32 / 326
仮装ダンスパーティー2
しおりを挟む
近付いてくる女性を訝し気にリリスは見つめていた。
・・・・・・・・・あっ!
相手を理解したリリスはさっとその女性ににじり寄ると、鉢巻風のアイマスクの奥の瞳を凝視しながら小声で話し掛けた。
「タミア! どうしてあなたが此処に居るのよ?」
チャイナ服を着ていた女性はタミアだった。この衣装も自前なのだろう。
だが以前に会ったタミアよりも背が高くスリムだ。
衣装に合わせて体型を変えたのね。
その思い入れに呆れてしまったリリスである。
「面白そうだったから来てみただけよ。」
「面白そうって・・・。ダンジョンマスターの仕事はどうしたの?」
「別に放棄した訳じゃないわよ。私がその場に居なくても自己完結出来ているからね。」
4階層くらいのダンジョンならそうでしょうね。思わず突っ込みを入れたくなったリリスだが、それ以前にタミアの衣装が気に成る。
「その衣装はどうしたのよ?」
ああ、これねと言いながらタミアはその場でくるりとターンした。スリットの入った裾が優雅に広がる。よく見ると至る所に手の込んだ東洋風の龍の刺繍が施してあった。
「あんたの記憶領域から参考にさせて貰ったわ。」
やっぱりね。どう見てもゲームキャラだもの。
「でも誰も違和感を感じていないのは何故かしら?」
リリスの疑問にタミアはニヤリと笑った。
「それは以前にこの学院の学舎の事務室を訪れた時と同じよ。このフロア全体の空間の私への認識を少し曖昧にしてあるだけだから。」
そう言いながらタミアはポリポリと頭を掻いた。
「そもそも私の存在に違和感を感じているのは、この場ではあんただけよ。上位の魔物のような解析スキルを持っているからでしょうね。人間の範疇から外れつつあるんじゃないの?」
タミアはふと考え込むような仕草を見せて言葉を続けた。
「そう言えば毒持ちだったわね・・・・・」
「人を魔物みたいに言わないでよ!」
憤慨するリリスだが、魔物からスキルをコピーしたので魔物に近付いたのかも知れないと思ってしまった。
その思いに解析スキルが反応した。
『心配しなくて良いですよ。すべて人族用に適正化していますからね。』
『人間の範疇から外れつつあるなんて・・・。たわごととしか思えませんね。』
おお。解析スキルが強気の発言だわ。
「リリス。誰と喋ってるのよ。あんたの解析スキルがくそ生意気な事を言っているように感じるんだけど。」
『おっと。拙い。』
あらっ?
解析スキルが黙り込んじゃったわ。
「タミア。気にしなくて良いからね。」
リリスの言葉にタミアはふんと鼻で笑った。
「何となく気配で分かるのよ。」
そう言いながらタミアはふと後ろを振り向いた。同時にリリスもその方向に異様な気配を感じて目を凝らした。リリスの見ている方向の壁際に真っ赤なドレスを着たドルキア王国の王女が座っている。その周囲で何かもやっとしたものが現れては消えているのだが、誰もそれに気づいては居ないようだ。
「何だかトラブルっぽいわね。リリス、様子を見に行った方が良いかもよ。」
タミアの言葉が気に成ってリリスは壁際の王女の傍まで近付いた。
その時、目の前がカッと光って真っ白になった。何も見えない。どうしたのかと不安になってリリスは周囲を探知してみた。だが何の反応も無い。
『魔道具によって強制的に転移させられたようです。』
解析スキルが状況を教えてくれた。
転移って、どこに?
そう思っていると周囲が次第に見えてきた。薄暗い洞窟のようだ。だが良く見ると壁は石造りで天井も高い。どちらかと言えば神殿の内部のようでもある。その中央に真っ赤なドレスの女性と、それに対峙する黒い法服の男性が立っていた。
あれってドルキア王国の王女様よね。もう一人の男性は誰だろうか?
王女は恐怖で震えているのが見て分かる。
黒い法服の男が王女ににじり寄ってきた。リリスは思わず駆け出して、王女の前に立ち、法服の男の前に立ちふさがった。
「おやっ? 巻き添えで転移された奴がいたようだな。まあ良い。お前も王女と一緒に始末してやろう。」
そう言いながら男がじりじりと近付いてきた。
リリスの背後から王女が叫んだ。
「近付かないで! あなたは何者なの? ロイヤルガードはどうしたの?」
男はハハハハハと笑った。
「ロイヤルガードは俺の仲間が始末したよ。相打ちで俺以外は生き残っていないのだがな。」
「それでも俺さえ生き残っていれば任務は遂行出来る。俺が何者かってか? 今のドルキアの王族に敵対する勢力だと言えば察しが付くだろうよ。」
そう言い終わると男が突然後ろに引き下がった。パチンと指を鳴らすと、リリスと王女の目の前に大きな火の塊が立ち上がった。それは高さが10mもあり次第に人型に変わっていく。
イフリートだ!
業火を巻き散らす火の魔人。
こんなものを相手にするなんて・・・。
リリスの顔が強張る。背後で小さく悲鳴を上げる王女。リリスの技量で太刀打ちできる相手ではない。
拙い!
緊張で頭が真っ白になったリリスに追い打ちをかけるように、解析スキルの声が脳内に響く。
『緊急事態です! 敵のレベルが高すぎて解析出来ません!』
絶体絶命かと覚悟を決めたその時、リリスの目の前に青い人影が突然現れた。
タミアだ!
一緒に巻き込まれて転移したのか!
青いチャイナ服の少女がイフリートの前に立ちはだかった。
「成り行きで転移されちゃったけど、あたしを巻き込んだのは計算違いだったわね。」
タミアを見て法服の男は顔をしかめた。
「何なんだ、お前は? ゴミ屑でもくっついて来たのか?」
「面倒臭いからまとめて始末してやろう。」
男が合図するとイフリートが高温の炎熱を纏い、気力を貯めてこちらに直径が5mもありそうな大きな火球を撃ち出した。
もうだめだ!
リリスが歯を食いしばって身構えたその瞬間に、目の前にいたタミアがすうっと息を吸い込むような仕草をすると、タミアの身体が炎と化してアメーバーのように大きく広がり、その火球を包み込んでしまった。そのままその炎が小さくなって再びタミアの身体に戻った。
「あまり美味しくないわね。錬成度が足りないわよ。」
平然と言い放つタミアに男は驚きを隠せない。
「何をしたんだ?」
そう言ってもう一度イフリートをけしかけようとした。
「何度やっても無駄よ。そもそもこの世界の火属性の魔素の管理者はあたしなのよ。」
それって本当なの?
俄かには信じ難いわね。
そう思いつつリリスは王女の身体を庇うように後ろに引き下がった。
タミアの身体が炎と化して大きく広がり、イフリートの身体を包み込んでしまった。カッと光ってそのまま小さくなっていく。微かにイフリートの悲鳴が聞こえたが直ぐに消えてしまった。
タミアが元の身体に戻って、衣服の乱れを直している。ほこりを払うようにパンパンと軽く手で叩きながら、チャイナ服の上衣の裾を確認した。
「少し焦げちゃったかしら。せっかくのお気に入りが台無しだわ。」
そんなに気に入っているの?
そう思いつつリリスが法服の男に目を向けると、イフリートをいとも簡単に倒されて慌てふためき、這いつくばる様に逃げ出そうとしていた。
「リリス! 奴の足を射抜いて!」
タミアの叫び声に反射的に反応したリリスがファイヤーボルトを2本放った。はなたれたファイヤーボルトは投擲スキルで補正されて男の両足を見事に射抜いた。ボスッと言う音に続いてギャッと言う悲鳴が響いた。
「上出来よ、リリス。あたしが奴に手を出すと、消し炭になっちゃうからね。」
「あんたの土壁に閉じ込めて、中に神経毒でも投げ入れれば良いわよ。」
神経毒って何よ?
やはり私を毒持ちの魔物扱いしているわね。
若干憤慨しながらリリスは即座に倒れている男の周囲を土壁で取り囲み、水魔法に毒を付与させて土壁の上から散水した。
王女様が見ているのにこんな事までしちゃって良いのかなあ?
後悔しても仕方が無いので、神経毒で意識を奪った男をそのまま放置して、リリスは王女の傍に戻った。
「さすがは土壁ちゃんね。やる事にそつが無いわ。」
いやいや。
そんなところを褒められてもねえ。
そう思いつつリリスは毅然と言い放った。
「リリス・ベル・クレメンスです。リリスと呼んでください。」
「ああ、そうだったわね。でも最上級生のクラスでも全員土壁ちゃんと呼んでいるわよ。」
そこは改めてください!
リリスの思いを知る由もなく、王女は仮面を脱いで素顔を晒した。真っ白で艶やかな肌に大きな瞳。気品のある美しい顔立ちだ。
瞳がグリーンだ!
肌が艶々していて、まるでビスクドールを見ているみたいだわ!
「マリアナ・イリス・ドルキアードです。リリスさんも御存じだと思うけど、私の立場はドルキアの第5王女です。それでそちらは・・・・・」
マリアナ王女はタミアの方に目を向けた。とても人間とは思えない存在だが、かと言って害意を感じない。その上、リリスと親しい間柄のようだ。
「タミアですよねえ。彼女は・・・・・亜神のかけらなんです。」
えっと驚く王女にリリスはタミアの事を簡単に説明した。
その信じ難い内容に王女もため息をつき、タミアの顔をじっと見つめていた。
・・・・・・・・・あっ!
相手を理解したリリスはさっとその女性ににじり寄ると、鉢巻風のアイマスクの奥の瞳を凝視しながら小声で話し掛けた。
「タミア! どうしてあなたが此処に居るのよ?」
チャイナ服を着ていた女性はタミアだった。この衣装も自前なのだろう。
だが以前に会ったタミアよりも背が高くスリムだ。
衣装に合わせて体型を変えたのね。
その思い入れに呆れてしまったリリスである。
「面白そうだったから来てみただけよ。」
「面白そうって・・・。ダンジョンマスターの仕事はどうしたの?」
「別に放棄した訳じゃないわよ。私がその場に居なくても自己完結出来ているからね。」
4階層くらいのダンジョンならそうでしょうね。思わず突っ込みを入れたくなったリリスだが、それ以前にタミアの衣装が気に成る。
「その衣装はどうしたのよ?」
ああ、これねと言いながらタミアはその場でくるりとターンした。スリットの入った裾が優雅に広がる。よく見ると至る所に手の込んだ東洋風の龍の刺繍が施してあった。
「あんたの記憶領域から参考にさせて貰ったわ。」
やっぱりね。どう見てもゲームキャラだもの。
「でも誰も違和感を感じていないのは何故かしら?」
リリスの疑問にタミアはニヤリと笑った。
「それは以前にこの学院の学舎の事務室を訪れた時と同じよ。このフロア全体の空間の私への認識を少し曖昧にしてあるだけだから。」
そう言いながらタミアはポリポリと頭を掻いた。
「そもそも私の存在に違和感を感じているのは、この場ではあんただけよ。上位の魔物のような解析スキルを持っているからでしょうね。人間の範疇から外れつつあるんじゃないの?」
タミアはふと考え込むような仕草を見せて言葉を続けた。
「そう言えば毒持ちだったわね・・・・・」
「人を魔物みたいに言わないでよ!」
憤慨するリリスだが、魔物からスキルをコピーしたので魔物に近付いたのかも知れないと思ってしまった。
その思いに解析スキルが反応した。
『心配しなくて良いですよ。すべて人族用に適正化していますからね。』
『人間の範疇から外れつつあるなんて・・・。たわごととしか思えませんね。』
おお。解析スキルが強気の発言だわ。
「リリス。誰と喋ってるのよ。あんたの解析スキルがくそ生意気な事を言っているように感じるんだけど。」
『おっと。拙い。』
あらっ?
解析スキルが黙り込んじゃったわ。
「タミア。気にしなくて良いからね。」
リリスの言葉にタミアはふんと鼻で笑った。
「何となく気配で分かるのよ。」
そう言いながらタミアはふと後ろを振り向いた。同時にリリスもその方向に異様な気配を感じて目を凝らした。リリスの見ている方向の壁際に真っ赤なドレスを着たドルキア王国の王女が座っている。その周囲で何かもやっとしたものが現れては消えているのだが、誰もそれに気づいては居ないようだ。
「何だかトラブルっぽいわね。リリス、様子を見に行った方が良いかもよ。」
タミアの言葉が気に成ってリリスは壁際の王女の傍まで近付いた。
その時、目の前がカッと光って真っ白になった。何も見えない。どうしたのかと不安になってリリスは周囲を探知してみた。だが何の反応も無い。
『魔道具によって強制的に転移させられたようです。』
解析スキルが状況を教えてくれた。
転移って、どこに?
そう思っていると周囲が次第に見えてきた。薄暗い洞窟のようだ。だが良く見ると壁は石造りで天井も高い。どちらかと言えば神殿の内部のようでもある。その中央に真っ赤なドレスの女性と、それに対峙する黒い法服の男性が立っていた。
あれってドルキア王国の王女様よね。もう一人の男性は誰だろうか?
王女は恐怖で震えているのが見て分かる。
黒い法服の男が王女ににじり寄ってきた。リリスは思わず駆け出して、王女の前に立ち、法服の男の前に立ちふさがった。
「おやっ? 巻き添えで転移された奴がいたようだな。まあ良い。お前も王女と一緒に始末してやろう。」
そう言いながら男がじりじりと近付いてきた。
リリスの背後から王女が叫んだ。
「近付かないで! あなたは何者なの? ロイヤルガードはどうしたの?」
男はハハハハハと笑った。
「ロイヤルガードは俺の仲間が始末したよ。相打ちで俺以外は生き残っていないのだがな。」
「それでも俺さえ生き残っていれば任務は遂行出来る。俺が何者かってか? 今のドルキアの王族に敵対する勢力だと言えば察しが付くだろうよ。」
そう言い終わると男が突然後ろに引き下がった。パチンと指を鳴らすと、リリスと王女の目の前に大きな火の塊が立ち上がった。それは高さが10mもあり次第に人型に変わっていく。
イフリートだ!
業火を巻き散らす火の魔人。
こんなものを相手にするなんて・・・。
リリスの顔が強張る。背後で小さく悲鳴を上げる王女。リリスの技量で太刀打ちできる相手ではない。
拙い!
緊張で頭が真っ白になったリリスに追い打ちをかけるように、解析スキルの声が脳内に響く。
『緊急事態です! 敵のレベルが高すぎて解析出来ません!』
絶体絶命かと覚悟を決めたその時、リリスの目の前に青い人影が突然現れた。
タミアだ!
一緒に巻き込まれて転移したのか!
青いチャイナ服の少女がイフリートの前に立ちはだかった。
「成り行きで転移されちゃったけど、あたしを巻き込んだのは計算違いだったわね。」
タミアを見て法服の男は顔をしかめた。
「何なんだ、お前は? ゴミ屑でもくっついて来たのか?」
「面倒臭いからまとめて始末してやろう。」
男が合図するとイフリートが高温の炎熱を纏い、気力を貯めてこちらに直径が5mもありそうな大きな火球を撃ち出した。
もうだめだ!
リリスが歯を食いしばって身構えたその瞬間に、目の前にいたタミアがすうっと息を吸い込むような仕草をすると、タミアの身体が炎と化してアメーバーのように大きく広がり、その火球を包み込んでしまった。そのままその炎が小さくなって再びタミアの身体に戻った。
「あまり美味しくないわね。錬成度が足りないわよ。」
平然と言い放つタミアに男は驚きを隠せない。
「何をしたんだ?」
そう言ってもう一度イフリートをけしかけようとした。
「何度やっても無駄よ。そもそもこの世界の火属性の魔素の管理者はあたしなのよ。」
それって本当なの?
俄かには信じ難いわね。
そう思いつつリリスは王女の身体を庇うように後ろに引き下がった。
タミアの身体が炎と化して大きく広がり、イフリートの身体を包み込んでしまった。カッと光ってそのまま小さくなっていく。微かにイフリートの悲鳴が聞こえたが直ぐに消えてしまった。
タミアが元の身体に戻って、衣服の乱れを直している。ほこりを払うようにパンパンと軽く手で叩きながら、チャイナ服の上衣の裾を確認した。
「少し焦げちゃったかしら。せっかくのお気に入りが台無しだわ。」
そんなに気に入っているの?
そう思いつつリリスが法服の男に目を向けると、イフリートをいとも簡単に倒されて慌てふためき、這いつくばる様に逃げ出そうとしていた。
「リリス! 奴の足を射抜いて!」
タミアの叫び声に反射的に反応したリリスがファイヤーボルトを2本放った。はなたれたファイヤーボルトは投擲スキルで補正されて男の両足を見事に射抜いた。ボスッと言う音に続いてギャッと言う悲鳴が響いた。
「上出来よ、リリス。あたしが奴に手を出すと、消し炭になっちゃうからね。」
「あんたの土壁に閉じ込めて、中に神経毒でも投げ入れれば良いわよ。」
神経毒って何よ?
やはり私を毒持ちの魔物扱いしているわね。
若干憤慨しながらリリスは即座に倒れている男の周囲を土壁で取り囲み、水魔法に毒を付与させて土壁の上から散水した。
王女様が見ているのにこんな事までしちゃって良いのかなあ?
後悔しても仕方が無いので、神経毒で意識を奪った男をそのまま放置して、リリスは王女の傍に戻った。
「さすがは土壁ちゃんね。やる事にそつが無いわ。」
いやいや。
そんなところを褒められてもねえ。
そう思いつつリリスは毅然と言い放った。
「リリス・ベル・クレメンスです。リリスと呼んでください。」
「ああ、そうだったわね。でも最上級生のクラスでも全員土壁ちゃんと呼んでいるわよ。」
そこは改めてください!
リリスの思いを知る由もなく、王女は仮面を脱いで素顔を晒した。真っ白で艶やかな肌に大きな瞳。気品のある美しい顔立ちだ。
瞳がグリーンだ!
肌が艶々していて、まるでビスクドールを見ているみたいだわ!
「マリアナ・イリス・ドルキアードです。リリスさんも御存じだと思うけど、私の立場はドルキアの第5王女です。それでそちらは・・・・・」
マリアナ王女はタミアの方に目を向けた。とても人間とは思えない存在だが、かと言って害意を感じない。その上、リリスと親しい間柄のようだ。
「タミアですよねえ。彼女は・・・・・亜神のかけらなんです。」
えっと驚く王女にリリスはタミアの事を簡単に説明した。
その信じ難い内容に王女もため息をつき、タミアの顔をじっと見つめていた。
40
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる