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第1章 刻まれる番の証
第14話 番の証*
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ふわっとルイが身をかがめると唇から温かいナニカが伝わってきた。
「んっ……」
温かいナニカは唇から全身に広がり体中からゾワゾワとした感覚が湧き上がってくる。ルイの手が私の頭を撫で後頭部の後ろでとまると、優しく向きを変えてさらに深く口づけをする。体中をめぐる温かい感覚に気持ち悪さを感じて身をよじるとその何かがさらに熱を持ってぐるぐると体中を巡った。
「ふぁ…んっ」
平衡感覚が分からなくなりクラっと体が倒れ掛かると後ろからテオに支えられ、ルイとテオの間に挟まれるような形になった。テオは私の首筋に顔をうずめ、腰元に手をまわしている。フッと耳元に息がかかって肩をすくめた。
「分かるか?今お前の中にルイの魔力が注がれているの」
「あっ……」
さらに熱いナニカが体中に流れこんできて、低くて甘い声が耳元で聞こえるけれど考えることができなかった。全身をめぐる感覚に体がしびれる。
「慣れてきたか。それが魔力だ。レイナはもともと魔法のない異世界人で耐性ないから慣れる必要がある」
「なっなれ……てナイ!」
ぷはっとルイから唇を話すと顔の横でテオのさらっさらの耳がぴくぴくしているのが見えた。唇が離れると体のなかに入ってくるような流れはとまったけれど、まだ体中がぐるぐるしたような感覚がある。このゾワゾワしたものが魔力で、ルイから口移しで魔力を与えられているということ?
テオに後ろから腰をつかまれたまま別途まで運ばれてそのままいつものように膝の上に座らされた。そのまま何も言わずテオが首筋を唇でなぞりはじめた。
「ふふ……。慣れてきてますよ?最初は動けませんでしたからね」
「さ……い……しょ?」
ゾワゾワ感が抜けなくてグツグツという鼓動が聞こえるような気がする頭でぼんやりとこれがはじめてじゃないのかと考えた。
「毎日あなたに少しずつ注いでいたので少し耐性がついていますよ?」
「……ひっん」
ルイに耳を甘噛みされて電流がながれたように体中がしびれた。そのまま耳の中をぬるりと舐めながら囁いた。
「毎日キスしていますからね」
「ぁん……」
ふっと笑った吐息がかかり普段では考えられないほど高い声が漏れてしまった。テオは首元を何度もなめ挙げ、温かくて柔らかい舌で強く押し付けたりする。はむはむと柔らかい刺激がくすぐったくてじれったい。腰元に巻き付いていた手はいつの間にか腰から太ももへと移動し、内ももをゆるゆるとなでられていた。
「ちょっと……まって……」
「番の証は首筋につけますが、それにはちゃんと方法があるんですよ。教えてあげますね。」
「え……んぅっ」
テオにほほをぐっと押さ肩越しにキスをするかたちになり、そのまま魔力がドバっとながれてきたが、もう声すら出すことができず、そのまま後ろ向きに寄り掛かった。
「……」
テオは私の頭をこてんと倒し、後ろから腕ごとぎゅっと強くだきしめ、ルイは床にひざをつき私と視線を合わせてほほ笑んだ。
「あなたの全てをみせてくれませんか?」
「……っ……!?」
首筋にグッと圧迫されるような鈍い痛みがはしり全身がこわばった。私の頭を優しくなでながら目をそらさず笑顔で私をみるめる
「あぁ…痛いですね。痛いです。大丈夫ですからゆっくり力を抜いてテオに体をあずけて……」
「だい……じょ……ぶ、じゃない」
滲む目でルイを見ると彼は恍惚した表情を浮かべていた。
「あなたのその表情をずっとみていたい……」
頭をそっとなでる手は暖かくて優しいが、痛みで涙がこぼれる。
「力を抜いて……。ゆっくり息を吐きましょう……上手ですね」
震える姿もかわいいという呟きが聞こえたようなきがしたけれど、息をするだけでもきつくて声もでなかった。
「噛んで印をつけますが、定着させるために魔力を注ぎます。でも魔力の耐性がないのにいきなり魔力が体に入ったら壊れてしまいます。だから少しずつ魔力に慣らしたんですよ?」
と満面の笑みを浮かべてルイが語った。キスをされて体が動かなくなってしまったのは魔力を注がれていたから?なんで噛まれているの?
「魔力を注いでいるので、だんだん痛みも和らいできたのでは?」
鈍い痛みは続いているけれど、少し魔力の流れを感じ体が熱くなってきたことに気がついた。ふっと力が抜けるとテオがやんわりとおなかの腹部を撫でた。
「んはっ……」
「じゃあもうちょっと頑張りましょうね?」
テオとは反対側の首筋に唇を寄せるとガブっと一気に噛みつかれて、体がはねた。
「ひぅ…ん…」
私の手をつなぎとめると、さらに強くかみついた。そのまま一気に全身をめぐった魔力に耐えられず目の前がチカチカと白く光ったのがみえた。
「んっ……」
温かいナニカは唇から全身に広がり体中からゾワゾワとした感覚が湧き上がってくる。ルイの手が私の頭を撫で後頭部の後ろでとまると、優しく向きを変えてさらに深く口づけをする。体中をめぐる温かい感覚に気持ち悪さを感じて身をよじるとその何かがさらに熱を持ってぐるぐると体中を巡った。
「ふぁ…んっ」
平衡感覚が分からなくなりクラっと体が倒れ掛かると後ろからテオに支えられ、ルイとテオの間に挟まれるような形になった。テオは私の首筋に顔をうずめ、腰元に手をまわしている。フッと耳元に息がかかって肩をすくめた。
「分かるか?今お前の中にルイの魔力が注がれているの」
「あっ……」
さらに熱いナニカが体中に流れこんできて、低くて甘い声が耳元で聞こえるけれど考えることができなかった。全身をめぐる感覚に体がしびれる。
「慣れてきたか。それが魔力だ。レイナはもともと魔法のない異世界人で耐性ないから慣れる必要がある」
「なっなれ……てナイ!」
ぷはっとルイから唇を話すと顔の横でテオのさらっさらの耳がぴくぴくしているのが見えた。唇が離れると体のなかに入ってくるような流れはとまったけれど、まだ体中がぐるぐるしたような感覚がある。このゾワゾワしたものが魔力で、ルイから口移しで魔力を与えられているということ?
テオに後ろから腰をつかまれたまま別途まで運ばれてそのままいつものように膝の上に座らされた。そのまま何も言わずテオが首筋を唇でなぞりはじめた。
「ふふ……。慣れてきてますよ?最初は動けませんでしたからね」
「さ……い……しょ?」
ゾワゾワ感が抜けなくてグツグツという鼓動が聞こえるような気がする頭でぼんやりとこれがはじめてじゃないのかと考えた。
「毎日あなたに少しずつ注いでいたので少し耐性がついていますよ?」
「……ひっん」
ルイに耳を甘噛みされて電流がながれたように体中がしびれた。そのまま耳の中をぬるりと舐めながら囁いた。
「毎日キスしていますからね」
「ぁん……」
ふっと笑った吐息がかかり普段では考えられないほど高い声が漏れてしまった。テオは首元を何度もなめ挙げ、温かくて柔らかい舌で強く押し付けたりする。はむはむと柔らかい刺激がくすぐったくてじれったい。腰元に巻き付いていた手はいつの間にか腰から太ももへと移動し、内ももをゆるゆるとなでられていた。
「ちょっと……まって……」
「番の証は首筋につけますが、それにはちゃんと方法があるんですよ。教えてあげますね。」
「え……んぅっ」
テオにほほをぐっと押さ肩越しにキスをするかたちになり、そのまま魔力がドバっとながれてきたが、もう声すら出すことができず、そのまま後ろ向きに寄り掛かった。
「……」
テオは私の頭をこてんと倒し、後ろから腕ごとぎゅっと強くだきしめ、ルイは床にひざをつき私と視線を合わせてほほ笑んだ。
「あなたの全てをみせてくれませんか?」
「……っ……!?」
首筋にグッと圧迫されるような鈍い痛みがはしり全身がこわばった。私の頭を優しくなでながら目をそらさず笑顔で私をみるめる
「あぁ…痛いですね。痛いです。大丈夫ですからゆっくり力を抜いてテオに体をあずけて……」
「だい……じょ……ぶ、じゃない」
滲む目でルイを見ると彼は恍惚した表情を浮かべていた。
「あなたのその表情をずっとみていたい……」
頭をそっとなでる手は暖かくて優しいが、痛みで涙がこぼれる。
「力を抜いて……。ゆっくり息を吐きましょう……上手ですね」
震える姿もかわいいという呟きが聞こえたようなきがしたけれど、息をするだけでもきつくて声もでなかった。
「噛んで印をつけますが、定着させるために魔力を注ぎます。でも魔力の耐性がないのにいきなり魔力が体に入ったら壊れてしまいます。だから少しずつ魔力に慣らしたんですよ?」
と満面の笑みを浮かべてルイが語った。キスをされて体が動かなくなってしまったのは魔力を注がれていたから?なんで噛まれているの?
「魔力を注いでいるので、だんだん痛みも和らいできたのでは?」
鈍い痛みは続いているけれど、少し魔力の流れを感じ体が熱くなってきたことに気がついた。ふっと力が抜けるとテオがやんわりとおなかの腹部を撫でた。
「んはっ……」
「じゃあもうちょっと頑張りましょうね?」
テオとは反対側の首筋に唇を寄せるとガブっと一気に噛みつかれて、体がはねた。
「ひぅ…ん…」
私の手をつなぎとめると、さらに強くかみついた。そのまま一気に全身をめぐった魔力に耐えられず目の前がチカチカと白く光ったのがみえた。
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