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アリスティア、魔法について考える
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まぶしさが収まると、そこには倒れてうめいているベラさんがいた。
念のため追加で2つ、浄化にプラスして癒しの念も込めてふんわりした魔素塊を作り、ソネスさんとベラさんにあてる。
もう、ホントくったくただ。
先にソネスさんが起き上がり「今のは…」とぼうぜんとしている。
続いて、ベラさんも気が付いたようだ。
瞳をのぞき込むと元のこげ茶に戻っているので安心する。
「お二人とも、大丈夫ですか?」
「はい。姫様、今のがベラに憑りついていたという…?」
「私は何を…」
「そうです。おそらくお二人に憑いた悪しきものは取り払えたと思うのですが…」
「まちがいねぇぜ。俺が保証してやる。」
ふわっと優しい光があたりを包み、そこには真っ白な盛装につやつやした銀髪、金色の眼をした美青年が出てきた。
手乗りサイズの美少年でも十分な美形だったが、大きくなると一層美形具合が目立って気圧される。
「あーあ。もうちょっと先にしたかったんだけど…」
ジュピが肩に乗ったままがっくりしている。
「あ?めんどくせぇが俺が証明するのが一番早いだろ?」
「まあそうなんだけどさ。しょうがないなぁ…。ほら、二人も。アリス、マーズとヴィーナも呼びだして。」
「え、わかった。」
ポンっと音がして、赤髪赤盛装の赤い吊り目がきつそうなヤンキー風美青年と金色のゴージャスなドレスを着た金髪美女吊り目美女が現れた。
サタは暗い茶髪でダークカラーの盛装でたれ目の美青年、キュリーはふんわりとした水色のドレス。
ジュピももちろん前に見せてくれた緑の盛装だ。
「おっせぇぇぇぇ!俺様の見せ場が…」
「どうして私も呼んでくださらなかったの!」
え、なんでみんな成人で盛装姿なの?
「あー、まあまあ、しょうがないでしょ~。こんな早くに相手が動き出すと誰も思ってなかったんだし~」
ジュピがマーズとヴィーナをなだめている。
「我らは光の精霊なり。大精霊を通し、ロミア様の勅命を言付かっている。そなた、王城へも使者を出し、国を代表しお告げを承る者を使わすよう伝えてくれ。そうさな、王子あたりで構わん。」
サンがソネスさんにすごく偉そうなことを言っている。
いや、偉いのか、うん。
「は、司教ソネス、確かに承りました。」
ソネスさんはそう言って慌てて部屋を出ていった。
「さてと。人が揃うまではお前も寝てていいぜ。このベラとやらはこっちで何とかしておく。」
サンがそういうと私はふわりと光に包まれた。
念のため追加で2つ、浄化にプラスして癒しの念も込めてふんわりした魔素塊を作り、ソネスさんとベラさんにあてる。
もう、ホントくったくただ。
先にソネスさんが起き上がり「今のは…」とぼうぜんとしている。
続いて、ベラさんも気が付いたようだ。
瞳をのぞき込むと元のこげ茶に戻っているので安心する。
「お二人とも、大丈夫ですか?」
「はい。姫様、今のがベラに憑りついていたという…?」
「私は何を…」
「そうです。おそらくお二人に憑いた悪しきものは取り払えたと思うのですが…」
「まちがいねぇぜ。俺が保証してやる。」
ふわっと優しい光があたりを包み、そこには真っ白な盛装につやつやした銀髪、金色の眼をした美青年が出てきた。
手乗りサイズの美少年でも十分な美形だったが、大きくなると一層美形具合が目立って気圧される。
「あーあ。もうちょっと先にしたかったんだけど…」
ジュピが肩に乗ったままがっくりしている。
「あ?めんどくせぇが俺が証明するのが一番早いだろ?」
「まあそうなんだけどさ。しょうがないなぁ…。ほら、二人も。アリス、マーズとヴィーナも呼びだして。」
「え、わかった。」
ポンっと音がして、赤髪赤盛装の赤い吊り目がきつそうなヤンキー風美青年と金色のゴージャスなドレスを着た金髪美女吊り目美女が現れた。
サタは暗い茶髪でダークカラーの盛装でたれ目の美青年、キュリーはふんわりとした水色のドレス。
ジュピももちろん前に見せてくれた緑の盛装だ。
「おっせぇぇぇぇ!俺様の見せ場が…」
「どうして私も呼んでくださらなかったの!」
え、なんでみんな成人で盛装姿なの?
「あー、まあまあ、しょうがないでしょ~。こんな早くに相手が動き出すと誰も思ってなかったんだし~」
ジュピがマーズとヴィーナをなだめている。
「我らは光の精霊なり。大精霊を通し、ロミア様の勅命を言付かっている。そなた、王城へも使者を出し、国を代表しお告げを承る者を使わすよう伝えてくれ。そうさな、王子あたりで構わん。」
サンがソネスさんにすごく偉そうなことを言っている。
いや、偉いのか、うん。
「は、司教ソネス、確かに承りました。」
ソネスさんはそう言って慌てて部屋を出ていった。
「さてと。人が揃うまではお前も寝てていいぜ。このベラとやらはこっちで何とかしておく。」
サンがそういうと私はふわりと光に包まれた。
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