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キース・セルペンス 2♡
しおりを挟む市民学校に通いはじめたヒューが、友達を連れてきた。
子ども同士仲良くする、ということの一切なかった息子が初めて連れてきた友達、それも女の子。
キースはとても嬉しく、歓迎した。
「こんにちは! カトリーナです!」
腰掛けようと椅子を引き、少しかがんだキースの腰に、友達……カトリーナちゃんが抱きついてきた。
10歳なのに、女の子というのはかわいいな。
頬を緩めた、その時。
体中が急に軽くなり、ある一点、股間だけがやけに熱くなった。
勃っている。完全に、ギンギンに、機能を失くしたはずの俺のムスコが勃っている!
(や、やばいカトリーナちゃんに当たる!!)
慌ててカトリーナちゃんの体を離し、わけがわからないがやはりムスコがギンギンだと理解したキースは妻のいるキッチンに駆け込んだ。
「る、ルーチェ!!」
妻の背中を抱きすくめる。
「なに? 危ないわ、今お茶を……」
ぐり、と柔らかな尻に怒張した股間を押し当てた。
「えっ」
「なんだか急に……勃ったんだ!もう二度とないかもしれない……今すぐ抱きたい!」
妻は慌てて身をよじる。
「えっ! 今?! だめよカトリーナちゃんがいるのよ?! それに」
妻の口を唇で塞ぎ、抱き上げてキッチンの奥にある、食品の貯蔵室に連れ込んだ。
念のため扉につっかえ棒もしておく。
「キース!」
妻の体をまさぐり、性急にスカートをたくし上げる。
股間が痛いほど張り詰め、今すぐ妻に入りたい。
「キース……そ、ほんとに、……んんんっ」
後ろから抱き込み、服の上から乳首をさぐりあて、片手で妻がよく感じる秘芽もさぐりだし同時にきゅっとつまむと、すぐに妻の中がとろりと濡れたのがわかった。
「ふ、ここがいいのは変わらない、な……?」
機能を失ってから、妻とのふれあいはくちづけくらいになった。
彼女も欲を持て余していたのではないか。
下着をはぎとり、中指と薬指を熱い彼女の中に沈め、前後に動かすとぐちゃぐちゃと淫猥な音をたてた。
「あ、あ、あ!」
「もう、こんなに濡れて……! たまらない、も、挿れる、ぞ!」
妻に壁に手をつかせ、すばやくベルトを外し取り出した熱い怒張を、うしろから一気に突き入れた。
「ああああんっ!」
妻は挿れただけで達してしまった。
ひくひくとうごめく熱いなかを、夢中でがつがつ突き上げる。
「あっ! まっ、て! イッてる、からぁ……」
そう言われても止まれない。
機能を失い8年近く、ずっと妻を抱きたかったのだ。
「ルーチェ、ルーチェ、俺も、イく……!」
激しく腰を打ちつけ、8年分の欲望を、思い切り彼女の中に吐き出した。
二回戦、三回戦と激しく交わり、気を失った妻を抱き上げて貯蔵室を出ると、外はとっぷりと暗くなっていた。
「父さん、ずいぶんとお楽しみだったね。あんまり出てこないから夕飯買ってきちゃった」
ヒューが食卓に米串と肉団子を並べていた。
カトリーナちゃんはとっくに帰ったようだった。
「あ、うん……。ヒュー、ごめんな……まず母さん寝かせてくる」
さすがにバツが悪く、そそくさと寝室に妻を運んだ。
そっとベッドに横たえ、体を軽く拭き清め、ヒューの待つ居間に向かった。
「今日はすまなかった。突然その……元気になってしまい、我を忘れた……。もう二度とないのではと……」
食卓につき、ヒューに頭を下げた。
ヒューが食べていた米串を皿に置き、言った。
「父さん、もういつでも元気になれると思うよ。……カトリーナが治したんだ」
「……治した?」
「カトリーナは癒しの魔法が使えるみたいだ」
8年前の、何が悪いのかよくわからなかった機能不全を?
それは、神官どころか、もしや次代の聖女候補ではないのか?
「カトリーナは教会にはやらない。協力してね」
「ヒュー、それは良くない、」
びくりと身が震えた。
こちらを見るヒューの目が、爛々と燃えていた。
「カトリーナが、遠くから追いかけてきた大切ななにかだ。やっとわかったんだよ。カトリーナはなにがなんでも僕のお嫁さんにする」
翌朝、昨夜のヒューの話をしたら、妻の目もきらりと燃えた。
カトリーナちゃんがお嫁さんに来る日は、そう遠い未来ではないだろう。
あとがき
初のR18シーンがヒューの両親という謎めいた構成……。
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