59 / 108
第五章 港町での休息
お買い物
しおりを挟む
雑談を交わしながら食事が終わり、マッド達は一度部屋へ戻った。
これから骨董品を売ってニルに変える為、それぞれ集めた骨董品を一つの袋にまとめつつ、ウォックは手持ちの道具や食材をチェックしていく。
「薬草も残ってるし、特別壊れている道具も無いな。買い足すのは食材のみだな」
ヴェノルのせいで食材が殆ど無い以外は、大体の物が揃っていたようだ。
船のチケット代はウォックの兄であるグルーが多めにニルを持たせてくれていたようで、船が動くようになっても問題なく乗船出来そうだ。
骨董品がいくらで売れるかは分からないが、恐らく次の町にたどり着いても数日分の食材は買えるだろうと、ウォックは骨董品を詰めた袋を持ち、立ち上がった。
「じゃあ、俺とヴェノルは骨董品を売ってくるから。食材は任せたぞ」
「あぁ、任せとけ。っても選ぶのティミーだけどな」
「任せて! 厳選して新鮮な食材を選ぶから」
マッドとティミーは食材を、ウォックとヴェノルは骨董品を売る為に二手に分かれる事になった。
しかし、不満そうにヴェノルは頬を膨らまし、羨ましそうにマッドとティミーに視線を向ける。
「良いな良いな~。俺も食材買いに行きたい」
「絶対駄目だ。お前は店の物を勝手につまみ食いするだろう」
「そんな事しないもんー! ウォック、俺の事そんなに信用してないの?」
「している訳無いだろう。どの口がそう言えるんだ?」
「酷い!!」
文句を言うヴェノルの首襟をウォックは引っ張りつつ、溜息を吐いた。
「全く。じゃあ、これ食費代。3日分を2000ニル以内で買ってきてくれるか?」
「任せとけ。足りなかったら少し出しておくからよ」
「助かるが、あまり無駄遣いはするなよ。そっちは任せたぞ」
「あぁ。じゃあ、買い終わったら部屋に戻るから」
「こっちも、夕方までには戻る」
マッド達はそれぞれの分担通りに別れ、宿を出るとベルナスの町中を歩き始めた。
「しっかし、本当でけーなこの町は」
「本当だね~。ルグート村から出た事無かったから、凄く新鮮だよ」
マッドとティミーは食材を求めて、繁華街へと足を運んだ。
高級そうな素材で建てられた建物が並び、所々に花が咲いている。
その花は、ルグート村でも咲いていたものが殆どだ。
「わぁ、プチセラリーの花だ。懐かしい。」
「おっ、小さいウマイダケ生えてるじゃん。港町でも、土がしっかりしてるんだな」
町並みを楽しみつつ、マッドとティミーは食材が売っているお店へと目指す。
曲がり角の所に大きな八百屋が立っているのが見え、マッドは建物に向けて指を向けた。
「おっ、あそこにあるの八百屋じゃねぇか?」
「本当だ。あそこで野菜と果物買えるね! 行こう!」
マッドとティミーは八百屋の入り口へ向かい、建物の中に入った。
「いらっしゃい! 今日は新鮮な野菜が沢山入ってるよ!」
建物の中に入ると、若い女将が元気良く挨拶してくれた。
その笑顔と元気の良さに、自然とマッドとティミーも笑みを浮かべる。
「こんにちは。野菜と果物を買いに来ました。選ばせて頂いても宜しいですか?」
「勿論だよ! ゆっくり選びな!」
「へへっ、ここの食材どれも良さそうな物ばかりだな」
「本当だね。あっ、お肉も売ってるみたいだよ」
マッドとティミーは其々野菜と果物を一つずつ見詰め、品定めをしていく。
ティミーは食材の質にもかなり拘っていて、それをマッドも知っている為、マッドも真剣に食材を見比べていた。
ティミーが林檎を選んでいると、手に取っていた林檎に鼻を近付け、深く空気を吸い込んだ。
何処か、懐かしい匂いがする。
そう、この林檎は───。
「マッド、この林檎......」
「どうしたティミー? あれっ、この林檎って」
手に取った林檎を、懐かしそうに眺めるマッドとティミーに、女将はニッコリ笑い奥から更に林檎の入った籠を持って来た。
「おや、この林檎が気に入ったのかい? この林檎はルグート村の特産品さ」
ルグート村。
その言葉を聞いた瞬間、マッドとティミーは顔を見合わせる。
「やっぱり! マッド、この林檎ルグート産だよ!」
「あぁ! これ、フィルの所の林檎だ! 甘酸っぱいこの匂い、間違いねぇ」
一つの林檎に盛り上がるマッドとティミーを見て、女将は不思議そうに首を傾げた。
「あんた達、ルグート村の人かい?」
「はい! そうなんです。ちょっと、旅をしていて」
「なぁっ、女将さん! これってルグート産の林檎だろ?」
嬉しそうに笑うマッドとティミーに、女将は目の前に広がる野菜と果物に向けて手を広げた。
「そうさ、この野菜と果物はほぼルグート産の物だよ。最近沢山出荷されて来てねぇ。ルグートの特産品は品質が良いし、こっちも大儲けだよ」
「そう、なんですね......! 良かった......普通に、特産品出荷出来てるんだ......」
「村の半分が原因不明の濁流にやられたんだろう? あんた達位の兄ちゃんがこの前うちに来てね。復興の為に特産品を出荷して、沢山ニルを稼いでいるんだって聞いたよ。何でも、濁流を起こした者を捕まえる為に旅に出た村人もいるみたいでね。良い村だね、ルグート村は」
女将の言葉に、マッドとティミーは目を見開いた。
村の復興の為に、村のみんなが頑張ってくれている。
こうして、他の町にまで特産品を売りに来ている。
自分達が旅に出ても、村のみんなは頑張っている。
「私達も、頑張らなくっちゃね」
「そうだな、女将さん、沢山買うからよ! ルグート産の果物も野菜も美味いんだぜ!」
「あいよ! 肉も沢山有るからね! どんどん選びな!」
沢山の野菜と果物、肉や卵を選び、マッドとティミーはニルを支払い、出口へと向かった。
「ヒュ~! 大量大量!」
「女将さん、ありがとうございました。もしまたこの町に寄ったら、必ずこのお店に行きます!」
マッドが大量の荷物を持ち、ティミーはオマケで貰った数本のバケットを持ちながら女将に笑顔を向けた。
「あいよ! 気をつけて行くんだよ!」
マッドとティミーは手を振り、女将も笑顔で手を振り返した。
二人の姿が見えなくなり、女将は小さく笑みを浮かべる。
「きっと、あの二人が───」
女将の言葉は、町並みに消えた二人に聞こえる事は無かった。
これから骨董品を売ってニルに変える為、それぞれ集めた骨董品を一つの袋にまとめつつ、ウォックは手持ちの道具や食材をチェックしていく。
「薬草も残ってるし、特別壊れている道具も無いな。買い足すのは食材のみだな」
ヴェノルのせいで食材が殆ど無い以外は、大体の物が揃っていたようだ。
船のチケット代はウォックの兄であるグルーが多めにニルを持たせてくれていたようで、船が動くようになっても問題なく乗船出来そうだ。
骨董品がいくらで売れるかは分からないが、恐らく次の町にたどり着いても数日分の食材は買えるだろうと、ウォックは骨董品を詰めた袋を持ち、立ち上がった。
「じゃあ、俺とヴェノルは骨董品を売ってくるから。食材は任せたぞ」
「あぁ、任せとけ。っても選ぶのティミーだけどな」
「任せて! 厳選して新鮮な食材を選ぶから」
マッドとティミーは食材を、ウォックとヴェノルは骨董品を売る為に二手に分かれる事になった。
しかし、不満そうにヴェノルは頬を膨らまし、羨ましそうにマッドとティミーに視線を向ける。
「良いな良いな~。俺も食材買いに行きたい」
「絶対駄目だ。お前は店の物を勝手につまみ食いするだろう」
「そんな事しないもんー! ウォック、俺の事そんなに信用してないの?」
「している訳無いだろう。どの口がそう言えるんだ?」
「酷い!!」
文句を言うヴェノルの首襟をウォックは引っ張りつつ、溜息を吐いた。
「全く。じゃあ、これ食費代。3日分を2000ニル以内で買ってきてくれるか?」
「任せとけ。足りなかったら少し出しておくからよ」
「助かるが、あまり無駄遣いはするなよ。そっちは任せたぞ」
「あぁ。じゃあ、買い終わったら部屋に戻るから」
「こっちも、夕方までには戻る」
マッド達はそれぞれの分担通りに別れ、宿を出るとベルナスの町中を歩き始めた。
「しっかし、本当でけーなこの町は」
「本当だね~。ルグート村から出た事無かったから、凄く新鮮だよ」
マッドとティミーは食材を求めて、繁華街へと足を運んだ。
高級そうな素材で建てられた建物が並び、所々に花が咲いている。
その花は、ルグート村でも咲いていたものが殆どだ。
「わぁ、プチセラリーの花だ。懐かしい。」
「おっ、小さいウマイダケ生えてるじゃん。港町でも、土がしっかりしてるんだな」
町並みを楽しみつつ、マッドとティミーは食材が売っているお店へと目指す。
曲がり角の所に大きな八百屋が立っているのが見え、マッドは建物に向けて指を向けた。
「おっ、あそこにあるの八百屋じゃねぇか?」
「本当だ。あそこで野菜と果物買えるね! 行こう!」
マッドとティミーは八百屋の入り口へ向かい、建物の中に入った。
「いらっしゃい! 今日は新鮮な野菜が沢山入ってるよ!」
建物の中に入ると、若い女将が元気良く挨拶してくれた。
その笑顔と元気の良さに、自然とマッドとティミーも笑みを浮かべる。
「こんにちは。野菜と果物を買いに来ました。選ばせて頂いても宜しいですか?」
「勿論だよ! ゆっくり選びな!」
「へへっ、ここの食材どれも良さそうな物ばかりだな」
「本当だね。あっ、お肉も売ってるみたいだよ」
マッドとティミーは其々野菜と果物を一つずつ見詰め、品定めをしていく。
ティミーは食材の質にもかなり拘っていて、それをマッドも知っている為、マッドも真剣に食材を見比べていた。
ティミーが林檎を選んでいると、手に取っていた林檎に鼻を近付け、深く空気を吸い込んだ。
何処か、懐かしい匂いがする。
そう、この林檎は───。
「マッド、この林檎......」
「どうしたティミー? あれっ、この林檎って」
手に取った林檎を、懐かしそうに眺めるマッドとティミーに、女将はニッコリ笑い奥から更に林檎の入った籠を持って来た。
「おや、この林檎が気に入ったのかい? この林檎はルグート村の特産品さ」
ルグート村。
その言葉を聞いた瞬間、マッドとティミーは顔を見合わせる。
「やっぱり! マッド、この林檎ルグート産だよ!」
「あぁ! これ、フィルの所の林檎だ! 甘酸っぱいこの匂い、間違いねぇ」
一つの林檎に盛り上がるマッドとティミーを見て、女将は不思議そうに首を傾げた。
「あんた達、ルグート村の人かい?」
「はい! そうなんです。ちょっと、旅をしていて」
「なぁっ、女将さん! これってルグート産の林檎だろ?」
嬉しそうに笑うマッドとティミーに、女将は目の前に広がる野菜と果物に向けて手を広げた。
「そうさ、この野菜と果物はほぼルグート産の物だよ。最近沢山出荷されて来てねぇ。ルグートの特産品は品質が良いし、こっちも大儲けだよ」
「そう、なんですね......! 良かった......普通に、特産品出荷出来てるんだ......」
「村の半分が原因不明の濁流にやられたんだろう? あんた達位の兄ちゃんがこの前うちに来てね。復興の為に特産品を出荷して、沢山ニルを稼いでいるんだって聞いたよ。何でも、濁流を起こした者を捕まえる為に旅に出た村人もいるみたいでね。良い村だね、ルグート村は」
女将の言葉に、マッドとティミーは目を見開いた。
村の復興の為に、村のみんなが頑張ってくれている。
こうして、他の町にまで特産品を売りに来ている。
自分達が旅に出ても、村のみんなは頑張っている。
「私達も、頑張らなくっちゃね」
「そうだな、女将さん、沢山買うからよ! ルグート産の果物も野菜も美味いんだぜ!」
「あいよ! 肉も沢山有るからね! どんどん選びな!」
沢山の野菜と果物、肉や卵を選び、マッドとティミーはニルを支払い、出口へと向かった。
「ヒュ~! 大量大量!」
「女将さん、ありがとうございました。もしまたこの町に寄ったら、必ずこのお店に行きます!」
マッドが大量の荷物を持ち、ティミーはオマケで貰った数本のバケットを持ちながら女将に笑顔を向けた。
「あいよ! 気をつけて行くんだよ!」
マッドとティミーは手を振り、女将も笑顔で手を振り返した。
二人の姿が見えなくなり、女将は小さく笑みを浮かべる。
「きっと、あの二人が───」
女将の言葉は、町並みに消えた二人に聞こえる事は無かった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる