落ちこぼれ子女の奮闘記

木島廉

文字の大きさ
上 下
194 / 326

久し振りの帰省1

しおりを挟む
今年、魔法学院の生徒には臨時の休暇が与えられた。

期間は1週間で、元々は年度初めの月の翌月に用意されているものなのだが、今年は色々とイベント事が重なり、この時期にずれ込んでしまったのだった。

大半の生徒は帰省するのだが、リリスはその初日を生徒会の配布資料の整理に宛て、翌日から帰省する事にした。
休暇明けに配布予定のパンフレットがあったからだ。
同室のサラも帰省すると言う事で、既に昨日の午前中に実家に向けて出発した。

荷物などの身支度を整え、学生寮の入り口に向かうと、前日に手配しておいた馬車が待っていた。
リリスに向けて笑顔で手を振っているのはメイドのフィナである。

黒いメイド服が良く似合うスレンダーでスタイルの良い美少女だ。リリスよりも2歳年上で、リリスの幼い頃からの世話をしてくれている。
リリスにとっては姉のような存在である。

だが久しぶりに会うフィナは、近付くリリスの姿を見て少し困惑したような表情を見せた。

「お嬢様。お久し振りです。」

そう言ってフィナはリリスの頭の先から足元まで、じっと俯瞰するように見つめた。

「・・・・・なんだか急に大人になられたみたいで、驚きました。」

「それに背も伸びて、私と変わらないじゃないですか。」

そう言えばフィナは私よりも背が高かったわね。

リリスはえへへと照れ笑いをして、フィナに手荷物を引き渡した。

「私だって背は伸びるわよ。」

自分ではそう言いながらも、リリスは自分の肉体の実年齢を思い出した。
時空の歪に巻き込まれて、2年年齢が進んだのだった。
従って、フィナとは2歳の年齢差がある事になっているのだが、実質的には同年齢と言う事になる。

しかもリリスは仮装ダンスパーティー以来、休日にはしっかりとメイクするようにしている。
それは顔の輪郭が以前よりもシャープになり、童顔から卒業したリリスにとっての楽しみでもあった。

元々メイクには習熟していたリリスである。
以前の世界ではコンプレックスであった能面のような顔を、いかに美しく見せるかと悩み、あれこれと試行錯誤していた過去があったからだ。

この世界のメイク道具や化粧品の品質は劣るが、そこは生活魔法やポーション類である程度カバー出来る。
それに気が付いたリリスは休日のたびに、あれこれと試してはルームメイトのサラの評価を仰いでいたのだ。

更にこの日は細身のワンピースを着ていたので、胸の大きさが強調され、ウエストのくびれも良く分かる。

フィナはまるで別人を見るような表情で、リリスを馬車の中に案内した。

馬車の窓越しに警護の私兵が挨拶に来た。馬車の御者を務めるのは何時も通りのダンである。だが馬車を先導する騎乗兵はケインではなく、ムーアと名乗る若い青年であった。

「今年はケインさんじゃないのね。」

何気に話し掛けたリリスの言葉に、フィナは寂しそうな笑顔を見せた。

「ケインさんは今、王国軍に勤務しているんです。武術の腕を認められて、王国軍に正式に入る事が出来たって、本人は喜んでいたんですけど・・・」

ああ、そうなのね。
別れ別れになっちゃったのね。
それはフィナとしても寂しいわよねえ。
そう言えば・・・この二人って、どこまで進展したのかしら?

リリスとしてはフィナとケインの仲が気になるところだが、実家の使用人とは言え直接的には聞き難い。

「ケインさんの様子って気になるわよね。」

遠回しに話し掛けるとフィナは少し明るい表情を見せた。

「時々手紙で私に軍での様子を教えてくれるんです。元気にやっているって・・・」

「そう。それなら良かったわね。」

リリスはそう言いながら、フィナに優し気な視線を送った。
その視線を感じてフィナは照れ笑いを見せた。

まあ、上手くいっているんじゃないの。
安心したわ。

リリスはうふふと笑って車窓の外の景色を眺めた。
大きな城門の脇の通用門から出て、馬車は南東に伸びる街道に入る。
街道に入りしばらく進むと、徐々に緑が増えていく。
爽やかな風と共に、野鳥の声が何処からともなく聞こえてくる。
日差しもそれほどに強くなく、絶好の帰省日和だ。

整備された街道なので、それほどに馬車も揺れない。ミラ王国の役人がしっかりと整備しているようだ。
特注の馬車は車内の内装も豪華で、クッションが幾重にも装着されていて座り心地も良い。
実家のクレメンス領までは6時間ほどの道程である。

フィナと雑談をしながら数時間走ると、リリス達は自領にほど近い関所に到着した。
王国から派遣されている役人による簡単なチェックを受ける事になるのだ。

だが、簡単なチェックを済ましたところで、馬車は関所の中の待機所に誘導された。
馬から降りたダンが馬車の車窓に近付き、リリスに向けて状況を説明した。

「お嬢様。お館様からの伝言です。ここで屋敷への来客の馬車を待つようにと言う事です。」

「来客? 誰よ?」

「さあ、そこまでは分かりません。」

屋敷まで同行させよと言う事なのだろう。
それはそれで構わないのだが・・・。

フィナと雑談しながら20分ほど待って、馬車が急に動き始めた。

「来客の馬車が来られました。こちらが先導します。」

ダンの言葉が終わると馬車はその場に一旦止まった。その横に来客の馬車が横付けしようとしている。
挨拶をしたいのだろう。

だがよく見ると豪華な馬車だ。

これって王族が乗っていそうな馬車じゃないの!
誰が来たのよ?

そう思って車窓から見ていると、横付けした馬車の車窓から見覚えのある女性が笑顔で手を振って来た。

マキちゃんだ!

でも神殿の祭司がどうしてここに?

驚くリリスの顔を車窓越しに眺めながら、マキは大きな声で挨拶をした。

「リリスちゃん。よろしくね。」

「どうしたのよ? どうしてここに居るの?」

リリスの言葉にマキはうふふと笑った。
祭司の衣装が風に吹かれて優雅に翻っている。

「リリスちゃんの実家に呼ばれたのよ。墓所の浄化の為に来て欲しいって、王家を通しての依頼があってね。」

墓所?
開祖の霊廟の事?
でもあそこなら既に浄化された筈よね。

「フィナ。あなたは聞いているの?」

リリスの問い掛けにフィナは首を横に振った。
知らないようだ。

まあ、突然の依頼だったのかも知れないわね。

そう思ってリリスはマキに手を振り、よろしくねと言いながらダンに、前に進むように指示をした。
リリスを乗せた馬車はゆっくりと関所を離れ、再び街道を走り始めた。
その後ろにマキを乗せた馬車も付いてくる。
マキの乗って来た馬車の先導をしていた騎乗兵がムーアと並走し、そのままクレメンス領に向かって行く。

1時間ほど走って馬車はリリスの実家の敷地に入っていった。
屋敷で出迎えた執事と挨拶をし、リリスはマキと共に屋敷のゲストルームに向かった。

「広くて大きなお屋敷ねえ。流石は貴族の娘だわね。」

屋敷のところどころにある調度品をじろじろと見つめながら、マキは感嘆の声をあげていた。

「マキちゃん。地方は土地が安くて広いのよ。王都じゃこんなに広い屋敷は建てられないからね。」

「うんうん。良く分かるわ。私も貴族の家で育てられたから・・・・・」

ああ、そうだったわね。
マキちゃんはこの世界に転移して、ビストリア公国の貴族に育てられたんだったわね。

ゲストルームに入り、マキの荷物が運び込まれてきたのと同時に、リリスの両親が顔を出した。
マキに招聘に応じてくれた礼を伝えた後に、両親はリリスに満面の笑みを送って来た。

「リリス。元気だったかい?」

父親のドナルドはそう言いながらもリリスの頭の上に目を向けた。

「随分背が伸びたね。まあ成長期だから、半年や1年会わなかっただけでも、変わってしまう事はあるんだろうね。」

ドナルドの言葉に母親のマリアもうんうんと頷いた。

「顔つきまで大人びて来たわね。でも喜ばしい事だわ。」

そう言ってマリアはリリスを軽く抱きしめた。
母親の香水の香りが懐かしく感じられ、リリスも実家に帰って来た実感がこみ上げて来た。

「それで、マキちゃんを呼んだのはどうしてなの? 墓所の浄化って聞いたけど・・・」

リリスの言葉にドナルドが説明を始めた。

「リリスも知らないだろうな。うちの領地の北の外れに古くからの墓所があるんだよ。そこにアンデッド系の魔物が大量に棲み付いて、領民も困っているそうだ。それで王家に相談したところ、メリンダ王女様からの進言でこのマキさんを紹介して貰ったんだよ。」

ああ、メルのお勧めだったのね。
それなら納得だわ。

「墓所までの道のりはユリアス様が使い魔の姿で案内してくれるそうだ。明日の午前中なんだが、リリスも付いて行くかい?」

ドナルドの言葉にリリスはうんと頷いた。
母親のマリアはアンデッドが嫌いなので、付いて行かないと言う。

「でもどうしてユリアス様は使い魔の姿で来るの?」

「それはねえ。大規模な浄化の際に、自分まで巻き込まれて浄化されたら困るって言っていたよ。」

まあ、心配性なリッチね。

ドナルドの言葉にマキはふふふと笑った。

「私だって、浄化の対象は選別しますよ。」

そうそう。
マキちゃんってそう言うスキルの持ち主だったわよね。
その辺りはユリアス様も知らないのだろうなあ。

「それでマキちゃんはユリアス様を知っているの?」

「ええ、メリンダ王女様から色々と聞きました。クレメンス家のご先祖様なんですよね?」

「そうなのよ。開祖の従兄弟に当たる方なのよ。」

リリスの言葉にマキはうんうんと頷いた。
メリンダ王女からそれなりには教えてもらったようだ。

リリスと両親はゲストルームを離れ、リビングで寛ぎながら談笑した。
リリスの魔法学院での生活や学校行事など、話し始めるとキリが無いほどに話題はある。
時空の歪の件などは話す必要も無いが、他愛もない話題にもその都度反応し笑ってくれる両親に、リリスは心から感謝した。

剣術の訓練から戻って来た弟のアレンを含めて、家族揃っての談笑は夕食を挟み、夜遅くまで続いた。

その後、寝支度をする為に自室に戻ったリリスは、ふと気になってメイドのフィナを呼び出した。
それはちょっとしたリリスの悪戯心である。

「お嬢様。ご用事ですか?」

そう言いながらリリスの部屋に入って来たフィナに向けて、リリスは即座に邪眼を放った。
その途端にフィナの視点が定まらなくなり、意識も定まらずその場でふらふらと揺れながら立ち尽くしている。

だって、気になるわよね。

そう心の中で呟きながら、リリスはフィナを誘導して椅子に座らせた。
呆然としているフィナに近付き、リリスは優しく言葉を掛けた。

「ねえ、フィナ。ケインとは上手く行っているの?」

リリスの言葉にフィナは訥々と話し始めた。

「・・・はい、お嬢様。ケインさんは10日に一度は手紙を寄こしてくれるって、私を抱きしめながら約束してくれたんです。」

ああ、そうなのね。
心配する事も無かったわね。

まあ、これ以上の事を聞くのも野暮だしねえ。
何だか飽きちゃったわ。

聞く気を失ってしまったリリスは、安心してフィナの傍を離れた。
しばらくして邪眼の効果が切れ、フィナは意識を取り戻すと、パンパンと軽く自分の頬を両手で叩いた。

「私って何をしていたのかしら? お嬢様、ご用事は・・・・」

「ああ、もう済んだわよ。ありがとう。戻って良いわよ。」

そう言いながらリリスはニヤッと笑った。
リリスの言葉に嘘は無い。
フィナとケインの仲を確認すると言うリリスの用事は既に済んでいたからだ。

リリスの言葉にフィナは首を傾げながら、そのまま部屋の外に出て行った。
その様子を見ながらリリスは、こみ上げてくる笑いを堪えていたのだった。





翌朝。

屋敷の前に馬車が用意され、朝食を済ませたドナルドとリリス、マキが出掛ける支度をしていた。
その傍に現れたのが、全身紫のガーゴイル、即ちユリアスの使い魔である。

ユリアスはマキに挨拶をした後、リリスに話し掛けて来た。

「リリス、久し振りだな。若干見た目が変わったようだが・・・・・」

「まあ、成長期ですからね。」

「それだけでは無さそうだと思うのだが、それについては後で話し合おう。」

含みを持たせた言い方である。リリスは少し気になったのだが、ハイキング気分のドナルドに急かされて馬車に乗り込んだ。
ユリアスが使い魔の状態なので馬車の中は余裕である。ゆったりとソファに背を持たれさせ、リリスとドナルドは寛いでいた。
だがユリアスはマキに墓所の状況を説明し、マキも熱心に聞き返していた。

しばらくしてリリスは眠くなってきて、うとうとし始めた。

そのリリスの脳内に突然念話が届いた。

(リリス。眠ったままの状態で聞いてくれ。)

念話の相手はユリアスだ。

内密の話だと言う事ね。

リリスはそう理解して念話を返す。

(どうしたんですか?)

(どうしたもこうしたも聞きたいのは儂の方だよ。まあ、亜神どもから大体の事は聞いたのだがな。)

亜神達から聞いたって、時空の歪の事?

(時空の歪に巻き込まれたそうじゃないか。お前の時間軸が2年も進んでしまったって聞いたぞ。)

う~ん。
チャーリーから聞いたのかしら?

リリスは事の次第を簡略に説明した。だがそれはユリアスが亜神達から聞いた内容とほぼ同一だった。

(時空の歪の発生については儂も探知していたのだ。賢者ドルネア様の残してくれた研究施設に、それを探知する設備があったのでな。)

(そんなものがあるんですか?)

リリスの驚きの念話にユリアスはふふふと含み笑いを返した。

(ドルネア様の研究範囲は驚くほどに幅広く深い。レミア族は土魔法にだけ特化した種族だったが、ドルネア様は空間魔法に至るまで研究を進めていたようだ。)

(そうだったんですか。でも私の周辺で探知した時は驚いたでしょうね。)

(うむ。当初は全体的に時間軸が1年ずれた。その直後に修正されてお前の時間軸だけが2年進んでしまった。そこまでは把握出来ている。)

ユリアスの指摘にリリスは驚いた。そこまで把握していたのかと思うと、ドルネアの研究施設が如何に優秀なものだったかが良く分かる。

(2年も老けちゃったんだね。)

(その、老けたって言う表現は止めてくださいね。気にしているんですから!)

リリスの強めの念話にユリアスはごほんと咳払いをした。

(まあ、気を病むな。)

それが余計なお世話だと言ってるのよね。

気分を害したリリスを宥めながらユリアスはドナルドに話し掛けた。

「もう直ぐだな。かなり近づいて来たぞ。」

「ええ、そうですね。でもこれから向かう墓所って何時頃出来たものなんですか? かなり古いものだとは聞いていますが・・・」

ドナルドの問い掛けにユリアスはう~んと唸った。

「儂やグレナドが生きていた頃には既にあったからな。300年ほど前のものではないかと思うのだ。」

そのユリアスの言葉をかき消すように、ギャーッと言う悲鳴が複数聞こえて来た。
それと共に邪悪な精神波が伝わってきて、鳥肌が立ち頭が痛くなってきた。

これは恐らくレイスの叫ぶ声だ。

昼間から死霊の悲鳴が聞こえてくるなんて、アンデッドが相当溢れかえっているのね。

車窓から見えるのどかな風景を見ながら、リリスは改めて気持ちを引き締めたのだった。





しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。 広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。 ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。 彼の名はレッド=カーマイン。 最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。 ※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

我が家に子犬がやって来た!

もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。 アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。 だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。 この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。 ※全102話で完結済。 ★『小説家になろう』でも読めます★

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する

さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。 出来損ないと家族から追い出された。 唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。 これからはひとりで生きていかなくては。 そんな少女も実は、、、 1人の方が気楽に出来るしラッキー これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

はぁ?とりあえず寝てていい?

夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。 ※第二章は全体的に説明回が多いです。 <<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>

前世の幸福ポイントを使用してチート冒険者やってます。

サツキ コウ
ファンタジー
俗に言う異世界転生物。 人生の幸福ポイントを人一倍残した状態で不慮の死を遂げた主人公が、 前世のポイントを使ってチート化! 新たな人生では柵に囚われない為に一流の冒険者を目指す。

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

処理中です...