転生したら脳筋姫に?!転生先ゲームの難易度が高すぎる件について~不可思議な幻想曲~

片上尚

文字の大きさ
上 下
11 / 26

10

しおりを挟む
「強靭な身体は筋肉から!良い筋肉はストレッチから!しっかりとした身体作りをしていないと強い魔法は使えないぞ!」

え、待って?この親父想像以上に脳筋?

「返事は!」

「サー!イエッサー!」

「…なんだそれは」

あ、まちがった。
音声チャットでつながっていた仲間の雰囲気と似てたのよね。
やっべー、怒られるかもと顔が固まる。

「いい響きじゃないか!意味はわからないが今後の返事はそれでいこう!」

…いやいいんかい!

「はーい。」

「とはいえ、セシルと一緒に訓練できるのもあと数日だな。残り日数、磨き上げていくぞ!」

というわけでゴリゴリにやる気を出した父と丹念にストレッチをした後、筋トレです。
もーそれは丹念ですよ。お昼時になっちゃうぐらいには。
腹筋背筋スクワットはもちろんもう使ってない筋肉なんてないんじゃないかぐらいの勢いでやってます。
重り?もちろん使ってますよ。
これ、何キロあるんだろう…絶対前世だったら持ち上げれなかったと思うんだけど。
っていうか親父、筋肉スゲーな。
筋肉マニアな友人だったら「キレてるよ!」「ナイスバルク!」と叫びながら嘗め回すように鑑賞しちゃうんじゃないだろうか。
…もしかして私も?それはレディーとしてどうなんだろう。
部屋に帰ったらちゃんと確認しなきゃ。

「よし。午前のトレーニングここまで。昼食にしよう。」

そう言っていい汗をぬぐっている父。
ちなみに、日記だとほぼ毎日私とトレーニングしてたっぽいんだけど当主だよね?領主だよね?
仕事はいつしていたんだろう。
もしかして全部母がやっているんだろうか。
などと考えながら休憩室に向かうと、そこにはすでに昼食が用意されている。
こちらにも簡易厨房があり、父が連れてきた使用人が用意していたらしい。

…すげー!筋肉メニューなんじゃねーかこれ?
タンパク質を摂るとやせる!と聞いて一時期チャレンジして(挫折した)メニューとそっくりだ。
見渡す限り肉肉肉卵肉ちょっと野菜肉肉!
まあ美味しそうなので大人しくいつも通りいただこうとするとストップがかかる。

「セシル、こっちが先だろう?」

そう言って差し出されたのは密閉容器に入った、泡だった白い液体。
ふたを開けて飲むと、ちょっと粉っぽい牛乳のような…

プロテイン、こっちの世界にもあるんかい!!!!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

推しと行く魔法士学園入学旅行~日本で手に入れた辞典は、異世界の最強アイテムでした~

ことのはおり
ファンタジー
渡会 霧(わたらい きり)。36歳。オタク。親ガチャハズレの悲惨な生い立ち。 幸薄き彼女が手にした、一冊の辞典。 それは異世界への、特別招待状。 それは推しと一緒にいられる、ミラクルな魔法アイテム。 それは世界を救済する力を秘めた、最強の武器。 本棚を抜けた先は、物語の中の世界――そこからすべてが、始まる。

ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。 魔物が跋扈する異世界で転生する。 頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。 《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。 ※以前完結した作品を修正、加筆しております。 完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。

トレジャーキッズ

著:剣 恵真/絵・編集:猫宮 りぃ
ファンタジー
だらだらと自堕落な生活から抜け出すきっかけをどこかで望んでいた。 ただ、それだけだったのに…… 自分の存在は何のため? 何のために生きているのか? 世界はどうしてこんなにも理不尽にあふれているのか? 苦悩する子どもと親の物語です。 非日常を体験した、命のやり取りをした、乗り越える困難の中で築かれてゆくのは友情と絆。 まだ見えない『何か』が大切なものだと気づけた。 ※更新は週一・日曜日公開を目標 何かございましたら、Twitterにて問い合わせください。 【1】のみ自費出版販売をしております。 追加で修正しているため、全く同じではありません。 できるだけ剣恵真さんの原文と世界観を崩さないように直しておりますが、もう少しうまいやり方があるようでしたら教えていただけるとありがたいです。(担当:猫宮りぃ)

転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)

土岡太郎
ファンタジー
 自分の先祖の立派な生き方に憧れていた高校生の少女が、ある日子供助けて死んでしまう。 死んだ先で出会った別の世界の女神はなぜか彼女を気に入っていて、自分の世界で立派な女性として活躍ができるようにしてくれるという。ただし、女神は努力してこそ認められるという考え方なので最初から無双できるほどの能力を与えてくれなかった。少女は憧れの先祖のような立派な人になれるように異世界で愉快で頼れる仲間達と頑張る物語。 でも女神のお気に入りなので無双します。 *10/17  第一話から修正と改訂を初めています。よければ、読み直してみてください。 *R-15としていますが、読む人によってはそう感じるかもしないと思いそうしています。  あと少しパロディもあります。  小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様でも投稿しています。 YouTubeで、ゆっくりを使った音読を始めました。 良ければ、視聴してみてください。 【ゆっくり音読自作小説】女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮) https://youtu.be/cWCv2HSzbgU それに伴って、プロローグから修正をはじめました。 ツイッター始めました。 https://twitter.com/tero_oo

転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜

MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった お詫びということで沢山の チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。 自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい

桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

処理中です...