落ちこぼれ子女の奮闘記

木島廉

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風の女神1

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リースの地下神殿のダンジョン。

その最下層でリリス達の目の前に黒い人影が現れた。
実体化してもなお黒い様相だ。

ゴスロリのドレスを着た少女が近付いてくる。

それにしても何故ゴスロリなのだろうか?

リリスの疑問を他所に、少女はうふふと笑いながら口を開いた。

「お邪魔だったかしら?」

「邪魔よ!」

即座に反応したのはユリアだ。

「まあ、そう言わないでよ。私も頼まれ事があって来たんだから・・・」

頼まれ事って何だろう?

リリスは訝し気にウィンディを見つめた。
風の亜神の本体のかけら。
風来坊と言う言葉が実体化したように、どこからともなく現われ、どこかに消えていく。
まるで風そのものだが、決して爽やかな風ではない。

ウィンディはリリスに近付こうとしたのだが、ふとイライザに目を止めた。

「あらっ? あんたはもしかしてイシュタルトの民なの?」

声を掛けられたイライザは少し驚いて小さく頷いた。

「そうなのね。それなら風の女神を信奉する民なのね。感謝しなさい。風の女神さまがこうしてやって来たんだからね。」

随分押しつけがましい女神である。
女神と言うには雰囲気が違うと思うのだが・・・。

イライザは苦笑いを浮かべながら口を開いた。

「私の国の風の女神の神殿にある女神様の像とは・・・少しイメージが違うんですけど。」

「イメージが違うってこの服の事?」

そう言いながらウィンディはその場で軽くターンし、ゴスロリの黒いドレスの裾をひらひらと揺らしてみた。

「いえ、そのドレスは凄く可愛くて、私も着てみたいなあと思うんですけど・・・」

ええっ?
イライザってそれ本気で言ってるの?

そう思ってイライザの目を見ると、若干ウルウルしていて本気モードが読み取れる。

「だったら何が気になるの?」

「それはその・・・・。女神様の像の顔とかなり違う様に思うので。」

それって職人がイメージで造ったからじゃないの。
リリスはそう思ったのだが、ウィンディの言葉はリリスの予想とは大きくかけ離れていた。

「ああ、あの女神像の顔はアリサのものよ。500年ほど前、私と懇意にしていたイシュタルトの民でね。」

「出会ったのは彼女が20歳の頃よ。略してアリサって誰もが呼んでいたけど妙に長い名前だったわ。」

「確か・・・ヒョードーアリサだったっけな。」

うっ!
ヒョードーってもしかして・・・『兵藤』じゃないの?
それって転移者って事?

リリスの疑念が深まる中、ウィンディはその当時の話を始めた。



*****************************


時を遡る事500年前。

イシュタルト公国。

まだイシュタルト公が建国してから数十年ほどしか経過していない頃である。
治世は開祖の息子イシュタルト二世の統治下で、周辺の国々からの武力的な圧力にも晒され、決して安泰な国情ではなかった。
だがそれでも山と森林に囲まれた高原に暮らすイシュタルトの民は、基本的に陽気な人々であり、豊かさを求める事も無く質素に暮らしていた。

広い高原の外れの街チプラに一軒の料理屋があった。フルレと言う名のこの料理屋は老夫婦が営む店であり、住み込みの店員としてアリサが働いている。
アリサの朝は早い。
日の出と共に起き、身支度を済ませると二階の部屋から階下の店に入り、テーブルの上に並んだ弁当を大きなバスケットに詰めていく。
この弁当は店主のサイラスが早朝から仕込んだものだ。

「サイラスさん。朝早くからお疲れ様ですね。」

アリサが声を掛けると厨房の奥から白髪頭の小柄な老人が顔を出し、『おはよう』と言いながら笑顔を振り向けた。
その容貌は好々爺そのものである。
二階からサイラスの夫人が降りて来て、挨拶を交わしながら一緒に弁当を詰めていく。
20個ほどの弁当を大きなバスケットに入れると、アリサは白いエプロンを腰に巻き、店の入り口から外に出た。

高原の朝は空気が清涼で身が引き締まる。
朝日が山々を照らし、霧が山裾に立ち込めてキラキラと光っているのが実に美しい光景だ。

アリサが肩に抱えているのは宅配の弁当である。
店と契約している農家に一軒一軒アリサが配るのが朝の日課になって久しい。
だが元々弁当の宅配などと言う商売はこのイシュタルトには無かった。
アリサが思いつき、サイラス夫妻に申し出て始めたのだ。

その根底にあるのはアリサの前世界での記憶である。

田舎の畑の畦道。
土や作物の匂いが周囲から漂ってくる。それは自然からの挨拶のようなものだ。
のどかな景色の中を黒いゴスロリの衣装に身を包み、エプロンを着け、大きなバスケットを肩から担いだ少女が歩いている。
その光景は何処か異様だ。
だがこの世界にそぐわないのも無理もない。
元々この世界の住民では無かったのだから。

葉野菜が畑を覆い尽くすほどに育っているのを見ながら、アリサは楽し気に道を歩き続けた。

こんなふうに日々を楽しく暮らせるようになるまでに彼女は半年を費やした。

半年前。
アリサは突然イシュタルト公国の神殿に召喚されたのだ。
それはアリサにとっても青天の霹靂であった事は言うまでもない。

その直前まで、ゴスロリの衣装を着てコスプレのイベントに参加していたのだから。
その合間に一人で控室で化粧を直していた時、突然足元に魔方陣が現われて、吸い込まれるように消えていったのを見た者も居ない。
現場では失踪騒ぎになっていた事だろう。

アリサが召喚された神殿の広間には、神官と召喚術者が数名、その奥にはこの国の統治者イシュタルト二世が座っていた。
召喚は無事に完了し、法衣を着た召喚術師がアリサを取り囲む中、白いローブを着た神官が近付いて来た。

突然の事に怯えるアリサの額に手をかざし、神官が意味不明の呪文を唱えると、アリサの頭上に半透明のパネルのようなものが浮かび上がった。

おおっ!と声をあげる召喚術師達ではあったが、その次の瞬間、その声が落胆の声に変わっていく。

神官は奥に座っていた統治者の傍に片膝をついて身を屈め、言い難そうに口を開いた。

「大公様。申し訳ございません。失敗です。」

神官の言葉にイシュタルト二世は首を傾げた。

「何故だ? 正常に召喚されたではないか。」

「いえ。召喚自体は成功しましたが、我々が今求めている勇者のステータスにはほど遠いものでして・・・」

言葉尻を濁す神官にイシュタルト二世もう~んと唸って考え込んだ。

その間、アリサは不安と恐怖に駆られて、精神的にも追い込まれていた。
更に召喚の影響で体力が削がれて、立ち上がる事すら出来ない状態だった。

アリサの処遇が決まったのはその翌日で、イシュタルト公国の外れの街チプラに放逐となってしまったのだ。
アリサにしてみれば迷惑な話である。

数日間泣き暮らしたアリサではあったが、チプラの人々の優しさに触れて、彼女は立ち直った。

身内もほとんどなく、都会で一人暮らしをしていたアリサにとって、この世界は実に不便である。コンビニも無ければネットも無い。
スマホは身につけていたが早々とバッテリーが無くなってしまった。
勿論つながる筈も無いのだが。

だがそれと引き換えに、アリサは魔法を手に入れた。
異世界物のラノベを良く読んでいたアリサにとって、これは彼女の気持ちを大きく高揚させる状況である。
魔法を使えると言う事がアリサの生きる活力を生み出し、気持ちを前向きにさせたのだ。

あの頃は辛かったなあ。

半年前の事を思い出しながら、アリサは畑の畦道を歩き続けた。

店の近隣の商店などにはサイラス夫人が今頃宅配をしている筈だ。
アリサは農家への宅配を担当している。

アリサは一軒一軒農家を訪ね、挨拶を交わしながら弁当を届けた。

純朴な農家の人々の笑顔に心が癒される。
それはアリサにとっても生きる活力の素だ。

半分ほど配り終えた後、アリサは畦道の途中にあるベンチに腰掛けて休憩を取った。
雨宿り用の粗末な屋根がベンチの上に掛けられている。その屋根の隙間から差し込む日差しが柔らく温かい。

アリサはふと思いついたように自分のステータスを開いてみた。



**************

アリサ(兵藤?)

種族:人族 レベル19

年齢:19

体力:1000
魔力:2500

属性:風・火

魔法:エアカッター    レベル5

   エアストーム    レベル5

   ファイヤーボール  レベル5

   ファイヤーボルト  レベル3
   


    風神の止まり木


 
スキル:鑑定 レベル2

    探知 レベル2

    毒耐性 レベル2     


**************


普通にこの世界で生活する分には充分なステータスだ。
ダンジョンの浅い階層なら単独でも通じる魔法とスキルを持っている。

だが勇者のレベルでない事は明らかだ。
イシュタルト二世が望むようなレベルにはほど遠い。

自分勝手なんだから!

思い起こすとつい腹が立つ。
不安定な国境の情勢を考えると、勇者召喚に頼る為政者の気持ちも分からないではないのだが。
怒りを抑えてアリサはステータスを閉じ、手のひらに小さな火球を生じさせた。

赤々と燃える火球。

その火球を見つめていると、魔法が使える自分につい酔いしれてしまう。

気持ちを落ち着かせてそれを消すと、次にアリサは手のひらに半透明の弓型の刃を幾つも生じさせた。

そのエアカッターをエアストームで包み込み、アリサは斜め上空にポイっと投げつけた。エアストームの生み出す渦巻き状の気流に乗って、エアカッターはそのスピードが何倍にも増幅され、一気に真っ青な空を駆け抜けた。

その先に飛んでいたものは2羽の野鳥である。
あらかじめ座っていた時点で上空をくまなく探知していたのだ。

アリサから野鳥までそれなりに距離はある。
普通ならエアカッターが拡散してしまって的に当たらない距離だ。
だがエアストームで拡散を適宜に制御され、ミサイルのように飛んでくるエアカッターの群れに切り刻まれて、野鳥はあえなく地面に落ちて来た。
この滋養に富んだ野鳥は次に訪れる農家への手土産である。

少し歩いて野鳥を確保し、足をくくってバスケットの端に吊り下げる。
その動作はあまり慣れていない事もあってたどたどしい。
更にはその野鳥を食肉として捌く事すらろくに出来ないアリサだ。
だがそれでもアリサにしてみれば、野鳥を捕らえるなどと言う経験が元の世界では皆無であった。
そんな事を教えてくれたのも、これから訪れる農家のハーグのお陰である。

畑の畦道を歩き、アリサは一際大きな農家を訪れた。

住人のハーグは周辺の農家の取り纏め役であり、元の世界の庄屋のようなものだ。
広い庭の中に入ると屋敷の手前に幾つもの小屋があり、農機具や収穫物が保管されている。
その様子は元の世界の農家と変わりはない。
小屋で農機具の補修をしている初老の男性と目が合った。
ハーグだ。
彼はニコッと笑い、立ち上がってアリサに近付いて来た。
アリサは挨拶を交わし、運んできた弁当と二羽の野鳥をハーグに手渡した。

「悪いねえアリサ。この野鳥は素早い上に弓矢の届かない高度を飛ぶから、儂らでも仕留めるのが難しいんだよ。」

「風魔法の使い方に習熟してきたようだね。」

そう言って弁当の代金を手渡すハーグに、アリサは嬉しそうに頷いた。

「ハーグさんが教えてくれたおかげですよ。私も最初は魔力の操作そのものが上手く出来なかったですからね。」

この世界で生まれ育った者は、自分の身体の中に流れる魔力と向き合う時間が人生そのものだ。
だがアリサのような転移者にとっては全てが初めての体験である。
それを上手く熟せるようになるには当然時間も掛かるのだが、意外にもアリサはその習熟にそれほど時間が掛からなかった。
その辺りは転移者特有のチートなのかも知れない。
アリサがそう思ったのは自分の言語能力と識字能力である。
始めて見る字が読めた。
更には元の世界とは明らかに異なる言語を話し、聞いて理解出来ている。
それ自体がチートだとアリサは思っていた。

「アリサは呑み込みが早いからね。少しのヒントでも上手く活用しているんだと思うよ。」

ハーグの言葉にアリサは笑顔で礼を告げ、次の配達先に向かおうとした。
アリサがハーグの家の庭から出ようとした時、ハーグは思い出したように背後から声を掛けた。

「アリサ。街の外れにある神殿の遺跡の周囲で陥没があったようだ。クリルの家はあの近くだったから、配達の際には近づかないようにね。」

「はい。分かりました。ありがとう、ハーグさん。」

アリサは再度礼を告げ、次の配達先の農家に向かった。

幾つかの農家を回って最後に向かうのがクリルと言う老婆の住む農家である。
それは街の外れの小高い丘のふもとにあって、その近くには古びて朽ちそうな神殿の遺跡があった。
何時頃に建てられたものかは全く分からない。
そもそも神殿なのか否かも分からないのだが、その外見で何となくそう呼ばれているだけだ。

クリル婆さんに弁当を配達し終えて帰路に就く。
その途中でその神殿の遺跡の前を通り過ぎようとした時、アリサは急に足が止まってしまった。

自分の意志とは関係なく、身体がその神殿の遺跡の方に引き寄せられていく。
叫ぼうと思っても声が出ない。

たどたどしい足取りで神殿の遺跡に近付くと、その傍らの地面が少し陥没している。
その場所に立った途端に足元に魔方陣が現われ、吸い込まれるようにアリサは転移されてしまった。

朦朧とした意識から立ち直り、ふと気が付くとアリサは石造りの広間の中に居た。
恐らく地下なのだろう。
石造りの壁には苔が蒸し、天井から時折水滴が落ちてくる。
空気がひんやりとしていて吐く息が白い。

地下ではあるが壁全体がうっすらと仄かに光り、その全体像がぼんやりと見えている。
その広間の奥の方に半透明の大きなクリスタルの円柱が立っていた。

直径は2mほどで高さは3m以上あるだろう。

ここは何処なんだろう?

そう思いながらもそのクリスタルの円柱に近付いたアリサは、そのクリスタルの中に人影を見つけた。
少女だ。
薄いブルーのローブを纏った少女が閉じ込められている。
ハッと声をあげてアリサは後ろに引き下がった。

魔物?
吸血鬼?

近付かない方が良い。
そう思ったアリサだったが、彼女の脳裏には突然言葉が浮かんできた。

『怖がらなくて良い。あなたに危害は加えない。むしろあなたは私にとって大事な人。』

その言葉と共に、暖かい波動が伝わって来た。

どうすれば良いの?

そう思ったアリサの脳裏に再び言葉が浮かび上がる。

『あなたの魔力を少し流して欲しい。あなたの魔力でなければならないの。』

その言葉と同時にアリサの手が前に突き出された。それはアリサの意志ではない。操られているように手が動く。
アリサの足が無意識にクリスタルの前まで進み、手がクリスタルにしっかりと触れた。

その途端にアリサの手から魔力がクリスタルの中にぐっと吸い込まれた。
アリサの持つ魔力量の半分ほどだろうか。

少しじゃ無いじゃん!

急にそれだけの魔力を吸い上げられ、アリサは眩暈を感じ、額に冷や汗を滲ませた。
だが不思議に恐怖心は無い。

『ありがとう。少し下がって。』

アリサはクリスタルから少し後ろに下がった。だがそれも自分の意志で動いたのではない。足が勝手に後ろに引いたのだった。

クリスタルが霧のように消えていく。
その中から色白で小柄な少女が現われた。
年齢は良く分からない。
端正な顔立ちでカッと開いた彼女の大きな瞳は、纏っているローブと同じで薄いブルーだ。

ニヤッと笑いながら、少女はアリサに近付いて来たのだった。














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