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アリスティア、ジルドアまで旅をする
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その夜、久々にロミア様と会った。
どうして最近はいらっしゃらなかったんですか?
「…ちょっと忙しくてね~。」
そりゃ、世界中見て回ってるならお忙しいんでしょうけど…
「この前の諸々を受けた後始末とかもあるし。あとは、前よりもちょっと簡単に会えなくなっちゃったのよ~」
え?どうして?
「ほら、アリスは宝珠2個じゃない?あんまりアリスにばっかりサービスしてると世界のバランスが崩れちゃうっていうか。」
そういえば、今まで会いすぎってベラさんも言ってたような。
「そうそう~。だから、今後は節目節目にしか会えないと思ってて~」
わかりました。
…ということは、今日も何かの節目ってことですか?
「だって明日から旅に出ちゃうんでしょ~、祭壇が無いとなかなか会いに行きにくくなるのよね~」
そうなんですか?
「そうそう。たまに各地の神殿によってくれれば運が良ければ…って感じ。」
なるべく寄るようにしますね。
各地のおいしいもの、楽しみにしててください!
「やった~、ありがとう!ってそうじゃなくて。くれぐれも気を付けてね?」
やっぱり、ミルトメルト湖「闇刻の泉」ですか?
「他にも不安要素はあるけど、一番はそれね~。あいつ、絶対何か仕込んでるだろうし。」
例の黒い少年、ですか?
「…そうね~、多分同一人物だと思うけど。精霊たちがついていれば多少のちょっかいは跳ね返せるだろうけど、くれぐれも用心してね~」
ちなみに、湖自体に問題があるんですか?
「あ、ミルトメルト湖全体が闇刻の泉なわけじゃないわよ。その中の一部区域がヤバいっていうか。じゃないと渡し船なんて成立する前に私の方で妨害するわよ~」
逆に言うと、闇刻の泉の区域はそのぐらいヤバい、と。
「そうなるかしら~。普通に渡るだけじゃ近づくこともないし、今あえて挑む必要は無いから余計なことはしないようにね~。」
わかりました、気を付けます。
「困ったら、ちゃんと指輪を使うのよ~!」
そういえばこの指輪、魔宝珠もらったのにそのまま持ってていいんですか?
さっきロミア様、宝珠が2つだから影響が~っておっしゃってたから、これをお返しすれば解決なんじゃ…
「んー、それは無理ね。詳しくは教えられないけど。乱用されると困るけど、用法容量守ってもらえれば大丈夫だから持ってるといいわ~」
うーん、わかりました。
「それじゃ、気を付けてね~!」
ゆっくりとあたりは白い光に包まれていき、目が覚めると出発の日の朝になっていた。
どうして最近はいらっしゃらなかったんですか?
「…ちょっと忙しくてね~。」
そりゃ、世界中見て回ってるならお忙しいんでしょうけど…
「この前の諸々を受けた後始末とかもあるし。あとは、前よりもちょっと簡単に会えなくなっちゃったのよ~」
え?どうして?
「ほら、アリスは宝珠2個じゃない?あんまりアリスにばっかりサービスしてると世界のバランスが崩れちゃうっていうか。」
そういえば、今まで会いすぎってベラさんも言ってたような。
「そうそう~。だから、今後は節目節目にしか会えないと思ってて~」
わかりました。
…ということは、今日も何かの節目ってことですか?
「だって明日から旅に出ちゃうんでしょ~、祭壇が無いとなかなか会いに行きにくくなるのよね~」
そうなんですか?
「そうそう。たまに各地の神殿によってくれれば運が良ければ…って感じ。」
なるべく寄るようにしますね。
各地のおいしいもの、楽しみにしててください!
「やった~、ありがとう!ってそうじゃなくて。くれぐれも気を付けてね?」
やっぱり、ミルトメルト湖「闇刻の泉」ですか?
「他にも不安要素はあるけど、一番はそれね~。あいつ、絶対何か仕込んでるだろうし。」
例の黒い少年、ですか?
「…そうね~、多分同一人物だと思うけど。精霊たちがついていれば多少のちょっかいは跳ね返せるだろうけど、くれぐれも用心してね~」
ちなみに、湖自体に問題があるんですか?
「あ、ミルトメルト湖全体が闇刻の泉なわけじゃないわよ。その中の一部区域がヤバいっていうか。じゃないと渡し船なんて成立する前に私の方で妨害するわよ~」
逆に言うと、闇刻の泉の区域はそのぐらいヤバい、と。
「そうなるかしら~。普通に渡るだけじゃ近づくこともないし、今あえて挑む必要は無いから余計なことはしないようにね~。」
わかりました、気を付けます。
「困ったら、ちゃんと指輪を使うのよ~!」
そういえばこの指輪、魔宝珠もらったのにそのまま持ってていいんですか?
さっきロミア様、宝珠が2つだから影響が~っておっしゃってたから、これをお返しすれば解決なんじゃ…
「んー、それは無理ね。詳しくは教えられないけど。乱用されると困るけど、用法容量守ってもらえれば大丈夫だから持ってるといいわ~」
うーん、わかりました。
「それじゃ、気を付けてね~!」
ゆっくりとあたりは白い光に包まれていき、目が覚めると出発の日の朝になっていた。
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