異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか

アリスティア、王都でできるチートを考える

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マリアお姉様ご希望の優雅なお茶の時間が終わって、次は大通りの散策だ。
ちなみに、あたりの飲食店（主に麺類）のメインメニューの価格×5で先ほどのカフェでのお茶1杯分だ。
珈琲はそのさらに2倍なので、10倍…
庶民の3日分以上の食費、となるとやはり貴族などの富裕層しか飲めない。

「ビビ、普通の町の人は普段何を飲んでいるの？」

「白湯が多いんじゃないでしょうか。あとは健康に気を使っていたり多少裕福だったりすると、干した薬草や香草等を乾燥させて、煮だした薬草茶を飲んでいることが多いと聞きます。」

要はハーブティーみたいな感じだろうか？
ちょっと飲んでみたい。

「それって、城で飲んでいるお茶と価格的にはどんな感じかしら。」

「お城のお茶の方が若干高価ですね。姫様、もしかして興味を持たれましたか？」

「ええ、ちょっと飲んでみたいわ。」

「わかりました、売っているお店に寄ってみましょうか。」

そういってビビが先導してくれたのは、古い石造りの大きな薬草屋。
店の中に入ると棚がびっしりで、引き出しにはそれぞれ植物の名前が書かれている。
それはもうものすごい数だ。
見覚えのある名前から無い名前まで様々で、知っているものだと
どくだみ、はとむぎ、よもぎ、くこ、しろつめくさ、たんぽぽ、せり、みつば、うこん…
あ、意外に知っているものも多そうだ。
よもぎといえばよもぎ餅食べたい…
小豆はすでに入手しているし、もち米もたしか種もみだけは手に入っていたはずだけど、いかんせん砂糖がなぁ…
一応ストックしておこう。

「ビビ、よもぎは絶対欲しいわ。あとは任せてもいい？」

「わかりました。選ぶのに多少お時間いただくので、その間にもし気になるものを見つけたら教えてください。」

そう言われてお店を歩き回ること15分。

国内外のものを取り揃えているようで、本当に種類が多い。
っていうかこれ…もしかしてアレができるんじゃないだろうか？

ビビに10種ほど見繕ったものを追加でお願いし、そこそこの金額の会計をして店を後にした。