異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか

アリスティア、王都でできるチートを考える

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小麦粉、卵、乳製品。
欲しいものはたくさんある。
乳製品については、しっかりとした畜産や酪農ができるようになればその辺は解消するだろうという予想のもの、砂糖の搾りかすを有効活用できないかジェスに調査を依頼している。
小麦粉の場合、今は他国からの輸入である程度あるといえばあるし、国内増産については木魔法案件なので魔法省預かり。
今までの米や野菜についての開発の速度から考えるときっとそのうち解決するだろう。
問題は卵だ。

ということを考えながら、今日は小豆を煮ている。

圧力鍋使いたいな～と思うが、無いし仕組みもわからないから仕方がない。
いずれ魔法が使えるようになって、空気の圧力とかいじれる方法がわかれば考えよう。
とりあえず渋きりは2回しておいた。
火加減と煮え具合を見るために一応鍋のそばについているが、混ぜると崩れてしまうのでノータッチだ。

…そろそろいいかな？
少し火を止めて蒸すことにしよう。蒸し終わったらゆで汁を捨てなきゃ。
その間に白玉団子でも作っておこうかな。

今回の餡子はみんなに配ることも考え、寸胴鍋いっぱいに作ってある。
よもぎ餅のためにつくりはしたが、おしるこ、ぼたもち、あとはあんみつも食べたい。
たしか天草は厨房で見かけた覚えがある。
とりあえず、配ろうと思っているのはお汁粉だ。
夏だけど甘いものは別腹だろう。
…言葉の使い方が違っても気にしない。

甜菜糖は控えめに。
前世と同じ感覚で味付けで作ってしまうと、こちらの人には刺激が強すぎるだろう。
水にしっかりと溶かして加え、塩をほんの少しだけ入れる。
あとは火にかけながらしっかりと練っていく。
跳ねたときが怖いから長袖手袋はマストだ。
疲れてきたら誰か料理人に代わってもらおう。

卵の話に戻ると、個人的には鳥型の魔物の卵も食べられないのかな～とか企んでいる。
甘いものを献上し続けていればまたロミア様に会えるだろうし、よりおいしい甘いものが作れるとなるとロミア様も協力的になるはずだ。
まぁ、魔素抜き前と魔素抜き後でお肉はなんとなく雰囲気が変わってわかるから、卵もロミア様からもらった聖石使ってやってみればわかるんじゃないかな～と思ってもいるが。

よし、あとは冷ませば餡子、完成。
お汁粉分はこのまま取り分けて作ってしまおう。
今日のおやつはお汁粉パーティーだ！