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序
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早坂姫子、27歳。未婚。彼氏無し。
趣味はゲームのしがないOL。
特技はイラスト。
腐って…はギリギリいなかった。ギリギリ。
好きな男性のタイプは硬派な細マッチョ。
だったはずなのに。
「…これ、『不可思議な幻想曲』の自アバじゃん。」
朝起きたら、赤髪赤眼の美少女になっていた。
===
セシリア=オーケシュトレーム=イルマリネン。
それが今の私の名前らしい。
6年間やり込んでいたSNS連動型の謎解きゲーム、『不可思議な幻想曲』のデフォルトネーム…だったような気がする。
というのは、姓にあたる公爵家のオーケシュトレームと、所属する属性と公国名を表すイルマリネンはそのまま。
名前にあたるセシリア、は100円ぐらいの課金アイテムを使えば変えられたので、開始2週間ぐらいで変えてしまっていたのだ。
え?なんて名前にしてたかって?
それは…今は別にいいじゃないか。
自分が死んだときのことは覚えていない。
普通に会社行って、仕事して、帰って来て、寝て。
朝起きたらここに居た。
見た目が変わってるので転生…?なのかな、とは思うけど、そんな私の目覚め後第一声はいつも通り枕に顔を押し付けたまま
「働きたくないでござる」
だった。
うん。
転生後第一声が「働きたくないでござる」というのはちょっと後悔している。
いや、仕方がないじゃん、目開けてなかったんだし。
なんだか今日はベッドがふかふかでいいにおいがするな~、なおさら仕事行きたくないな~、まだ次の休みまで3日もあるよ…と思って目を開けたら
天蓋付きのゴージャスなベッド
物凄い豪奢な刺繍がされたふわっふわの掛布団。
…呆然と部屋を見回すと大きな鏡に映る現在の姿があったわけですよ。
で、現実逃避したくなりながらも慌てて『不可思議な幻想曲』の設定を思い出していたわけです。
そして、気付いてしまった。
「マジで姫じゃんかよ、私。」
趣味はゲームのしがないOL。
特技はイラスト。
腐って…はギリギリいなかった。ギリギリ。
好きな男性のタイプは硬派な細マッチョ。
だったはずなのに。
「…これ、『不可思議な幻想曲』の自アバじゃん。」
朝起きたら、赤髪赤眼の美少女になっていた。
===
セシリア=オーケシュトレーム=イルマリネン。
それが今の私の名前らしい。
6年間やり込んでいたSNS連動型の謎解きゲーム、『不可思議な幻想曲』のデフォルトネーム…だったような気がする。
というのは、姓にあたる公爵家のオーケシュトレームと、所属する属性と公国名を表すイルマリネンはそのまま。
名前にあたるセシリア、は100円ぐらいの課金アイテムを使えば変えられたので、開始2週間ぐらいで変えてしまっていたのだ。
え?なんて名前にしてたかって?
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普通に会社行って、仕事して、帰って来て、寝て。
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「働きたくないでござる」
だった。
うん。
転生後第一声が「働きたくないでござる」というのはちょっと後悔している。
いや、仕方がないじゃん、目開けてなかったんだし。
なんだか今日はベッドがふかふかでいいにおいがするな~、なおさら仕事行きたくないな~、まだ次の休みまで3日もあるよ…と思って目を開けたら
天蓋付きのゴージャスなベッド
物凄い豪奢な刺繍がされたふわっふわの掛布団。
…呆然と部屋を見回すと大きな鏡に映る現在の姿があったわけですよ。
で、現実逃避したくなりながらも慌てて『不可思議な幻想曲』の設定を思い出していたわけです。
そして、気付いてしまった。
「マジで姫じゃんかよ、私。」
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