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第四話
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「さてと……どうでもいい契約のことはさておき、これから戦う敵について話しますね」
ルナは透き通るような声でさらっと惨い発言を繰り出す。
「いや、どうでもいいわけないだろ!?」
半ば狂乱したように祐希が反論する。
彼とルナの間に結ばれた契約は、彼女が消滅すると祐希の頭部と胴体がお別れしてしまうというものだ。
首にある謎の物体にはとても人の首を切断する殺傷力は感じられないが、ルナがそう言った以上、彼はそれを信じるしかない。
「大丈夫ですよ、祐希さん。しっかり私に協力してくだされば、あなたが頭だけになる事態は起こり得ませんので……多分」
最後の方に消えそうなほど微小な声で彼女は不穏な言葉を付け加える。
祐希が再び、口を開こうとするが、彼女が畳みかけるように話を続ける。
「本題に戻りますと、私たちが今から戦う予定の敵は、水星からの来訪者だと推測できます」
このまま反論してもどうにもならないと理解した祐希は、仕方なく彼女の話を聞くことにした。
「来訪者っていうのは、お前と同じ立場の神とかではないのか?」
「はい、簡単に言うと神に仕える者たちです。残酷な言い方をすると神々に限りなく近づいたものの、決して神にはなり得ない星の民たちですね」
ルナのあっさりとそう説明するが、祐希は今一つ実感が湧いてこない。
そもそも女神であるルナの力を見たことすらない彼に『神に限りなく近づいた者と言っても、よく分からないのは当然だ。
「まあ百聞は一見に如かずです。とにかく行ってみましょう。祐希さん、さっきの刀を持ってください」
淡々と話しす彼女は、祐希が右手で刀を持ったことを確認すると、もう片方の彼の手を強く握る。
「少しだけ目を閉じてください」
祐希は色々と思うところはあったが、ルナが言う通り、素直に目をぎゅっと瞑る。
その瞬間、彼はルナの全身が緑色の光で包まれているのを垣間見た。
直後、彼の身体から重さが消える。
水中の中で感じる様な体が浮き上がるようで、フワフワとした感覚がおよそ五秒ほど続いた後に、ルナの声が聞こえた。
「もう大丈夫ですよ、祐希さん」
彼は一抹の不安を感じながら、ゆっくりと目を開く。
そこに広がるのは、広大な草原。
水平線まで伸びる広大な土地は、祐希がまだ来たことがない、どこか知らない場所だ。
「ルナ、ここはどこだ……」
彼はルナのいる方に顔を向けると、彼女が一方向をじっと睨んでいることに今さらながら気づく。
そこに立つ――いや、存在するのは、人間のような形をした何かだった。
人型のシルエットだが、その体は水のように波打っていて、到底人間とは思えない。
しかしそれは唐突に、重苦しく不気味な声を吐き出す。
「月の女神並びに、その使用者を発見。攻撃準備開始」
それは、ゆっくりと一歩一歩だが、確かに近づく。
距離が短くなるにつれ、対峙する相手の身体が、水のように煌めきながら揺れ、あたりには霧がかかり視界を遮り、不快な湿気が満ちていく。
徐々に露わになっていく奇怪な身体の気味悪さに、祐希は本能的に後ろに下がろうとした。
しかしその足はどちらも動かすことが出来ない。
つい数十秒前まで、足元には草木が乱立する乾いた大地があったはずなのに、現在はとても軟弱な沼になってしまっている。
「ルナ、これはどういう状況なんだ!?」
悲鳴を上げるように祐希はルナに問いかけるが、彼女からの返事はない。
静かな草原には、再び機械が発するような異質な音声だけが流れる。
「優先攻撃対象、月の女神」
彼の心に流れる焦りは、徐々に恐怖に変わり、額には脂汗が滲んでいく。
じわじわと迫る不気味な存在について、祐希は再度ルナに叫びかけようとしたが、彼の意識に聞き覚えのある音声が流れ込んできた。
{祐希さん、落ち着いて私の話を聞いてください}
彼の意識に直接、語り掛ける声。
その声は間違いなく、ルナのものだ。
{敵は水星からの来訪者です。本来私が戦えば問題なく倒せる相手ですが、今回は練習を兼ねて祐希さんも戦いに参加してもらいます}
敵が眼前に差し迫るなか、ルナの様子は冷静そのものだ。
祐希は激しく反論しようと口を開きかけるが、ルナがジェスチャーでそれを制す。
{あのレベルの相手なら、その刀一本で十分です。いざという場合は、私が先程行った転移魔法を使いますから安心して戦ってください}
そう告げると、彼女の身体は軽やかに宙に浮いた。
先程まで続いていた行動をやめ、彼女は通常通り話し始める。
「試しに力一杯その刀を縦に振り下ろしてみてください。恐らくそれだけでことは済みます」
「おう……了解した」
ルナの言葉を訝しむような表情を浮かべた祐希だったが、直ぐに迷いを捨て、言われたままに白い輝きを放ち続ける刀を全力で振り抜く。
その瞬間、斬撃が一つの波となって繰り出され、敵を一刀両断にしていた。
真っ二つになったその体が、大量の水となり、地面を潤す。
ついさっきまで、そこに存在した不気味な存在は、祐希の斬撃により完全に消滅した。
「これは一体……」
祐希は手元で輝き続ける刀を見つめながら、そう呟く。
輝いていること以外は、何の変哲もない一本の刀だが、その秘めたる能力を目の当たりにした彼は、率直に言って、動揺していた。
ただの一振りで容易に他人を殺傷することが出来る恐ろしい武器。それをルナが自分に与えたということは、つまりはこれから戦うことになるであろう敵たちもまた、匹敵する武器を持つ可能性が高いことを意味する。
「あれ、なんか……視界が」
祐希の視界は徐々に暗くなり、意識が朦朧としてきた彼はその場で腰を落とす。
「さすがに無理がありましたかね、ゆっくり休んでください祐希さん」
突如として強烈な倦怠感を感じた祐希の意識は、ルナの言葉と共に途切れた。
ルナは透き通るような声でさらっと惨い発言を繰り出す。
「いや、どうでもいいわけないだろ!?」
半ば狂乱したように祐希が反論する。
彼とルナの間に結ばれた契約は、彼女が消滅すると祐希の頭部と胴体がお別れしてしまうというものだ。
首にある謎の物体にはとても人の首を切断する殺傷力は感じられないが、ルナがそう言った以上、彼はそれを信じるしかない。
「大丈夫ですよ、祐希さん。しっかり私に協力してくだされば、あなたが頭だけになる事態は起こり得ませんので……多分」
最後の方に消えそうなほど微小な声で彼女は不穏な言葉を付け加える。
祐希が再び、口を開こうとするが、彼女が畳みかけるように話を続ける。
「本題に戻りますと、私たちが今から戦う予定の敵は、水星からの来訪者だと推測できます」
このまま反論してもどうにもならないと理解した祐希は、仕方なく彼女の話を聞くことにした。
「来訪者っていうのは、お前と同じ立場の神とかではないのか?」
「はい、簡単に言うと神に仕える者たちです。残酷な言い方をすると神々に限りなく近づいたものの、決して神にはなり得ない星の民たちですね」
ルナのあっさりとそう説明するが、祐希は今一つ実感が湧いてこない。
そもそも女神であるルナの力を見たことすらない彼に『神に限りなく近づいた者と言っても、よく分からないのは当然だ。
「まあ百聞は一見に如かずです。とにかく行ってみましょう。祐希さん、さっきの刀を持ってください」
淡々と話しす彼女は、祐希が右手で刀を持ったことを確認すると、もう片方の彼の手を強く握る。
「少しだけ目を閉じてください」
祐希は色々と思うところはあったが、ルナが言う通り、素直に目をぎゅっと瞑る。
その瞬間、彼はルナの全身が緑色の光で包まれているのを垣間見た。
直後、彼の身体から重さが消える。
水中の中で感じる様な体が浮き上がるようで、フワフワとした感覚がおよそ五秒ほど続いた後に、ルナの声が聞こえた。
「もう大丈夫ですよ、祐希さん」
彼は一抹の不安を感じながら、ゆっくりと目を開く。
そこに広がるのは、広大な草原。
水平線まで伸びる広大な土地は、祐希がまだ来たことがない、どこか知らない場所だ。
「ルナ、ここはどこだ……」
彼はルナのいる方に顔を向けると、彼女が一方向をじっと睨んでいることに今さらながら気づく。
そこに立つ――いや、存在するのは、人間のような形をした何かだった。
人型のシルエットだが、その体は水のように波打っていて、到底人間とは思えない。
しかしそれは唐突に、重苦しく不気味な声を吐き出す。
「月の女神並びに、その使用者を発見。攻撃準備開始」
それは、ゆっくりと一歩一歩だが、確かに近づく。
距離が短くなるにつれ、対峙する相手の身体が、水のように煌めきながら揺れ、あたりには霧がかかり視界を遮り、不快な湿気が満ちていく。
徐々に露わになっていく奇怪な身体の気味悪さに、祐希は本能的に後ろに下がろうとした。
しかしその足はどちらも動かすことが出来ない。
つい数十秒前まで、足元には草木が乱立する乾いた大地があったはずなのに、現在はとても軟弱な沼になってしまっている。
「ルナ、これはどういう状況なんだ!?」
悲鳴を上げるように祐希はルナに問いかけるが、彼女からの返事はない。
静かな草原には、再び機械が発するような異質な音声だけが流れる。
「優先攻撃対象、月の女神」
彼の心に流れる焦りは、徐々に恐怖に変わり、額には脂汗が滲んでいく。
じわじわと迫る不気味な存在について、祐希は再度ルナに叫びかけようとしたが、彼の意識に聞き覚えのある音声が流れ込んできた。
{祐希さん、落ち着いて私の話を聞いてください}
彼の意識に直接、語り掛ける声。
その声は間違いなく、ルナのものだ。
{敵は水星からの来訪者です。本来私が戦えば問題なく倒せる相手ですが、今回は練習を兼ねて祐希さんも戦いに参加してもらいます}
敵が眼前に差し迫るなか、ルナの様子は冷静そのものだ。
祐希は激しく反論しようと口を開きかけるが、ルナがジェスチャーでそれを制す。
{あのレベルの相手なら、その刀一本で十分です。いざという場合は、私が先程行った転移魔法を使いますから安心して戦ってください}
そう告げると、彼女の身体は軽やかに宙に浮いた。
先程まで続いていた行動をやめ、彼女は通常通り話し始める。
「試しに力一杯その刀を縦に振り下ろしてみてください。恐らくそれだけでことは済みます」
「おう……了解した」
ルナの言葉を訝しむような表情を浮かべた祐希だったが、直ぐに迷いを捨て、言われたままに白い輝きを放ち続ける刀を全力で振り抜く。
その瞬間、斬撃が一つの波となって繰り出され、敵を一刀両断にしていた。
真っ二つになったその体が、大量の水となり、地面を潤す。
ついさっきまで、そこに存在した不気味な存在は、祐希の斬撃により完全に消滅した。
「これは一体……」
祐希は手元で輝き続ける刀を見つめながら、そう呟く。
輝いていること以外は、何の変哲もない一本の刀だが、その秘めたる能力を目の当たりにした彼は、率直に言って、動揺していた。
ただの一振りで容易に他人を殺傷することが出来る恐ろしい武器。それをルナが自分に与えたということは、つまりはこれから戦うことになるであろう敵たちもまた、匹敵する武器を持つ可能性が高いことを意味する。
「あれ、なんか……視界が」
祐希の視界は徐々に暗くなり、意識が朦朧としてきた彼はその場で腰を落とす。
「さすがに無理がありましたかね、ゆっくり休んでください祐希さん」
突如として強烈な倦怠感を感じた祐希の意識は、ルナの言葉と共に途切れた。
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