52 / 113
アリスティア、王都でできるチートを考える
20
しおりを挟む
マーシュお兄様とマリアお姉様が漬物をかじっている間に、リーラお姉様とマリクお兄様はお汁粉を食べ終わったようだ。
「これ、おかわりはないのか?」
え、マリクお兄様まだ食べるの?
「ありますよ。」
まぁたくさん作ったし…と私のそばに控えていた侍女のジゼルに目配せして持ってきてもらうことにする。
「マリクはよく食べるのね。」
リーラお姉様はにこにこしながらお茶を飲んでいる。
「だって美味しいじゃん。甘いもの、なかなか食べられないし。」
照れながら言うマリクお兄様。
照れてる美少年かわゆす。
「これからはもっと食べられるようになりますよ!わが国でも砂糖の原料が見つかりましたからね!」
私はえっへん、と胸を張る。
そこ、無いとか言わない。
「まあ!それは嬉しい!」
「では、もっと気軽にお菓子も食べられるようになるのね!」
「ええ、そうなるように頑張る予定です。」
マリアお姉様もリーラお姉様もうれしそうだ。
女の子はやっぱりいくつになっても甘いものが好きだよね。
「ちなみに、ジルドアにはどんな甘いものがあるんですか?」
せっかくなのでリサーチしてみることにしよう。
「ココナッツを使った甘い焼き菓子がおいしいぜ!」
とマリクお兄様。
「トーン、といって、ゴマやココナッツが入った、サクサクする円筒状のお菓子なの。クッキーみたい、と言えばいいのかしら?もちろん、フルーツもとっても甘くておいしいんだけど、トーンも美味しいのよ。」
リーラお姉様が詳しく説明してくれる。
なるほど、ゴマか…
そういえばあんまりゴマは見ないんだけどこっちでゴマは育ててないんだろうか?
今度ビビかジェスに聞いてみよう。
「リーラたちは良いなぁ。僕も一度ジルドアには視察に行ってみたいんだけどね。どうしてもベルジーンやドルドメアに行くことが多くて。あとは逆にソーンにも行ってみたいけどあそこはなかなか行く機会が無くてね。」
どれも西の国境が接している国だ。
北からソーン、ベルジーン、ドルドメアと並んでいて、ソーンとは必要最低限の交流しかないそうだ。
ベルジーンとドルドメアはそこそこ交流があるらしく、特にベルジーンにはたくさんの補助を受けたりこちらも魚介類の加工品を輸出したりと仲良くやっているらしい。
「お兄様はロメリアの学院で学ばれたのですから、その際に色々召し上がったのでは?うらやましいです。」
そういうのはマリアお姉様だ。
「マリアももうすぐ学院生じゃないか。」
とマーシュお兄様。
え、そうなの?
「これ、おかわりはないのか?」
え、マリクお兄様まだ食べるの?
「ありますよ。」
まぁたくさん作ったし…と私のそばに控えていた侍女のジゼルに目配せして持ってきてもらうことにする。
「マリクはよく食べるのね。」
リーラお姉様はにこにこしながらお茶を飲んでいる。
「だって美味しいじゃん。甘いもの、なかなか食べられないし。」
照れながら言うマリクお兄様。
照れてる美少年かわゆす。
「これからはもっと食べられるようになりますよ!わが国でも砂糖の原料が見つかりましたからね!」
私はえっへん、と胸を張る。
そこ、無いとか言わない。
「まあ!それは嬉しい!」
「では、もっと気軽にお菓子も食べられるようになるのね!」
「ええ、そうなるように頑張る予定です。」
マリアお姉様もリーラお姉様もうれしそうだ。
女の子はやっぱりいくつになっても甘いものが好きだよね。
「ちなみに、ジルドアにはどんな甘いものがあるんですか?」
せっかくなのでリサーチしてみることにしよう。
「ココナッツを使った甘い焼き菓子がおいしいぜ!」
とマリクお兄様。
「トーン、といって、ゴマやココナッツが入った、サクサクする円筒状のお菓子なの。クッキーみたい、と言えばいいのかしら?もちろん、フルーツもとっても甘くておいしいんだけど、トーンも美味しいのよ。」
リーラお姉様が詳しく説明してくれる。
なるほど、ゴマか…
そういえばあんまりゴマは見ないんだけどこっちでゴマは育ててないんだろうか?
今度ビビかジェスに聞いてみよう。
「リーラたちは良いなぁ。僕も一度ジルドアには視察に行ってみたいんだけどね。どうしてもベルジーンやドルドメアに行くことが多くて。あとは逆にソーンにも行ってみたいけどあそこはなかなか行く機会が無くてね。」
どれも西の国境が接している国だ。
北からソーン、ベルジーン、ドルドメアと並んでいて、ソーンとは必要最低限の交流しかないそうだ。
ベルジーンとドルドメアはそこそこ交流があるらしく、特にベルジーンにはたくさんの補助を受けたりこちらも魚介類の加工品を輸出したりと仲良くやっているらしい。
「お兄様はロメリアの学院で学ばれたのですから、その際に色々召し上がったのでは?うらやましいです。」
そういうのはマリアお姉様だ。
「マリアももうすぐ学院生じゃないか。」
とマーシュお兄様。
え、そうなの?
11
新作「転生先ゲームの難易度が高すぎる件について~不可思議な幻想曲~」公開中です。
がっちり異世界転生&剣と魔法のファンタジーですので、よろしければ合わせてお楽しみくださいませ。
がっちり異世界転生&剣と魔法のファンタジーですので、よろしければ合わせてお楽しみくださいませ。
お気に入りに追加
1,204
あなたにおすすめの小説
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる