199 / 326
新たな要請
しおりを挟む帰省先から学生寮に戻った日の夜。
夕食を済ませたリリスは学生寮の最上階に向かった。
階段を上がると何時ものように、メイド長のセラのチェックが入る。
この日は意外に簡単なもので終わった。
ロイヤルガード達の目に見えないチェックも最初に少しあっただけだ。
メルからチェックを簡略化するようにお達しでもあったのかしら?
少し拍子抜けな思いを持ちながら、リリスはメリンダ王女の部屋の重厚な扉の前に立った。
メイドが部屋の前で待っていたので用件を告げ、そのメイドの案内で部屋の中に入ると、メリンダ王女はフィリップ王子と共にリビングルームのソファで寛いでいた。
相変わらず、仲が良いわね。
別に羨ましがる事も無く、リリスは二人に挨拶をして、対面のソファに腰を下ろした。
メイドが運んできた紅茶の馥郁とした香りがリリスの鼻をくすぐる。如何にも上質な茶葉の香りだ。
3人で紅茶を啜り、添えられた茶菓子の味を堪能した後、メリンダ王女は話を切り出した。
「帰省中の出来事を聞かせて頂戴。」
そんな事を聞きたかったの?
メリンダ王女の意外な問い掛けに少し違和感を感じつつ、リリスは帰省中の出来事を簡略に話した。
その中でもマキが聖剣を手に入れた話を聞くと、メリンダ王女もフィリップ王子も身を乗り出してきた。
「そうか。やはり聖剣を手に入れていたんだね。」
フィリップ王子はそう言うとメリンダ王女の顔を見た。メリンダ王女はうんうんと頷き、改めてリリスに問い掛けた。
「その聖剣ってアリアドーネって言うのね?」
「そうよ。それがどうかしたの?」
念を押すようなメリンダ王女の言葉にリリスは疑問を感じた。
そのリリスの表情を見て、メリンダ王女はふうっと大きなため息をつき、ソファの背にもたれ掛かった。
沈黙の時間が数秒続く。
メリンダ王女はおもむろに口を開いた。
「リリス。聖剣ホーリースタリオンの事を覚えている? 聖剣の復活に反応する剣があると言う話だったけど・・・・・」
メリンダ王女の言葉でリリスは思い出した。
アストレア神聖王国にはホーリースタリオンと共鳴して反応を示す聖剣がもう一本あり、それが数百年ぶりに反応したので、聖剣の反応を特殊な宝玉に連動させて、ホーリースタリオンの位置を割り出したと言う話だった。
「まさか、アリアドーネも・・・・・」
「それがそうなのよ。アストレア神聖王国からの使者の話では、アリアドーネと共鳴して反応する聖剣もあるそうよ。それが数百年ぶりに反応したって話なの。」
ここまで聞いてリリスは気が重くなってきた。またアストレア神聖王国と関りを持つ事になるのか?
厄介事の予感しか思い浮かんでこない。
「それでまた返せって言うの?」
「それがそうでもないのよね。」
メリンダ王女はそう言うと紅茶を一口すすった。
「アリアドーネは元々女性が持つ聖剣で、その所有者も限られているらしいの。そこに宿る剣聖が気難しくて、要求されるスペックも半端じゃないって言ってたわ。」
気難しい?
剣聖のアリアは儚げな少女だったと思うんだけど・・・・。
リリスはこの時点でアリアの復活した姿を知らなかった。
「アストレア神聖王国でも1000年の国史の中で、二人の王族の女性がその契約者になっただけだそうよ。」
そうなのね。
「それならどうしろって言うの?」
リリスの言葉にメリンダ王女の目力が強くなった。
「10日後に大きな祭祀があって、そこに聖剣を貸し出して欲しいと言う事なのよ。現王家の正当性を示すためにも祭祀の目玉にしたいのでしょうね。共鳴する聖剣と刃を重ねる事で、剣聖を呼び出せるとも言っていたわ。」
剣聖を呼び出す?
それは契約者なら何時でも可能なのでは?
そう思ったリリスの脳裏に、アストレア神聖王国の大神殿の様子が浮かび上がった。
あの場に充満していた聖魔法の濃密な波動の中では、普段とまた違った姿を剣聖は見せるのかも知れない。
だがリリスはここで重大な懸念事項に気が付いた。
「アリアドーネの契約者ってマキちゃんなのよ。彼女をアストレア神聖王国に連れて行く事なんて出来ないわ!」
「彼女の素性が聖女マルタだったと知られたら、間違いなく刺客を送られちゃう・・・」
興奮気味に話すリリスを制すようにフィリップ王子が口を開いた。
「マキさんはすでにその容貌や魔力の波動を偽装しているんじゃないのかい?」
「それは確かにそうなんですけど・・・・・」
リリスは一呼吸置いて話を続けた。
「契約者が亡き者になれば新たな契約者を探す事もあり得ますよね。アストレア神聖王国がどう言う手段に出るか、分からないですからねえ。」
リリスの言葉にフィリップ王子もう~んと唸って黙り込んだ。
その様子を見てメリンダ王女がニヤッと笑った。
「大丈夫よ、お兄様。マキさんの身の安全を守る方法はあるわ。」
メリンダ王女はそう言うと少し得意げな表情を見せた。
「マキさんを王族や外戚にしちゃえば良いのよ。それならおいそれと手を出せないはずだから。」
「そんな事が出来るの?」
リリスの言葉にメリンダ王女はうん!と強く頷いた。
「王家の外戚にあたるジーニスト家には当主夫妻に子供が居ないのよ。いずれ養子を王家が準備してあげる事になっているんだけど、先にマキさんを養女にしちゃえば良いのよ。」
「それってかなり無理を強いる事になりそうね。」
「その点は・・・大丈夫よ。ジーニスト家の当主夫人とは懇意だし、私のお願いなら聞いてくれるわよ。それにこの件は国益にも適っている内容だからね。」
国益?
疑問を抱くリリスの表情を見て、メリンダ王女はケラケラと笑った。
「タダで聖剣を貸してあげるわけないわよ。それ相応の代価はアストレア神聖王国側も準備するって言っているわ。それに王家の外戚まで招くとなったら、金銭的な内容以外でもこちらが有利に立てるわ。貿易交渉だってこちらに有利な条件を提示出来るはずよ。」
う~ん。
そう言う事なのかなあ。
今一つ腑に落ちないリリスであるが、任せろと言うメリンダ王女の気迫に押されてしまった。
「心配しなくても大丈夫よ、リリス。王家の外戚のマキさんに手を出すようなことがあれば、ミラ王国とは戦争になっちゃうわよ。今のアストレア神聖王国の国力で、そんな危険を冒すとは到底思えないからね。」
「祭祀は10日後だから、詳細が決まればまた連絡するわね。」
「えっ? 私も行くの?」
リリスの言葉にメリンダ王女はニヤッと笑った。
「当り前じゃないの。あんたが行かなければ、私の使い魔は誰に憑依するのよ。」
「それにあんただってマキさんの事が心配でしょ? リリスが護衛なら私も安心だしね。」
う~ん。
良い様に使われている。
全く勝手なんだから・・・・・。
リリスは止むを得ずメリンダ王女の意図を受け入れた。
マキには王家から連絡が届くだろう。
それ以前に、マキのジーニスト家との養子縁組も済ませる事になるのだろうか?
リリスは戸惑いながらもメリンダ王女の部屋を出たのだった。
翌日の放課後。
生徒会の部屋に足を運ぶと、エリスとニーナがお菓子を食べながら和やかに話をしていた。
お菓子はエリスの帰省の土産だろう。
ニーナは今回は王都の屋敷で過ごしていたようだ。連日会食などでスケジュールが詰まっていたと言う。
「リリス先輩も食べませんか?」
そう言われてリリスは笑顔で礼を言い、そのお菓子を受け取った。
だがそのお菓子を見た途端に、リリスは違和感を感じてしまった。
これは何処から見ても・・・・・どら焼きだ。
薄いホットケーキのような生地の間に、黒い粒あんが挟まっている。
外の生地はこの世界でもありふれたものだ。
だが粒あんとなると、リリスもこの世界で目にした記憶がない。
そもそも小豆って、この世界にあったのかしら?
疑問を拭い去る事が出来ないままに一口かじると、妙に懐かしい味が口の中に広がった。
「このお菓子って、エリスの家の領地に昔からあるの?」
リリスの問い掛けにエリスは首を横に振った。
「これはたまたま行商人から手に入れたんです。その行商人は大陸のへき地を回って、珍しいものを手に入れてくるんですよ。このお菓子も大陸西方の離島で手に入れたそうです。」
エリスの話を聞きながら、リリスはそこに召喚された日本人の足跡を感じてしまった。と言うのは、生地の外側の隅に焼き印まで押されていたからだ。
こんな事をするのは、この世界の人じゃないわよね。
そう思いながら、リリスはどら焼きをほおばっているニーナに話を振ってみた。
「ニーナ。この黒くて甘いペースト状のものは、ニーナの実家の取引の中でも手に入るの?」
ニーナは口を一杯に膨らませながら首を横に振った。その仕草がクルミをほおばったリスにも似て、小動物っぽく見え、思わずリリスはぷっと吹き出してしまった。
ニーナはエリスからドリンクを貰って飲み、落ち着いたところで口を開いた。
「私の実家は軍の兵糧を扱っているので、大陸中の食料品を見聞きしているけど、これは・・・・・初めてよ。」
「でも気分がほっこりする味よね。」
ニーナの言葉を聞き、リリスは益々異世界人の関与を感じた。
「エリス。このお菓子を一つ持ち帰って良いかしら? 神殿のマキちゃんにあげたいのよ。」
「神殿の祭司様に・・・ですか?」
エリスの言葉にリリスはうんうんと頷いた。
「マキちゃんって珍しいお菓子が好きなのよ。」
マキなら懐かしく思うだろう。
マキの驚く顔が目に浮かぶようだ。
リリスはそう思うとどうしても顔がにやけてくる。
だが、エリスからそのお菓子を受け取ったその時、リリスのカバンの中からピンピンと言う警告音が鳴り響いた。
緊急連絡用の魔道具だ。
サイレントモードにしていたはずなのだが、何時の間にか音が鳴る設定になってしまっていたのだろう。
あれっ?
マキちゃんからだ。
随分タイミングが良いわね。
そう思って魔道具の警告音を切り、魔道具の表示する位置情報を割り出し、リリスはその場に使い魔を召喚させた。
椅子に座りながら、使い魔と五感を共有させると、目の前にマキの顔が見える。周りの様子を窺うと、やはり神殿の中のようだ。
「マキちゃん。どうしたの?」
リリスの問い掛けにマキは神妙な表情で答えた。
「王家からの連絡で、聖剣を持ってアストレア神聖王国に行けって言うのよ。王家主催の祭祀の為に必要らしいんだけど・・・・・」
ああ、その件ね。
「その話は私もメリンダ王女から聞いたわよ。やっぱり心配よねえ。でも容貌や魔力の波動は偽装しているから、マキちゃんの素性はバレないと思うわよ。」
「そうねえ。それだったら良いんだけどね。それで私の身の安全の為に、王家の外戚の上級貴族の養女にするらしいのよ。こんな事までして進める話なのかしら?」
まあ、マキにとっては青天の霹靂だろう。
「それもこれもミラ王国の国益のためだから、受け入れても良いんじゃないの? 一応マキちゃんの身の安全も考えてくれているんだから。」
「そうなのかなあ。」
マキは腑に落ちない様子だ。
その気持ちはリリスにも分かる。
「私もメリンダ王女の使い魔を憑依させて、マキちゃんに同行するから安心して。」
リリスの言葉にマキはう~んと唸って黙り込んだ。
だがその表情は幾分安心しているように見える。
「まあ、いざとなったらアリアにも守ってもらうわね。」
そう言ってマキは安堵の笑顔を見せた。
「出発の日が近付いたら、また連絡するわね。」
マキはリリスに頭を下げ、魔道具の機能を停止させた。
リリスも使い魔の召喚を解除して、椅子の背にもたれ掛かり、ホッとして魔道具を片付けた。
エリス達が問い尋ねるのでリリスは簡略に、マキと共にアストレア神聖王国を再訪する旨を話した。
「アストレア神聖王国って、あまり良いうわさが無いよねえ。」
「王族間の権力争いで何時もごたごたしているって聞いたよ。」
ニーナの言葉は一般的に広く知られている内容だ。
だが大商人にとって情報収集は商売の要である。
恐らくニーナが知る以上に詳しい内容を、彼女の実家は得ているに違いない。
その日の生徒会の雑用を済ませたリリスは、学生寮の事務室に足を運んだ。
受付の事務員から小物の運搬用の小さなマジックポーチを受け取ると、リリスはその中にエリスから貰ったあのどら焼きを入れた。
マキの表情を思い浮かべてほくそ笑むリリスの表情を見て、事務員は少し首を傾げてその様子を見ていた。
この世界には宅配便は無い。
手紙のやり取りは、簡単なものではメッセンジャーと名付けられた使い魔を使うのが一般的だ。
重要な公文書の類となると、小さな荷馬車を使う事もある。
それらは必要に応じて手配されるので、定期的なものではない。
だが魔法学院は普通の貴族のみならず、上級貴族や王族の子女まで在籍している。
それ故に学院側も父兄などに配慮して、小さな荷馬車を毎日王都に送り、数か所の重要拠点を巡回させていた。
用途としては父兄と生徒間の小さな文物や手紙等のやり取りが主で、王城や軍の事務施設や神殿などを回る事になっている。
リリスの受け取ったマジックポーチは小荷物用で、縦横15cmほどの大きさだ。
それでもその内部には、マジックバッグと同様に亜空間が設置されているので、内部を真空に設定すれば生ものでも腐敗しない。
リリスはどら焼きを入れたマジックポーチを事務員に預け、神殿のマキ宛てに送って欲しいと説明した。
マキちゃんの驚く顔が目に浮かぶわ。
直ぐに反応が返ってくるだろうな。
そう思ってにやけながら、リリスは自室に戻っていったのだった。
10
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】
赤い獅子舞のチャァ
ファンタジー
主人公、エリー・ナカムラは、3500年代生まれの元アニオタ。
某アニメの時代になっても全身義体とかが無かった事で、自分で開発する事を決意し、気付くと最恐のマッドになって居た。
全身義体になったお陰で寿命から開放されていた彼女は、ちょっとしたウッカリからその人生を全うしてしまう事と成り、気付くと知らない世界へ転生を果たして居た。
自称神との会話内容憶えてねーけど科学知識とアニメ知識をフルに使って異世界を楽しんじゃえ!
宇宙最恐のマッドが異世界を魔改造!
異世界やり過ぎコメディー!

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。

劣等冒険者の成り上がり無双~現代アイテムで世界を極める~
絢乃
ファンタジー
F級冒険者のルシアスは無能なのでPTを追放されてしまう。
彼は冒険者を引退しようか悩む。
そんな時、ルシアスは道端に落ちていた謎のアイテム拾った。
これがとんでもない能力を秘めたチートアイテムだったため、彼の人生は一変することになる。
これは、別の世界に存在するアイテム(アサルトライフル、洗濯乾燥機、DVDなど)に感動し、駆使しながら成り上がる青年の物語。
努力だけでは届かぬ絶対的な才能の差を、チートアイテムで覆す!

はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる