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 目が覚めたら素っ裸のティアが私のものに食らいついていた。寝起きの重い身体を起こして、彼女の頭を撫でる。

「ティア、もう起きたの?」
 何の反応もない。彼女は黙々と私のものを舐め続けていた。頭を一心不乱に動かして舌を使っていいところを攻め続ける。そんなことをされたら、吐き出さないわけがなかった。

 ティアは口に出されたものを何の迷いもなく飲み干すと、私のものにもう一度しゃぶり付き、わずかに残ったものを飲み干した。
 それでも満足できなかったらしい。彼女はシーツに滴り落ちたものを舐めた。

 それも終わると、ティアは焦点の合っていない目で私を見た。彼女は何も言わず私の膝の上に跨ると、私のものに手を添えて、何の躊躇いもなく腰を落とした。

「ティア」

 呼びかけてもやっぱり反応はない。返事もなければ、あそこを締め付けることもなく、心で何かを思うことさえなかった。
 彼女は何も言わず、力のこもっていない腕で、私の胸を押した。横になれということらしい。
 私は彼女のしたいようにさせる。黙って寝転ぶと、ティアはベッドに手をついて腰を振り始めた。
 ギシギシとベッドが軋む音と、ティアの荒い息遣いだけが部屋に響く。

 ティアは虚ろな目で遠くを見ている。それが何だか寂しくて、私は下から突いてやった。
「あっ」
 ティアは小さく声を出した。そして反射的なものだろうけど、一瞬、私の顔を見た。
 反応はたったのそれだけだった。ティアはまた遠くを見ると、一心不乱に腰を振った。
 それからは、ティアに動きをまかせた。彼女は私がイクまでずっと腰を振ってくれた。
 私が達して彼女の腹の中に注ぐと、ティアは動力の切れた魔法人形のように倒れ込んだ。結果的に、ティアは私の胸の上で眠る形になる。私はティアの身体を抱きしめると目を閉じた。
 私達のあそこは繋がったままだったが、そのままにした。引き抜くのも面倒だったからだ。どうせティアは目が覚めたらすぐに私のものを咥え込もうとする。入れたままにしておけば、挿入する手間も省けるだろう。
 私は、半ばヤケクソになって惰眠を貪った。



 次に目が覚めた時、ティアはまだ私の上で眠っていた。彼女を起こさないために、動かないでじっとしている。

 ーー退屈だ。

 することがないから目を閉じた。



 ティアによって再召喚された時、あまりの惨状に血の気が引いた。
 嬲られ続けた結果だろう。ティアの体中の至る所には痣ができていて、骨にはひびが入っているところもあった。表面的な傷は簡単に治せる。問題はもっと内側にあった。
 再会した時、ティアの身体の中をわずかに流れていたはずの神々の力は空っぽになったいた。そして、私と離れている時間が長すぎたせいで隷属関係がほとんど解消されたも同然になっていた。
 そんな状態だったから、喚ばれるのが後数分でも遅かったらティアは死んでいたかもしれない。血を飲ませて眷属関係を再構築することによって、何とか一命を取り留めた時には、心底ホッとした。

 ティアが眠ってから間もなく、私達にとっては都合のいいことに、世界の時間が巻き戻った。
 時間が巻き戻ると、私達はフィアロン公爵邸のベッドの上にいた。ベッドの脇に置いてある魔具を確認したら、日付は旅に出る二日前の朝だった。
 傍らにいたティアを見たら、当然ながら彼女の肉体の時間は巻き戻っていなかった。ティアは私の眷属だ。神である私の肉体が時間の影響を受けないように、ティアもその影響を受けることがない。
 だから、ティアの身体は相変わらずぼろぼろだった。私が命の力を吹き込むことをやめたら、すぐに死んでしまってもおかしくなかった。だから私は眠るティアの身体に毎日、精を注ぎ続けた。

 ティアが次に目を覚ました時、彼女は物言わぬ人形となっていた。かろうじて息をして瞬きはするけど、それ以外の反応はない。
 最初に喚び出された時も、こんな状態だった。だから心配などしなかった。やることは今までと同じだ。
 私は彼女の中に精を注いだ。毎日口づけをして、彼女の穴に私のものを埋め込んでいたら、ある日彼女は自分の意思で動いた。自分から私のものを舐めて"食事"をしたのだ。

 それから1ヶ月ほど時が経ったけれど、ティアは未だに自我を取り戻していない。相変わらず、ただ私から精を貪り食うだけのお人形のままだ。
 前の時も、自我が戻るのに長い時間をかけたから、しばらくこの状態が続くのだろう。



 考えごとをしていたら、ティアの身体がぴくりと動いた。目を開けたら、ティアが身体を起こし始めた。
「おはよう。ティア」
 声をかけてみたけど、反応はない。ティアは私の上で跨ったまま動かなかった。降りることもなければ腰を振ることもなく、どこかを見つめている。

「別の体位がいいの?」
 声をかけてから身体を起こした。そして、ティアの身体を抱きしめると、ゆっくりベッドに寝かしつけた。
 ティアが私を見た。相変わらず、琥珀色の瞳は焦点が定まっていない。
 身を屈めてティアに口づけをした。口の中に舌を入れたら、彼女は積極的に舌を絡めてくる。
 キスを続けていたら、ティアの中がぴくぴくと痙攣した。早く精子をくれと催促しているようですごくえっちだ。

 私は身体を起こすと腰を振った。
 行為の最中、ティアは私の身体に腕を回してこない。手はベッドの上に無造作に置かれている。私はそんな彼女の手を握った。
 腰を振る度にぱんぱんと音がなる。
「あんっ、ひゃっ」
 時折ティアの口からそんな声が漏れた。その声がかわいらしくて、ティアが喜ぶところをたくさん突いてあげた。
 空いた手で胸を擦ってやると、ティアはわずかに身じろいだ。
「んやっ、ふぅ、あん」
「気持ちいいんだね。良かったよ」
「あう、ん、うぅ」
 ティアは返事をしてくれなかったけど、大きな喘ぎ声をあげた。
 私は彼女の奥にぐっと打ち付けるとそのまま射精した。

 少し休んでから私のものを彼女から引き抜けば、下の口からどろりと精液が漏れた。
 私はそれを拭って彼女の口元まで持っていった。ティアはぺろりと舐めた。そして、もっとくれとでも言うように私の指を舐め回す。
「ちょっと疲れたから休ませて」
 ティアの口から指を引き抜くと、彼女を抱きしめて横になった。
 連日、一日に何回も射精したら、流石の私でも疲れてくる。

 ティアは物足りないのだろう。私のものを握って自分の中に入れようとしてきた。
「だめだよ」
 命令すると、彼女の動きが止まった。私は彼女の額にキスをする。
「おやすみ、ティア」
 そう言って、魔法でティアを眠らせる。眠る彼女の頭を撫でてから私も目を閉じて眠りに就いた。
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