17番目の婚約者、男爵令息は王弟殿下に溺愛される

Matcha45

文字の大きさ
上 下
4 / 5

まさかのプロポーズ②※※※

しおりを挟む
 身体を重ね合わせて、触られただけで繰り返される快楽に、私は喘ぎながら何も考えられなくなっていた。


「あっ‥‥‥。殿下っ‥‥‥。ああっ‥‥‥」


「感じてくれているんだね。嬉しい‥‥‥。ここを、こうするともっと良くなるだろう?」


 殿下はシャツの中へ手を入れて胸の先端をつまみ、指先でそっと刺激し続けていた。


「あああっ‥‥‥」


「エレノアは、発情期はまだ来ていないんだったか‥‥‥。いつ来るのか分からないけれど、今のうちから慣らしておこうか」


 男性でも子供が産めるという『オメガ性』は、もともと人口の1%以下だったが、近年は減り続けていると言われている。最近は成人してからも発情期が来なかったりして‥‥‥。結局、一生来ないままの人もいたりする。


「殿下、何をっ‥‥‥。あっ」


 私をソファーへ抱えるようにして移動すると、完全に下穿きを下げ、後孔の上を撫でていた。隘路へ割り入れる様にして指を進めると、蕾の中へズブズブと指を入れていく。


「結構、濡れてるね‥‥‥」


「‥‥‥」


 感じでいると言うことを、遠回しに言われて、私は羞恥で顔から湯気が出そうなくらい恥ずかしかった。


「‥‥‥嬉しいよ」


 スウォン殿下は、奥まで入れた指を上下に動かすと執拗にお腹に近い部分を刺激してきた。指が同じ箇所に何度も当たって、お腹の奧がムズムズしてくる。


「殿下‥‥‥。もう止めましょう?」


「何で? 気持ちよくない?」


「そうじゃっなくて‥‥‥。あっ」


「こっちか‥‥‥」


 殿下は、そう言うと再び執拗に奧を指先で刺激しながら指の数を増やしていった。私が喘ぎ続けていると、額にキスをして同時に竿を扱き始めた。


「あっ‥‥‥。でんかっ‥‥‥。どうじっ、どうじはダメぇ」


「『いい』の間違いだろう?」


 殿下が耳元で優しく囁き、上り詰めた瞬間、私は己の欲望が吐き出されるのを感じながら意識を飛ばしてしまっていたのだった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

もう遅いなんて言わせない

木葉茶々
BL
受けのことを蔑ろにしすぎて受けに出ていかれてから存在の大きさに気づき攻めが奮闘する話

歳上公爵さまは、子供っぽい僕には興味がないようです

チョロケロ
BL
《公爵×男爵令息》 歳上の公爵様に求婚されたセルビット。最初はおじさんだから嫌だと思っていたのだが、公爵の優しさに段々心を開いてゆく。無事結婚をして、初夜を迎えることになった。だが、そこで公爵は驚くべき行動にでたのだった。   ほのぼのです。よろしくお願いします。 ※ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。

花に願う

BL
「三年に一度だけ、手に入れると絶対に恋が叶う花が出現する」という話を聞いた。僕はその花を手に入れたいと思ってしまった。もうすぐ卒業を控え、その前にこの恋を叶えたかったのだ。奔走しながらいよいよその日がやってきた。花は手に入るのか?無自覚受が恋に一生懸命になるお話です。■学園コメディー■なんちゃってファンタジー■家格のない貴族風 クリストファー・ランドルフ ジェラルド・エヴァーツ ★夏芽玉様企画参加作品2023 #恋が叶う花BL

完結·助けた犬は騎士団長でした

BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。 ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。 しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。 強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ…… ※完結まで毎日投稿します

彼は罰ゲームでおれと付き合った

和泉奏
BL
「全部嘘だったなんて、知りたくなかった」

かくして王子様は彼の手を取った

亜桜黄身
BL
麗しい顔が近づく。それが挨拶の距離感ではないと気づいたのは唇同士が触れたあとだった。 「男を簡単に捨ててしまえるだなどと、ゆめゆめ思わないように」 ── 目が覚めたら異世界転生してた外見美少女中身男前の受けが、計算高い腹黒婚約者の攻めに婚約破棄を申し出てすったもんだする話。 腹黒で策士で計算高い攻めなのに受けが鈍感越えて予想外の方面に突っ走るから受けの行動だけが読み切れず頭掻きむしるやつです。 受けが同性に性的な意味で襲われる描写があります。

【完結】何一つ僕のお願いを聞いてくれない彼に、別れてほしいとお願いした結果。

N2O
BL
好きすぎて一部倫理観に反することをしたα × 好きすぎて馬鹿なことしちゃったΩ ※オメガバース設定をお借りしています。 ※素人作品です。温かな目でご覧ください。 表紙絵 ⇨ 深浦裕 様 X(@yumiura221018)

王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?

いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、 たまたま付き人と、 「婚約者のことが好きなわけじゃないー 王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」 と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。 私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、 「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」 なんで執着するんてすか?? 策略家王子×天然令嬢の両片思いストーリー 基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。

処理中です...