落ちこぼれ子女の奮闘記

木島廉

文字の大きさ
上 下
309 / 327

リリアの暴走3

しおりを挟む
リリアをギースのダンジョンから救出した数日後。

リリスはユリアスと共にデルフィの研究施設を訪れていた。

その目的はリリアの額に現れた竜化の症状の改善の為だ。

リリア自身は竜化の症状をあまり気にしていないようだが、そこはやはり上級貴族の娘である。

リリアの両親の懇願もあって予定よりも数日早く治療日が定められ、リリアは両親と共にリゾルタで宿泊し、前日からデルフィの研究施設に収容されていた。
そこでリリアの体調や体組織の確認、魔力循環のパターンの確認などが行われていたそうだ。

施術の当日を迎え、リリアは研究施設に臨時で設置された処置室に運ばれた。ドラゴニュートの女性神官や治癒士が中心になって施術を行う。
その際のリリアの付き添いをチラが担当し、その様子を逐一デルフィに報告する事になっている。

チラさんが傍に居てくれるなら安心だわ。

バトルメイドと言う職業柄、率先して竜の血を受けたチラなら、リリアの不安も和らげられるだろうとリリスは思った。
実際、竜の血を人族が受けるなどと言う事は滅多に無いからだ。

「でも本当に竜の血を輸血する事で竜化を防げるのですか?」

リリスの本心からの疑問に、デルフィはふふふと笑って口を開いた。

「今回リリアに竜の血を輸血するのは極微量で、主に竜の血に対する抗体を造る為だ。竜の血を提供する神官の血を、別の神官が秘術を使って人族に適応するように変性させる。その上澄みのような部分を輸血すると、リリアの身体が反応し、竜化の症状が現われていた部分が活性化するはずだ。その上で輸血した血を魔力を使って回収する際に、竜化の症状の改善と共に竜化に対する抗体が残る。」

「これは以前にチラやべリアで臨床済みだからね。」

そうなのね。

デルフィの説明に納得したリリスはデルフィやユリアスと共に、研究施設の一室でリリアの施術の終わるのを待っていた。

だが施術開始から1時間ほど経った時、突然部屋の外で騒ぎ声が聞こえ、チラが慌ただしく部屋に入ってきた。
その様子が尋常ではなく、普段沈着冷静なチラにしては珍しく取り乱している。

「どうした?」

デルフィの言葉にチラは一瞬息を呑みこんで話し始めた。

「リリアさんが暴走しそうになっています! 早く来てください!」

その言葉からは状況が分からない。
チラに急かされてリリス達は部屋を飛び出し、急いで処置室に駆け込んだ。
そこで目の当たりにした光景にリリスは言葉を失った。

リリアがベッドの上に浮かんでいる。
ベッドからは20cmほど浮いていて、リリアに意識は無い。
意識が無いのはまだ麻酔が掛かっているからだろう。
だがそのリリアの身体が仄かに光を放ち、身体のところどころから30cmほどの短い触手が伸び出し、うねうねと蠢いているのが不気味だ。

ベッドの傍には女性の神官が倒れており、その背後に血液提供者のドラゴニュートの女性が倒れていた。

デルフィは直ぐに二人の女性の状態を精査した。
そのデルフィの顔は即座に困惑の表情に変わった。

「血液提供者の女性を直ぐに医務室に搬送してくれ! 身体中の血液の大半が失われている。」

デルフィの言葉に反応して、施設の職員が数名で女性を処置室から運び出した。

続いてデルフィは女性神官に魔力を注ぎ、その意識を戻らせた。

「アイネス殿、気が付きましたか?」

アイネスと呼ばれた神官は、ううっと呻いて身体を伸ばした。
とんとんと頭を叩き、気合を入れてデルフィに向けて口を開こうとしたのだが、ベッドの上のリリアの姿を見てウッと呻いた。

落ち着かせてあげた方が良いわね。

リリスは女性神官の傍に座り、細胞励起を低レベルで発動させて、その波動を彼女に流し込んだ。
その波動に癒されて女性神官はうううっと気持ち良さそうな声を上げ、落ち着きを取り戻してきた。

「何があったのですか?」

デルフィの言葉にアイネスはたどたどしく話し始めた。

「最初は順調に施術を進めていたのです。ですが、少女の身体に最適化された竜の血をゆっくりと輸血し始めて10分ほど経過した時、急に少女の身体から触手が伸び出し、その直後提供者の血を大量に吸い上げてしまったのです。その際に私の魔力も大半を吸い上げられてしまい・・・」

「それがこの状態だと言うのだな。」

デルフィはそう言うとリリスに視線を向けた。

「リリス。お前の持つスキルでリリアの状態が分かるかい?」

「そうですね。調べてみます。」

リリスはデルフィに返答すると、即座に解析スキルを発動させた。

リリアってどうなっているの?
もしかして業火の化身が暴走し始めているの?

『まあ、暴走と言えば暴走ですね。吸い上げた竜の血を元に、業火の化身が自立進化しようとしています。』

自立進化ってレベルアップって事なの?

『いいえ、違います。レベルアップは元々業火の化身が辿る過程に過ぎません。ですが既定路線以外の他の選択肢を多数掴み取ったようですね。業火の化身自体の自由度も高まるかも知れません。』

それって・・・リリアが業火の化身に誘導されてしまう事もあるって事なの?

『それは現時点では分かりませんが、可能性はあると言う事です。』

ううっ!
それって拙いわね。

リリスはリリアの状態を案じて頭を抱えた。
だがそのリリスの見ている前で、リリアの身体がベッドに着地し、身体中から伸び出していた触手も消えた。
リリアの顔色が明るくなり、ほどなくリリアは意識を取り戻した。
ベッドの上で上半身を起こしたリリア。
その表情には困惑が見える。

「どうしたんですか?」

リリアの言葉にリリスはウッと呻いた。

どうしたじゃないわよ!

そう思いつつもリリスは笑顔でリリアに話し掛けた。

「リリア。身体の調子はどうなの?」

「はい、とても爽快です。」

そう言って笑顔を見せるリリアの額から竜化の症状は消えていた。
だが大量の竜の血を吸い上げてしまって、リリアの身体は本当に大丈夫なのだろうか?

「リリス。いったい何が起きたのだ?」

デルフィの問い掛けにリリスは少し戸惑った。
リリアの持つ業火の化身について、デルフィには教えていなかったからだ。
単に竜化の症状の改善だけを依頼していたので、このような事態を招くとは思っていなかったリリスである。
とりあえずリリスはリリアが特殊なスキルを持っているとだけ伝えた。
そのスキルが竜の血に過剰反応を起こしたと言う事にした。
だがそれはもちろんデルフィに容易に納得も理解も出来る内容ではない。

「そんな事ってあるのか? あれだけの大量の竜の血を輸血されて、異常が無いのもそれが理由だと言うのか? 普通の人族なら既に多臓器不全を起こすレベルだぞ。」

デルフィはそう言うとしばらく黙り込んでしまった。

そのデルフィの様子に反してリリアは元気な表情を見せていた。
身体を精査しても何の異常も無い。
竜化の症状も完全に消えている。

「結果オーライと言う事なのかね。」

納得のいかない表情のままデルフィは、リゾルタでリリアを待つ両親の元に彼女を送り、リリスはユリアスと共にミラ王国に戻ったのだった。



学生寮の自室に戻ったリリスを出迎えたのは、日頃良く目にする使い魔達だった。

赤い衣装のピクシーとブルーの衣裳のピクシー、更にブルーのストライプの入った白い鳥。
それはタミアとユリアとレイチェルの使い魔だ。
そしてその傍には芋虫を肩に生やした小人が座っていた。
小人はフィリップ王子で芋虫はメリンダ王女の使い魔である。

「お疲れ様、リリス。」

芋虫の言葉に他の使い魔達も、リリスに労いの声を掛けた。

「リリアの竜化の症状は改善されたそうね。リゾルタに居るリリアの両親からも連絡があったわ。」

「うん。まあ少しトラブルもあったんだけどね。」

リリスの返答を聞き、小人が口を開いた。

「デルフィ殿の話では、予定よりもかなり多くの竜の血が、リリアの身体に投入されてしまったそうだね。それでも異常がなかったので退院出来たが、今後しばらくの間経過観察は必要だって聞いたよ。」

「そうですね。1週間程度は登校を控えて自宅療養した方が良いと思います。」

リリスの言葉に芋虫と小人はうんうんと頷いた。
その後しばらく談笑して小人と芋虫は消えていった。
後に残ったのは亜神達の使い魔である。

「さて、フィリップ達が帰ったので、ここからは核心部分の話をするわね。」

ブルーの衣裳のピクシーはそう言うとリリスの傍に近付いた。

「リリス、フィリップ達にはリリアの持つ業火の化身の事は話していないのね。」

「ええ、今のところ、業火の化身について知っているのはリリアの家族だけよ。」

リリスの言葉を聞き、赤い衣装のピクシーがうんうんと頷いた。

「そうね。まだ話さない方が良いわね。ただでさえ業火の化身が怪しい動きをしているからねえ。」

「怪しい動きって自立進化しようとしているって事?」

リリスの言葉に赤い衣装のピクシーはふうっとため息をついた。

「あんたって何でもお見通しなのね。でもそのきっかけが良く分からないのよ。そもそも自立進化するような加護ではなかったはずなんだけど・・・」

そうなの?

リリスはタミアの言葉に応じて少し考えを巡らせた。

「暗黒竜に憑依されて業火の化身が影響を受けてしまったんじゃないの?」

リリスの言葉にブルーの衣裳のピクシーが首を横に振った。

「ねえリリス。あんたって暗黒竜の事を過大評価し過ぎてないかしら? 古代に棲んで居た暗黒竜だから、こんな事があっても不思議じゃないって思うんでしょうね。でも視点を変えてみた方が良いかもよ。」

ユリアの言葉にリリスは首を傾げた。
意味が良く分からない。

「どんな風に視点を変えるの?」

リリスの言葉を聞いて、ブルーのストライプ模様の白い鳥が目の前に浮かび上がった。

「私の感じた疑問点を言うと、まず暗黒竜がどうしてダンジョン内のリリアを見つけ出したのかと言うのが謎ね。それと憑依しただけでどうしてリリアの身体に竜化の症状が現れたのかと言うのも謎。これってリリスはどう思うの?」

「それは・・・暗黒竜だからじゃないの? 憑依する依り代としてのリリアを見つけ出したのは、暗黒竜の持つ特殊なスキルか何かで・・・。竜化の症状は暗黒竜の魔力の影響かも。」

リリスの返答に使い魔達はハハハと高笑いした。

「その発想って安直よねえ。暗黒竜に対する先入観が大き過ぎるわよ。」

「そうかなあ。それならどう考えれば良いの?」

リリスの言葉に赤い衣装のピクシーが口を開いた。

「一連の事態を画策したのは業火の化身かも知れないわよ。」

ええっ!

リリスは驚いて目を丸くした。

「業火の化身が暗黒竜をダンジョン内に呼び寄せたのかも知れないわ。そしてリリアの身体に竜化の症状を出現させたのも、業火の化身の仕業なのかもね。」

タミアの言葉にリリスは首を傾げた。

「それって何の為に?」

「それは竜の血を手に入れて、加護が自立進化を促す為よ。」

リリスはタミアの言葉にう~んと唸ってしばらく考え込んだ。

「でも・・・・・そう考えれば納得出来る部分もあるわね。でもどうしてそんな事を画策するようになったのかしら?」

「それが分からないのよ。何かきっかけがあるはずなんだけど・・・」

そう言って考え込む赤い衣装のピクシーに代わって、ブルーの衣裳のピクシーがリリスに話し掛けた。

「ねえ、リリス。今までにリリアが竜と関わったり接触したりする事が無かった?」

ユリアの言葉にリリスはハッとして目を見開いた。

そう言えばリリアってリンちゃんと接触したわよね。
二人の手が触れた時にリンちゃんから覇竜の魔力を吸い上げてしまって、昏倒した事があったわよね。
そもそもリンちゃんを一目見て、惹かれて会いたいって言いだしたのもリリアだったし・・・。

リリスはリリアがリンと会った時の話をした。
その話を聞いて使い魔達は一様に頷いた。

「多分それがきっかけだと思うわよ。その時に業火の化身が、竜の力を何としても手に入れたいって思ったんでしょうね。」

う~ん。
俄かには信じられない事だけどねえ。
でもそうだとしてリリアは大丈夫なのかしら?

「業火の化身がリリアを操ってしまう事って今後もあるのかしら?」

「まあ、操るって事は先ずないと思うわよ。業火の化身はあくまでも加護を受けている人物の意思に従属するからね。」

「でも今回はリリアを振り回しちゃったじゃないの。」

「そこよ。そこが問題なのよ。」

そう言うと赤い衣装のピクシーはリリスの顔にグッと近付いた。

「一連の出来事を画策した動機が、リリアのパワーアップの為だったとしたらどうかしら? リリアをパワーアップさせる為なら手段を選ばないとしたら・・・」

「そんなのって・・・。あくまでもリリアの為だって言うの?」

「そう言う傾向が強く見えるって事なのよ。」

タミアの言葉にリリスは愕然とした。
そのリリスに寄り添うように白い鳥が近付いた。

「リリアには強い自制心と規範を持たせる事ね。神殿のマキから高位の聖魔法を定期的に受けるのも必要だと思うわ。」

「まあ、最終的にはリリア自身を自立進化させる事もアリだと思うわよ。それによってローラ達のように世界樹が行動や思考の規範になるのも良いのかも知れない。もちろんそれはロキの許可の下での話だけどね。」

「そんなことをしたら、リリアがリリアで無くなってしまう!」

思わず声を荒げたリリスをなだめるように、白い鳥は言葉を続けた。

「まあそれは最後の手段よ。そんな事をしなくても彼女は大丈夫だと思うわ。」

本当に大丈夫なのかしら?

レイチェルの言葉にリリスは言い知れぬ不安を感じていたのだった。











しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

元捨て子の新米王子様、今日もお仕事頑張ります!

藤なごみ
ファンタジー
簡易説明 転生前も転生後も捨て子として育てられた少年が、大きく成長する物語です 詳細説明 生まれた直後に病院に遺棄されるという運命を背負った少年は、様々な境遇の子どもが集まった孤児院で成長していった。 そして孤児院を退寮後に働いていたのだが、本人が気が付かないうちに就寝中に病気で亡くなってしまいす。 そして再び少年が目を覚ますと、前世の記憶を持ったまま全く別の世界で新たな生を受ける事に。 しかし、ここでも再び少年は生後直ぐに遺棄される運命を辿って行く事になります。 赤ん坊となった少年は、果たして家族と再会する事が出来るのか。 色々な視点が出てきて読みにくいと思いますがご了承ください。 家族の絆、血のつながりのある絆、血のつながらない絆とかを書いて行く予定です。 ※小説家になろう様でも投稿しております

一般人に生まれ変わったはずなのに・・・!

モンド
ファンタジー
第一章「学園編」が終了し第二章「成人貴族編」に突入しました。 突然の事故で命を落とした主人公。 すると異世界の神から転生のチャンスをもらえることに。  それならばとチートな能力をもらって無双・・・いやいや程々の生活がしたいので。 「チートはいりません健康な体と少しばかりの幸運を頂きたい」と、希望し転生した。  転生して成長するほどに人と何か違うことに不信を抱くが気にすることなく異世界に馴染んでいく。 しかしちょっと不便を改善、危険は排除としているうちに何故かえらいことに。 そんな平々凡々を求める男の勘違い英雄譚。 ※誤字脱字に乱丁など読みづらいと思いますが、申し訳ありませんがこう言うスタイルなので。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。 魔物が跋扈する異世界で転生する。 頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。 《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。 ※以前完結した作品を修正、加筆しております。 完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。

貧弱の英雄

カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。 貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。 自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる―― ※修正要請のコメントは対処後に削除します。

【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました!

高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーのララクは、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった! ララクは、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

処理中です...