6 / 9
南雲さん06
しおりを挟む
エンタープライズ艦橋内 ハルゼーは索敵機からの日本軍発見の報告を今か今かと
待っていた。
「提督 ホノルルからの報告では日本軍は攻撃隊の機数から空母は少なくとも
6隻で北西方向にいるものとのことです」
「1:6か・・・ 詰んでるな」
「「「・・・・」」」
参謀の一人が気を取り直して
「日本軍はパールハーバーの攻撃に集中しているはずです 我々の接近に
気づいていなければチャンスはあります」
「そうです レディ レックスも恐らくパールハーバーに急行しているはずです」
「レックスが我々と同程度の距離にいるならいくらか気休めになるが レックスは
我々より先に出航したからUターンしてきたとしても我々の2倍強の距離にいる
はずだ・・・ いざとなったらウェークかミッドウェーに駆け込むか」
「「提督・・・」」
「右後方よりスプルーアンス提督の重巡艦隊が接近してきます」
「レイか ご苦労なこった」
ハルゼーは無線を開いた
「レイ 遅いぞ ホノルルでのサパータイムに間に合わないぞ」
「ははは 遅くなって済まん ビル 微力ながらフォローアップにきた」
スプルーアンスは4隻の新造重巡を引き連れてきていた。
「レイ 宜しく頼む」
「任せてくれ ビル」
この会話が二人にとって最期の会話になるとは神のみぞ知る。
「索敵機を8機北西に飛ばせ」
「アイサー」
そのころ人殺し多聞はウキウキとしてオアフ島を時計回りに迂回していた。
「千早を呼べ」
「はっ」
タタタッ 軽快音をたてて千早大尉が艦橋内に入ってきた」
「千早大尉入ります」
「来たか 千早」
「休む暇がなくてすまんが ちと 頼まれてくれ」
「いいえ 自分はまだ戦えます」
「うん 頼もしいな そこでだ お前にダイヤモンドヘッド山頂にあるはずの
電探を破壊して貰いたい」
「電探ですか・・・・」
「魚焼きの網の様な四角いものだ見ればすくわかる それを破壊してくれ」
「わかりました 千早大尉 電探攻撃に向かいます」
「うむ 頼んだぞ」
挙手の敬礼をして千早大尉は駆け足で去っていった。
「艦船に搭載された電探のほうはどうします」
「我々の攻撃で半分は使い物にならないだろうし索敵範囲も狭いだろうと思う
厄介なのは山にある電探だ あれさえ潰せば米国側は目くらになるはず
この艦隊の初期位置はすでにわかっているだろがな 後の位置はわからな
くなる 迫りくる敵空母の裏をかく」
源田はなるほどと頷いた。
千早隊が発艦していった。
ダイヤモンドヘッド上空
「ん あれか 南雲司令が言ったとうり網みたいなものがみえる」
千早大尉はバンクを振る 4機が一本の紐のように連なって電探目掛けて急行下
していく。 周りからの対空砲火がアイスキャンディーを飛ばしてくる。
数発被弾したが無視して突っ込む・・・・
電探のが網キャノピー一杯に展開した。
「て~っ」
25番が九九棺桶から放たれた。4発の25番は狙い違わず電探に吸い込まれていった。
爆発の後そこには瓦礫しかなかった。
4機の艦爆は山稜を利用しつつ対空砲火を回避帰投した。
「千早大尉から報告 われ電探を破壊す」
「でかした 千早」
「淵田隊長から報告 港湾施設7割がた破壊 燃料庫破壊 我帰投する」
「淵田もやったか うんうん」
源田はわがことのように喜んでいた。
「攻撃隊を収容しだい 艦隊は北東に移動する 敵空母のケツを狙うぞ」
そういい放った南雲に艦橋内の全員が大きく頷いた。
「ジャップの艦隊はまだ発見できないのか」
ニュートン提督は索敵の成果がゼロなのを怒りをあらわにしていた。
「ホノルルからの連絡が途絶えて その後の日本艦隊の位置が不明です」
「地上レーダーがやられたのか・・・」
「そのようです」
「地上レーダーからの情報をもとに索敵ができなくなったのか」
「まずいな・・・」
「提督」
「ホノルルの報告では敵は北西の位置だとありました」
「確かにな しかし北西に飛ばしても見つからなかった」
「敵は オアフ島北にいるのかもしれない」
「索敵機を南120度の範囲で2段14機をだせ」
「アイサー」
「なんとしてもパールハーバーの仇を討ってやる」
ニュートン提督は拳に力を込めた。
「提督 索敵機より敵艦隊発見の報告がありました」
「来たか どこだ」
「北緯21度43分23秒 西経158度45分28秒とのことです」
「ここから205kmの位置だな」
「ギリギリだが・・・ 発艦させよう」
「攻撃隊 発艦させます」
エンタープライズからSBD10機 TBD14機が発艦した。
攻撃隊が発艦した5分後 先ほどの索敵機から攻撃中止の連絡がはいった。
「なに クジラの群れを艦隊と見間違えただと くそったれ」
ハルゼーは制帽をフロアーに叩きつけ悔しがった。
「攻撃隊を帰投させろ 全く無駄をさせやがって」
人殺し多聞はハルゼー艦隊の横腹を突く位置に邁進していた。
両雄が戦火を交えるまで後4時間と迫っていた。
待っていた。
「提督 ホノルルからの報告では日本軍は攻撃隊の機数から空母は少なくとも
6隻で北西方向にいるものとのことです」
「1:6か・・・ 詰んでるな」
「「「・・・・」」」
参謀の一人が気を取り直して
「日本軍はパールハーバーの攻撃に集中しているはずです 我々の接近に
気づいていなければチャンスはあります」
「そうです レディ レックスも恐らくパールハーバーに急行しているはずです」
「レックスが我々と同程度の距離にいるならいくらか気休めになるが レックスは
我々より先に出航したからUターンしてきたとしても我々の2倍強の距離にいる
はずだ・・・ いざとなったらウェークかミッドウェーに駆け込むか」
「「提督・・・」」
「右後方よりスプルーアンス提督の重巡艦隊が接近してきます」
「レイか ご苦労なこった」
ハルゼーは無線を開いた
「レイ 遅いぞ ホノルルでのサパータイムに間に合わないぞ」
「ははは 遅くなって済まん ビル 微力ながらフォローアップにきた」
スプルーアンスは4隻の新造重巡を引き連れてきていた。
「レイ 宜しく頼む」
「任せてくれ ビル」
この会話が二人にとって最期の会話になるとは神のみぞ知る。
「索敵機を8機北西に飛ばせ」
「アイサー」
そのころ人殺し多聞はウキウキとしてオアフ島を時計回りに迂回していた。
「千早を呼べ」
「はっ」
タタタッ 軽快音をたてて千早大尉が艦橋内に入ってきた」
「千早大尉入ります」
「来たか 千早」
「休む暇がなくてすまんが ちと 頼まれてくれ」
「いいえ 自分はまだ戦えます」
「うん 頼もしいな そこでだ お前にダイヤモンドヘッド山頂にあるはずの
電探を破壊して貰いたい」
「電探ですか・・・・」
「魚焼きの網の様な四角いものだ見ればすくわかる それを破壊してくれ」
「わかりました 千早大尉 電探攻撃に向かいます」
「うむ 頼んだぞ」
挙手の敬礼をして千早大尉は駆け足で去っていった。
「艦船に搭載された電探のほうはどうします」
「我々の攻撃で半分は使い物にならないだろうし索敵範囲も狭いだろうと思う
厄介なのは山にある電探だ あれさえ潰せば米国側は目くらになるはず
この艦隊の初期位置はすでにわかっているだろがな 後の位置はわからな
くなる 迫りくる敵空母の裏をかく」
源田はなるほどと頷いた。
千早隊が発艦していった。
ダイヤモンドヘッド上空
「ん あれか 南雲司令が言ったとうり網みたいなものがみえる」
千早大尉はバンクを振る 4機が一本の紐のように連なって電探目掛けて急行下
していく。 周りからの対空砲火がアイスキャンディーを飛ばしてくる。
数発被弾したが無視して突っ込む・・・・
電探のが網キャノピー一杯に展開した。
「て~っ」
25番が九九棺桶から放たれた。4発の25番は狙い違わず電探に吸い込まれていった。
爆発の後そこには瓦礫しかなかった。
4機の艦爆は山稜を利用しつつ対空砲火を回避帰投した。
「千早大尉から報告 われ電探を破壊す」
「でかした 千早」
「淵田隊長から報告 港湾施設7割がた破壊 燃料庫破壊 我帰投する」
「淵田もやったか うんうん」
源田はわがことのように喜んでいた。
「攻撃隊を収容しだい 艦隊は北東に移動する 敵空母のケツを狙うぞ」
そういい放った南雲に艦橋内の全員が大きく頷いた。
「ジャップの艦隊はまだ発見できないのか」
ニュートン提督は索敵の成果がゼロなのを怒りをあらわにしていた。
「ホノルルからの連絡が途絶えて その後の日本艦隊の位置が不明です」
「地上レーダーがやられたのか・・・」
「そのようです」
「地上レーダーからの情報をもとに索敵ができなくなったのか」
「まずいな・・・」
「提督」
「ホノルルの報告では敵は北西の位置だとありました」
「確かにな しかし北西に飛ばしても見つからなかった」
「敵は オアフ島北にいるのかもしれない」
「索敵機を南120度の範囲で2段14機をだせ」
「アイサー」
「なんとしてもパールハーバーの仇を討ってやる」
ニュートン提督は拳に力を込めた。
「提督 索敵機より敵艦隊発見の報告がありました」
「来たか どこだ」
「北緯21度43分23秒 西経158度45分28秒とのことです」
「ここから205kmの位置だな」
「ギリギリだが・・・ 発艦させよう」
「攻撃隊 発艦させます」
エンタープライズからSBD10機 TBD14機が発艦した。
攻撃隊が発艦した5分後 先ほどの索敵機から攻撃中止の連絡がはいった。
「なに クジラの群れを艦隊と見間違えただと くそったれ」
ハルゼーは制帽をフロアーに叩きつけ悔しがった。
「攻撃隊を帰投させろ 全く無駄をさせやがって」
人殺し多聞はハルゼー艦隊の横腹を突く位置に邁進していた。
両雄が戦火を交えるまで後4時間と迫っていた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。

奇妙丸
0002
歴史・時代
信忠が本能寺の変から甲州征伐の前に戻り歴史を変えていく。登場人物の名前は通称、時には新しい名前、また年月日は現代のものに。if満載、本能寺の変は黒幕説、作者のご都合主義のお話。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
水野勝成 居候報恩記
尾方佐羽
歴史・時代
⭐タイトルを替えました。
⭐『福山ご城下開端の記』もよろしくお願いします。
⭐福山城さま令和の大普請、完成おめでとうございます。
⭐2020年1月21日、5月4日に福山市の『福山城築城400年』Facebookでご紹介いただきました。https://m.facebook.com/fukuyama400/
備後福山藩初代藩主、水野勝成が若い頃放浪を重ねたあと、備中(現在の岡山県)の片隅で居候をすることになるお話です。一番鑓しかしたくない、天下無双の暴れ者が、備中の片隅で居候した末に見つけたものは何だったのでしょうか。
→本編は完結、関連の話題を適宜更新。

織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
蘭癖高家
八島唯
歴史・時代
一八世紀末、日本では浅間山が大噴火をおこし天明の大飢饉が発生する。当時の権力者田沼意次は一〇代将軍家治の急死とともに失脚し、その後松平定信が老中首座に就任する。
遠く離れたフランスでは革命の意気が揚がる。ロシアは積極的に蝦夷地への進出を進めており、遠くない未来ヨーロッパの船が日本にやってくることが予想された。
時ここに至り、老中松平定信は消極的であるとはいえ、外国への備えを画策する。
大権現家康公の秘中の秘、後に『蘭癖高家』と呼ばれる旗本を登用することを――
※挿絵はAI作成です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる