身を乗り出したまま、じぃっと探るような視線を貼りつけている。
「学校からは観測場所の藻岩山まで先生の車で移動するし。もし、どうしても帰り危なそうだったら、近い人に送ってもらうから大丈夫だよ」
「それって、『おーじ』?」
「まあ……王子になる、かな?」
清美の目が剣呑に細められた。
そんな目で見られると、後ろ暗い処は何もない筈なのに、晶はちょっと怯んでしまう。
「反対!アイツは、危ないって」
「え……はぁ?」
晶はあんぐりと口を開けた。
ここまで来ると妄想が酷すぎる。
王子は気の置けない同好の士で、仕草は(ちょっと)気障かもしれないが、基本素直な好青年だ。彼とは中学校の頃から付き合いがある。高校では地学部でずっと協力し合ってきた、人見知りの晶の数少ない友人だ。彼の事は昨日一瞬会話を交わしただけの清美よりずっと判っている。彼は決して『危ない』という謂れのない非難を受けるべき人物では無い。
晶は腹に据え兼ねて、低い声を放った。
通常運転の無表情に重ねた黒縁眼鏡が、冷たくキラリと光る。
「清美だって、バスケ部の合宿行くでしょう?当然女子もいるよね、どこが違うのよ」
「だってアイツと親しそうだから……」
「王子は大事な友達なの。親しいのは当り前なの。長い付き合いで合宿だって観測だって何度も行ってる。今までだって王子は親切だった。酷い事なんかされた事ないよ」
「いや、その親切が問題……」
晶が目を細めると、清美は口籠った。
晶はいつも清美に甘い。小姑のようにケンケン干渉されても、マイペースにのほほんとスルーするだけだった。けれども数少ない友人を貶されて、黙っている訳には行かなかった。
「ただの友達同士で危ないって言うなら、清美を気に入ってる女子マネが一緒だったら、もっと危ないよね?つまり清美の論理では、一晩同じ宿舎に泊まったら、清美が彼女に何するか判らないって言っているのと同じだよ」
清美は一瞬、うっと詰まってから若干力を弱めて反駁した。
普段おっとりとしている晶を怒ることは滅多に無い。清美にはもう白旗を上げるしか道は無かった。
「俺はマネの事何とも思ってないし……」
「私だって、王子だって、何とも思ってないよ。第一私の友達をそんな風に言うなんて、失礼だよ」
清美は乗り出していた長身を折り曲げるようにソファに押し込んで、溜息をついた。そうして暫しの沈黙の後、一度ゆっくり細く息を吐いてから体勢を立て直し、口を開いた。
「じゃあ、迎えに行くよ」
「1人で帰れる。駄目なら送ってもらう」
清美は、ぐっと眉を寄せて晶を睨んだ。
「早朝に遠回りしてもらうのって、結構大変でしょ。ウチは近いんだから、絶対迎えに行く。これは譲れないよ」
「うっ……」
王子を慮る事を理由されると、反論はできず唸るしかなかった。
「……子供じゃないのに」
と俯いて晶が呟くと、清美は低い声で駄目押しした。
「子供じゃないから、だよ」
声音に有無を言わせぬ色を滲ませて、『これで話は終い』というように、清美はカフェラテに口を付けた。
0
お気に入りに追加
406
あなたにおすすめの小説


家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

【完結】旦那様、わたくし家出します。
さくらもち
恋愛
とある王国のとある上級貴族家の新妻は政略結婚をして早半年。
溜まりに溜まった不満がついに爆破し、家出を決行するお話です。
名前無し設定で書いて完結させましたが、続き希望を沢山頂きましたので名前を付けて文章を少し治してあります。
名前無しの時に読まれた方は良かったら最初から読んで見てください。
登場人物のサイドストーリー集を描きましたのでそちらも良かったら読んでみてください( ˊᵕˋ*)
第二王子が10年後王弟殿下になってからのストーリーも別で公開中

【完結】望んだのは、私ではなくあなたです
灰銀猫
恋愛
婚約者が中々決まらなかったジゼルは父親らに地味な者同士ちょうどいいと言われ、同じ境遇のフィルマンと学園入学前に婚約した。
それから3年。成長期を経たフィルマンは背が伸びて好青年に育ち人気者になり、順調だと思えた二人の関係が変わってしまった。フィルマンに思う相手が出来たのだ。
その令嬢は三年前に伯爵家に引き取られた庶子で、物怖じしない可憐な姿は多くの令息を虜にした。その後令嬢は第二王子と恋仲になり、王子は婚約者に解消を願い出て、二人は真実の愛と持て囃される。
この二人の騒動は政略で婚約を結んだ者たちに大きな動揺を与えた。多感な時期もあって婚約を考え直したいと思う者が続出したのだ。
フィルマンもまた一人になって考えたいと言い出し、婚約の解消を望んでいるのだと思ったジゼルは白紙を提案。フィルマンはそれに二もなく同意して二人の関係は呆気なく終わりを告げた。
それから2年。ジゼルは結婚を諦め、第三王子妃付きの文官となっていた。そんな中、仕事で隣国に行っていたフィルマンが帰って来て、復縁を申し出るが……
ご都合主義の創作物ですので、広いお心でお読みください。
他サイトでも掲載しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

理想の『女の子』を演じ尽くしましたが、不倫した子は育てられないのでさようなら
赤羽夕夜
恋愛
親友と不倫した挙句に、黙って不倫相手の子供を生ませて育てさせようとした夫、サイレーンにほとほとあきれ果てたリリエル。
問い詰めるも、開き直り復縁を迫り、同情を誘おうとした夫には千年の恋も冷めてしまった。ショックを通りこして吹っ切れたリリエルはサイレーンと親友のユエルを追い出した。
もう男には懲り懲りだと夫に黙っていたホテル事業に没頭し、好きな物を我慢しない生活を送ろうと決めた。しかし、その矢先に距離を取っていた学生時代の友人たちが急にアピールし始めて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる