33 / 323
仮装ダンスパーティー3
しおりを挟む
マリアナ王女はタミアと対峙していた。
「カサンドラ=エル=シヴァ・・・・・神話の存在ですか。そんなものが目の前に居るなんて。」
「本体じゃないけどね。かけらよ、かけら。」
タミアはそう言いながらハハハと笑った。
「それでもとてつもない力を持っているのね。無条件で母国に迎えたいほどだわ。」
王女の気持ちも分かる。タミアの力を味方に付ければこの大陸の軍事情勢そのものが変わるかも知れない。そう考えるのも無理のない話だ。
「あたしは気紛れに動いているだけだから、この世界の人族や獣人達の営みに関心は無いわよ。今回はリリスや王女を助ける事になったけど、それも気紛れだし、あんた達から見れば単なる偶然だからね。」
タミアも王女の抱いた思いを理解したようだ。
まるで予防線を張るような言い回しをした上で、タミアはリリスの顔をじっと見た。
「リリス。何だったら王女の記憶を消しちゃおうか? 何もなかった事にしようと思えば出来るわよ。」
「待って! それは止めて!」
王女は咄嗟に叫んだ。
「私もこの場での事は内密にするわよ。誓うわ。それに私の命の恩人の顔を忘れたくは無いのよ。」
王女の言葉にリリスもうんうんとうなづいた。
「そう言えばあの法服の男に心当たりはあるのですか?」
「そうね。ドルキアの王族の支配に不満を持つ貴族の一派も居るのよ。その手先だと思うわ。それにしてもロイヤルガードの気配が消えてしまったので、あの男の言うようにやられてしまったのかも知れないわね。」
そう言いながら、王女は沈鬱な表情になってうつむいてしまった。
「マリアナ様が助かった事で、ロイヤルガード達も報われますよ。」
「ありがとう、リリスさん。それにしてもあなたは土壁のように意志が固いのね。」
どうしてそう言う形容になるの?
不満を隠してリリスは王女に尋ねた。
「ところでここは何処なんですか?」
リリスの言葉に王女はふっと周りを見回して軽くうなづいた。
「ここはドルキアの地方都市、リースの遺跡の最深部でしょうね。私も見覚えがあるから・・・」
「50年前に発掘された神殿の遺跡で、ここはその最深部の第5階層。地上からは100mほどの深さよ。」
「この神殿が建てられたのはおよそ1000年前で、その当時はこの地にドルキア帝国が栄えていたの。今のドルキア王国の3倍もある領土で、南部のチラや東部のヌヴァクを含む領土だったと聞いているわ。」
王女は遠くを見つめるような仕草をした。過去に栄えた大きな帝国の末裔としての自負もあるのだろう。ちなみにチラやヌヴァクは現在では小国として独立している。
「立派な地下神殿なのだけれど、盗掘の跡も無く、遺物が全く発掘されなかったらしいわ。それで長く放置されているのよね。」
「ほう。」
王女の言葉にタミアが口を挟んだ。
「遺物が無い・・・。それならこの微かな気配は何かしらね。リリス、あんたも感じるでしょ? 上位の魔物並みの探知力を持っているのだから。」
「魔物にしないでってば!」
反撃しつつリリスは探知してみた。
この大きなフロアの奥に微かな生命反応がある。これは何だろうか?
リリスはフロアの奥に歩み寄り、思い当たる壁の一部分を軽く撫で始めた。
生命反応だと思ったが、人間の物ではなさそうだ。魔物?
思い当たる部分にふっと魔力を流してみた。
その途端に壁の一部が青く光り、その部分が奥に引き込まれるように消えてしまった。その中から何かが前方にゆっくりとスライドして出てくる。青白く光る棺のような物体。ふと気に成って触れようとしたその時、タミアの叫び声が聞こえた。
「待って! リリス! それに触れては駄目!」
リリスは触れそうになった手をその寸前で引き止めた。だがリリスの手と青白い物体の間の10cmほどの間隙を、火花のように魔力が走った。いや、魔力を吸い込まれてしまったと言った方が良い。
青白い棺のようなものがスッと開き、その中から白い人影が出てきた。
えっ?
少女だ。
しかもタミアに少し似ている。
「あ~あ。余計な奴を起こしちゃったかあ。」
タミアの嘆き声が聞こえてきた。
青いドレスを着た色白の少女は周囲を見回して、リリスに話し掛けてきた。
「私を起こしたのはあなたね? でもどうしてあなたの魔力で起こされたのかしら? 私はまだ眠っている筈だったのに。」
「私はリリス。あなたは?」
リリスの問い掛けに、少女はその青い瞳をリリスに向けた。その動きに伴って淡いブルーの髪がふわっとたなびいた。
「私は・・・識別コードはユリアよ。」
うん?
識別コード?
疑問を抱くリリスにタミアが話し掛けてきた。
「そいつもかけらなのよ。」
えっと驚いたのはそれを聞いたリリスと王女だけではなかった。
ユリアが驚きの表情でタミアを見つめた。
「どうしてあなたが此処に居るのよ。あと5000年は眠っている筈なのに・・・」
「それはねえ。」
そう言いながらタミアはリリスの方に目を向けた。
「あたしもこの娘に起こされちゃったのよ。リリスの魔力って目覚ましの栄養ドリンクみたいだからね。」
栄養ドリンクってこの世界の言葉じゃないわよね。
私の記憶領域からの参照でしょうけど、人の魔力を『眠●打破』みたいに言わないでよね。
リリスの思いに解析スキルが反応した。
『栄養ドリンクなら作れますよ。』
余計な事を言わないで!
話が混乱するだけだからね!
「この少女もタミアの仲間なの?」
王女の問い掛けにタミアは少し顔をしかめた。
「仲間じゃないわよ、たまに敵対する事も有るからね。」
「ユリアの本体はアクア=エル=リヴァイタル。水を司る亜神よ。」
ええっ!
また神話の登場人物なの?
驚くリリスの顔をユリアはじっと見つめた。
「それにしても珍しいわね。人族で毒持ちなんて。すでに毒腺の疑似形態まで芽生えているし・・・。魔物に取り込まれちゃったのかしら?」
「いやいや、その子が魔物を取り込んだのよ。」
「ええっ!そうなの? 初めて見る人族ね。」
ちょっと待って!
私をネタにして亜神のかけら同士で盛り上がらないでよ。
人を何だと思っているのよ。
憤慨するリリスの肩を王女がポンと叩いた。
「リリスさん。私は秘密を守るからね。安心して。」
止めてよお!
王女様までそんな深刻な表情で何を言っているのよ!
リリスの思いを他所にユリアとタミアは話を続けた。
「それでタミア。あなたは何をしているの?」
「あたしは今はダンジョンマスターだよ。暇つぶしには最適なのよね。」
「ダンジョンマスターがこんなところに居て良いの?」
「構わないわよ。あたしもうちのダンジョンコアものんびりしたい性格だからね。働きたい時に働いているだけよ。」
聞こえは良いけど怠け者って事じゃないの。
だがタミアの言葉にユリアは関心を持った様子だ。
「ダンジョンマスターかあ。それも面白いかもね。このまま再度眠りに就くのも芸が無いし、私もやってみようかしら。」
ええっ!
そんな事をして良いの?
「どのみちここは私の本体を祀っていた地下神殿だからね。」
そう言いながらユリアは王女の方に目を向けた。
「この土地の所有者はあなたの一族ね。ここをダンジョンにしちゃっても良い?」
突然話を振られた王女はうんうんと激しくうなづいた。
「勿論です!ダンジョンにして下さるなら、この土地も大きく繁栄します。人も物資もお金も集まり、王国の財政も潤いますから。」
あらあら。
王女様が喰い付いてきちゃったわ。
「でもダンジョンコアはどうするの?」
タミアの疑問ももっともだ。
「そんなものはどこかから持ってくるわよ。」
そんな事が出来るの?
ダンジョンコアって持ち出し可能だっけ?
神話的なギャグじゃないでしょうね。
「まあ、私に任せて頂戴。悪いようにはしないわよ。」
そう言いながらユリアは壁の奥に向かって行った。その後姿にタミアが声を掛けた。
「じゃあまたね。」
ユリアが振り返ってふっとため息をついた。
「そうね。5000年後にまた付き合ってあげるわよ。私はあなたの抑えが効かなくなった時の制御役だからね。」
「その時はよろしくね。」
その言葉を聞きユリアはくるりと向きを変え、後姿で手をひらひらと振りながら奥の壁の方向に消えていった。
「信じられない出来事ばかりね。でもここがダンジョンになったら大きな街が出来るわよ。」
王女が嬉しそうに呟いた。それを耳にしたタミアがニヤッと笑った。
「ここがダンジョンになるのなら、『リリスのダンジョン』って名前でどうかな?」
何を言ってるのよ!
「そう言えばこのリースの街は帝国時代にはリーリスと呼ばれていましたね。リリスでも通じますよ。古くから住んでいる人には違和感が無いと思うわ。」
「もういい加減にして~!」
頭を抱えたリリスの叫び声が何時までも地下神殿に響き渡っていた。
「カサンドラ=エル=シヴァ・・・・・神話の存在ですか。そんなものが目の前に居るなんて。」
「本体じゃないけどね。かけらよ、かけら。」
タミアはそう言いながらハハハと笑った。
「それでもとてつもない力を持っているのね。無条件で母国に迎えたいほどだわ。」
王女の気持ちも分かる。タミアの力を味方に付ければこの大陸の軍事情勢そのものが変わるかも知れない。そう考えるのも無理のない話だ。
「あたしは気紛れに動いているだけだから、この世界の人族や獣人達の営みに関心は無いわよ。今回はリリスや王女を助ける事になったけど、それも気紛れだし、あんた達から見れば単なる偶然だからね。」
タミアも王女の抱いた思いを理解したようだ。
まるで予防線を張るような言い回しをした上で、タミアはリリスの顔をじっと見た。
「リリス。何だったら王女の記憶を消しちゃおうか? 何もなかった事にしようと思えば出来るわよ。」
「待って! それは止めて!」
王女は咄嗟に叫んだ。
「私もこの場での事は内密にするわよ。誓うわ。それに私の命の恩人の顔を忘れたくは無いのよ。」
王女の言葉にリリスもうんうんとうなづいた。
「そう言えばあの法服の男に心当たりはあるのですか?」
「そうね。ドルキアの王族の支配に不満を持つ貴族の一派も居るのよ。その手先だと思うわ。それにしてもロイヤルガードの気配が消えてしまったので、あの男の言うようにやられてしまったのかも知れないわね。」
そう言いながら、王女は沈鬱な表情になってうつむいてしまった。
「マリアナ様が助かった事で、ロイヤルガード達も報われますよ。」
「ありがとう、リリスさん。それにしてもあなたは土壁のように意志が固いのね。」
どうしてそう言う形容になるの?
不満を隠してリリスは王女に尋ねた。
「ところでここは何処なんですか?」
リリスの言葉に王女はふっと周りを見回して軽くうなづいた。
「ここはドルキアの地方都市、リースの遺跡の最深部でしょうね。私も見覚えがあるから・・・」
「50年前に発掘された神殿の遺跡で、ここはその最深部の第5階層。地上からは100mほどの深さよ。」
「この神殿が建てられたのはおよそ1000年前で、その当時はこの地にドルキア帝国が栄えていたの。今のドルキア王国の3倍もある領土で、南部のチラや東部のヌヴァクを含む領土だったと聞いているわ。」
王女は遠くを見つめるような仕草をした。過去に栄えた大きな帝国の末裔としての自負もあるのだろう。ちなみにチラやヌヴァクは現在では小国として独立している。
「立派な地下神殿なのだけれど、盗掘の跡も無く、遺物が全く発掘されなかったらしいわ。それで長く放置されているのよね。」
「ほう。」
王女の言葉にタミアが口を挟んだ。
「遺物が無い・・・。それならこの微かな気配は何かしらね。リリス、あんたも感じるでしょ? 上位の魔物並みの探知力を持っているのだから。」
「魔物にしないでってば!」
反撃しつつリリスは探知してみた。
この大きなフロアの奥に微かな生命反応がある。これは何だろうか?
リリスはフロアの奥に歩み寄り、思い当たる壁の一部分を軽く撫で始めた。
生命反応だと思ったが、人間の物ではなさそうだ。魔物?
思い当たる部分にふっと魔力を流してみた。
その途端に壁の一部が青く光り、その部分が奥に引き込まれるように消えてしまった。その中から何かが前方にゆっくりとスライドして出てくる。青白く光る棺のような物体。ふと気に成って触れようとしたその時、タミアの叫び声が聞こえた。
「待って! リリス! それに触れては駄目!」
リリスは触れそうになった手をその寸前で引き止めた。だがリリスの手と青白い物体の間の10cmほどの間隙を、火花のように魔力が走った。いや、魔力を吸い込まれてしまったと言った方が良い。
青白い棺のようなものがスッと開き、その中から白い人影が出てきた。
えっ?
少女だ。
しかもタミアに少し似ている。
「あ~あ。余計な奴を起こしちゃったかあ。」
タミアの嘆き声が聞こえてきた。
青いドレスを着た色白の少女は周囲を見回して、リリスに話し掛けてきた。
「私を起こしたのはあなたね? でもどうしてあなたの魔力で起こされたのかしら? 私はまだ眠っている筈だったのに。」
「私はリリス。あなたは?」
リリスの問い掛けに、少女はその青い瞳をリリスに向けた。その動きに伴って淡いブルーの髪がふわっとたなびいた。
「私は・・・識別コードはユリアよ。」
うん?
識別コード?
疑問を抱くリリスにタミアが話し掛けてきた。
「そいつもかけらなのよ。」
えっと驚いたのはそれを聞いたリリスと王女だけではなかった。
ユリアが驚きの表情でタミアを見つめた。
「どうしてあなたが此処に居るのよ。あと5000年は眠っている筈なのに・・・」
「それはねえ。」
そう言いながらタミアはリリスの方に目を向けた。
「あたしもこの娘に起こされちゃったのよ。リリスの魔力って目覚ましの栄養ドリンクみたいだからね。」
栄養ドリンクってこの世界の言葉じゃないわよね。
私の記憶領域からの参照でしょうけど、人の魔力を『眠●打破』みたいに言わないでよね。
リリスの思いに解析スキルが反応した。
『栄養ドリンクなら作れますよ。』
余計な事を言わないで!
話が混乱するだけだからね!
「この少女もタミアの仲間なの?」
王女の問い掛けにタミアは少し顔をしかめた。
「仲間じゃないわよ、たまに敵対する事も有るからね。」
「ユリアの本体はアクア=エル=リヴァイタル。水を司る亜神よ。」
ええっ!
また神話の登場人物なの?
驚くリリスの顔をユリアはじっと見つめた。
「それにしても珍しいわね。人族で毒持ちなんて。すでに毒腺の疑似形態まで芽生えているし・・・。魔物に取り込まれちゃったのかしら?」
「いやいや、その子が魔物を取り込んだのよ。」
「ええっ!そうなの? 初めて見る人族ね。」
ちょっと待って!
私をネタにして亜神のかけら同士で盛り上がらないでよ。
人を何だと思っているのよ。
憤慨するリリスの肩を王女がポンと叩いた。
「リリスさん。私は秘密を守るからね。安心して。」
止めてよお!
王女様までそんな深刻な表情で何を言っているのよ!
リリスの思いを他所にユリアとタミアは話を続けた。
「それでタミア。あなたは何をしているの?」
「あたしは今はダンジョンマスターだよ。暇つぶしには最適なのよね。」
「ダンジョンマスターがこんなところに居て良いの?」
「構わないわよ。あたしもうちのダンジョンコアものんびりしたい性格だからね。働きたい時に働いているだけよ。」
聞こえは良いけど怠け者って事じゃないの。
だがタミアの言葉にユリアは関心を持った様子だ。
「ダンジョンマスターかあ。それも面白いかもね。このまま再度眠りに就くのも芸が無いし、私もやってみようかしら。」
ええっ!
そんな事をして良いの?
「どのみちここは私の本体を祀っていた地下神殿だからね。」
そう言いながらユリアは王女の方に目を向けた。
「この土地の所有者はあなたの一族ね。ここをダンジョンにしちゃっても良い?」
突然話を振られた王女はうんうんと激しくうなづいた。
「勿論です!ダンジョンにして下さるなら、この土地も大きく繁栄します。人も物資もお金も集まり、王国の財政も潤いますから。」
あらあら。
王女様が喰い付いてきちゃったわ。
「でもダンジョンコアはどうするの?」
タミアの疑問ももっともだ。
「そんなものはどこかから持ってくるわよ。」
そんな事が出来るの?
ダンジョンコアって持ち出し可能だっけ?
神話的なギャグじゃないでしょうね。
「まあ、私に任せて頂戴。悪いようにはしないわよ。」
そう言いながらユリアは壁の奥に向かって行った。その後姿にタミアが声を掛けた。
「じゃあまたね。」
ユリアが振り返ってふっとため息をついた。
「そうね。5000年後にまた付き合ってあげるわよ。私はあなたの抑えが効かなくなった時の制御役だからね。」
「その時はよろしくね。」
その言葉を聞きユリアはくるりと向きを変え、後姿で手をひらひらと振りながら奥の壁の方向に消えていった。
「信じられない出来事ばかりね。でもここがダンジョンになったら大きな街が出来るわよ。」
王女が嬉しそうに呟いた。それを耳にしたタミアがニヤッと笑った。
「ここがダンジョンになるのなら、『リリスのダンジョン』って名前でどうかな?」
何を言ってるのよ!
「そう言えばこのリースの街は帝国時代にはリーリスと呼ばれていましたね。リリスでも通じますよ。古くから住んでいる人には違和感が無いと思うわ。」
「もういい加減にして~!」
頭を抱えたリリスの叫び声が何時までも地下神殿に響き渡っていた。
41
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説
一般人に生まれ変わったはずなのに・・・!
モンド
ファンタジー
第一章「学園編」が終了し第二章「成人貴族編」に突入しました。
突然の事故で命を落とした主人公。
すると異世界の神から転生のチャンスをもらえることに。
それならばとチートな能力をもらって無双・・・いやいや程々の生活がしたいので。
「チートはいりません健康な体と少しばかりの幸運を頂きたい」と、希望し転生した。
転生して成長するほどに人と何か違うことに不信を抱くが気にすることなく異世界に馴染んでいく。
しかしちょっと不便を改善、危険は排除としているうちに何故かえらいことに。
そんな平々凡々を求める男の勘違い英雄譚。
※誤字脱字に乱丁など読みづらいと思いますが、申し訳ありませんがこう言うスタイルなので。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
悪役令息の三下取り巻きに転生したけれど、チートがすごすぎて三下になりきれませんでした
あいま
ファンタジー
悪役令息の取り巻き三下モブに転生した俺、ドコニ・デモイル。10歳。
貴族という序列に厳しい世界で公爵家の令息であるモラハ・ラスゴイの側近選別と噂される公爵家主催のパーティーへ強制的に行く羽目になった。
そこでモラハ・ラスゴイに殴られ、前世の記憶と女神さまから言われた言葉を思い出す。
この世界は前世で知ったくそ小説「貴族学園らぶみーどぅー」という学園を舞台にした剣と魔法の世界であることがわかった。
しかも、モラハ・ラスゴイが成長し学園に入学した暁には、もれなく主人公へ行った悪事がばれて死ぬ運命にある。
さらには、モラハ・ラスゴイと俺は一心同体で、命が繋がる呪いがオプションとしてついている。なぜなら女神様は貴腐人らしく女同士、男同士の恋の発展を望んでいるらしい。女神様は神なのにこの世界を崩壊させるつもりなのだろうか?
とにかく、モラハが死ぬということは、命が繋がる呪いにかかっている俺も当然死ぬということだ。
学園には並々ならぬ執着を見せるモラハが危険に満ち溢れた学園に通わないという選択肢はない。
仕方がなく俺は、モラハ・ラスゴイの根性を叩きなおしながら、時には、殺気を向けてくるメイドを懐柔し、時には、命を狙ってくる自称美少女暗殺者を撃退し、時には、魔物を一掃して魔王を返り討ちにしたりと、女神さまかもらった微妙な恩恵ジョブ変更チート無限を使い、なんとかモラハ・ラスゴイを更生させて生き残ろうとする物語である。
ーーーーー
お読みくださりありがとうございます<(_ _)>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる