絶対だよ、の約束

高校三年生の松島竜樹は、大学受験に失敗した実の兄から、家で暴漢と暴行を受けるようになった。そんな兄から少しの時間でも逃げたいと思った竜樹は、お金欲しさに援交をしようと、夏休みに中年の男と待ち合わせをしていた。しかし、そこに来たのは「急遽、待ち合わせに来られなくなった」という伝言を伝えに来ただけの、中西和真という、援交相手の部下の若い男だった。何も事情を知らずに待ち合わせ場所に来た中西に対して、竜樹は、日頃のうっぷんを晴らすかのように、中西を振り回す。イヤな顔をせずに竜樹のワガママに付き合ってくれる中西の優しさに触れた竜樹は、少しずつ中西に対して心を許し始める。
その日、家に帰った竜樹は、また兄に性的暴力を受ける。竜樹は、中西から受け取っていた名刺を見て、思わず連絡をしてしまう。中西は、傷やアザが増えていることに気付き、理由を話したがらない竜樹を自分のアパートでかくまうことにする。母には連絡を入れていた竜樹だったが、兄から捜索願を出されていたため、未成年、監禁、拉致の疑いで、中西が警察に連行されてしまい、そして、一緒に生活するうちに、中西に惹かれていた竜樹も、強制的に自宅へと戻されることになり…
24h.ポイント 0pt
10
小説 195,693 位 / 195,693件 BL 25,934 位 / 25,934件

あなたにおすすめの小説

その恋、上書きします。

多田光希
BL
郵便局の窓口で勤務する片瀬渉流は、本局に勤務する配達員の竹中基樹に、仕事中突然呼び出され、初対面にもかかわらず、遊び相手として損はさせないと、体の関係を求められた。噂を聞いて誘った、と話す竹中に、片瀬はその噂を冷静に否定する。竹中はそんな片瀬の態度や表情が気になり出し、少しずつ距離を縮めようと奮闘するが、片瀬に相手にされない日々が続き…。

君のために、僕は変わることができたんだ

多田光希
BL
小学3年生の時に転校してきた国見璃緒は、コミニュケーションがあまりうまく取れないという発達障害を抱えていた。席が前後になった木崎叶は、何かと気にかけ、仲良くなって行く。2人が高校3年生になり、進路を決める時期に差し掛かった頃、木崎とこの先も一緒にいたいという理由だけで、国見が進路を決めようとしていることに、つい腹が立ち、周囲からも「国見の保護者」とからかわれ、イライラしていたことも重なって、木﨑は思わず国見に暴言を吐いてしまう。その後、親の仕事の都合で国見は突然転校してしまい、あっけない別れを迎えてしまった2人だったが、木崎は、ずっと後悔だけが残る日々を送っていた。2人は、また再会することが出来るのか…。悲しくも、前向きになれる切ない物語

夏の終わりと冷たい風

曲がる定規
BL
夏の終わりにケンカしたカップルの話です。 ハッピーエンドではありません。 別のサイトに掲載していたものと同じです。

草食ワンコ系に一目惚れしたはいいけれど

多田光希
BL
ある日突然、自分の勤める会社に、保険の営業にやってきたクリクリのキラキラした瞳に、サラサラの栗色の髪に透き通ったような白い肌の持ち主、道守瑞城に、柿崎晴天は一目惚れをしてしまう。さりげなくアプローチを掛けようとするものの、なかなかうまくいかず、撃沈する日々だった。しかし、あることがキッカケで、2人の距離が急に縮まる。幸せを噛み締めながら、距離を縮めていく柿崎だったが、道守には、ある秘密があり…

悪役Ωは高嶺に咲く

菫城 珪
BL
溺愛α×悪役Ωの創作BL短編です。1話読切。

何事も最初が肝心

キサラギムツキ
BL
意外なところで世界平和が保たれてたっていうお話。

同性愛者の恋物語はお嫌いですか?

多田光希
BL
郵便局に勤務する田鍋翔汰は、台風のため、雨風がひどい中、出張中の局長から頼まれて、外に出してある宣伝用旗を片付けようとしていた。しかし、ビニール紐で固く結んであり、なかなかうまく外れずに苦戦していた所に「中に入ってて下さい。これ、取って中に入れればいいんですよね?」と、荷物を引き取りに来た安永篤史が、手を伸ばして来た。その日、初めて安永に会った田鍋は、思いっきり一目惚れをしてしまう。その日から、安永が荷物を取りに来るのを待つ日々が始まるのだが、なかなか会えない日が続く。女性が恋愛対象の安永への想いが募る日々を過ごすうちに、どんどん気持ちがツラくなって来る田鍋に、幸せは訪れるのか…

どうか溺れる恋をして

ユナタカ
BL
失って、後悔して。 何度1人きりの部屋で泣いていても、もう君は帰らない。

処理中です...